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映画と渓流釣り

もう半分、あと半分



気が付けばもう今年も半分が終わろうとしてます。
本来ならオリンピックに湧き踊っていた頃だろうに、世界中この様です。
お正月から映画も順調に観たい作品をコンスタントに鑑賞していましたが、3月中旬から6月中旬までの三か月間全く映画館にも通えず失速です。
それでも振り返りとして鑑賞した新作8作品をランキングしておきましょう。
採点の目安は ★20点 ☆10点 

パラサイト ★★★★★
正月早々いいもの観させていただきました。ポン・ジュノ監督作品では「殺人の追憶」の方が断然優れていますが、あのアメリカ人にも理解できてオスカーまで授かったのですから奇跡の作品です。日本映画も黒沢、小津活躍の頃のように土着的な特異性とインターナショナルな普遍性を兼ね備えた作品を生みだして欲しいものです。

Last Letter ★★★★★
岩井俊二監督のナイーブな優しさが沁みるようないい作品でした。「Love Letter」で切ない涙を流した人には四半世紀の時を超えたラブレターとなりました。出演者も丁寧な演技で素晴らしかった。主題になっている(喪失感からの再生) ほんと 言うほどには簡単ではないですね。

初恋 ★★★★☆
あまり相性のいい監督ではない三池崇史監督作品です。孤独なボクサーが巻き込まれる裏社会とのアレコレ。暴力とアクション中心の作風にはあまり馴染めないのですが、この作品はタイトルにもあるように孤独な青年と薄幸な少女とが惹かれあってゆく様を映しこみ、立派な青春映画にしてくれました。

星屑の町 ★★★★☆
昭和四十年代にぎりぎり小学生だったわたくし世代以上の年配者には耳ざわりの良い流行歌が沢山流れ、演技する姿を殆ど見かけることのできない能年玲奈(のん)が可愛い衣装で歌い踊るだけで嬉しくなっちゃう。あまちゃんがそのまま大人になったかのように無邪気で良いなあ。本格的に復帰して欲しいもんです。

1917 ★★★★☆
アカデミー最有力だったから、画期的な撮影方法だけじゃなく結構期待していましたが、ドラマとしてはいまひとつ感じるものは無かったです。戦場の臨場感は流石ですが、かつてオリバー・ストーンやスピルバーグ、イーストウッドが描いた物の派生でしかなくチョッピリ肩透かしでした。

ヲタクに恋は難しい ★★★★
福田雄一はツボに嵌まると強引に連れていかれるけど、灰汁が強すぎると空回りしてしまうきらいがあります。この作品はいい塩梅に調合されていて楽しめる娯楽作でした。主演の高畑充希あっての成功ではありますが、日本語版ミュージカルをここまで面白くできたのは褒めていいと思います。

Fukushima50 ★★★☆
あれから10年近い歳月が経ちますが、日本人の脳裏から原子炉爆発の映像が消えることはありません。断片的ですが、事故の拡大を防ごうとしてそれこそ命を懸けて作業にあたった方たちがいたことは知っています。このドラマは限りなくドキュメンタリーに近いリアリティだけで観せて欲しかったです。

一度死んでみた ★★★
広瀬すずのコメディなので、様子見がてら久しぶりの映画館に足を運びました。すずちゃんはじめ主要キャストからチョイ役まで贅沢な役者が惜しげもなく登場しますが、何だか無駄遣いとしか思えませんでした。細かな配慮はしているのですが、タイミングよく一本にまとめ上げることの出来ない脚本と演出が残念です。

書き終えて思います。
ヤバイ、半年も過ぎて未だ8本しか観てない。去年は既に13本も鑑賞していました。来月からちょっと気合入れて頑張らないといけませんね。
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