オトナは、ウソをつきます

「ウソ」（川崎洋・ウィキペディア）

　ウソという鳥がいます
　ウソではありません
　ホントです


　4月1日です。ホントかウソか、当ててみてください。

　オトナはウソもつきますから、気をつけて！


「なにもできなくていいよ」

　ホントです。親からみた、あなたは。


「悪くなければいいよ」

　ホントです。友だちからみた、あなたは。


「静かにお話を聞けるからいいよ」

　ホントです。小学校低学年の、あなたなら。


「だいたいわかるから、だいじょうぶだよ」

　ホントです。仕事で顔を合わせるなら、あなたになにが"できるか"しか興味わきませんけど。


　オトナは、悪気はないウソもつきます。ホントウを口にすることが、いつも正しいとはかぎらないから。学校の先生だって、時にはウソをつきます。

　あなたが仕事をはじめると、どうでしょうか？

　あなたがタダで働いてくれるのならホントウです。あなたが趣味で勉強をしているのなら、これもホントウです。ピアノや部活も趣味であれば、だいたいで楽しくでかまわないでしょう。

　雇（やと）う立場なら、"できることが"多いひとから順に選んでいきます。それから、給料がはらえる分しか座席の用意はできません。

　わたしは、足を悪くして走れません。「走れないとダメだ」とは、だれも言いません。遅れても、だれも何も言わないかもしれません。仕事にまにあうように、家を早く出ることはできます。

　わたしは仕事をしているおとなですから、どうするかは自分で決めます。家を早く出て、いままでより一時間早いバスに乗ります。


「ルールなんて、自由でいいんだよ」

　ホントウです。心のなかはどこまでも自由です。遊びならこれも自由です。新しい遊びが生まれて楽しいかもしれませんね。

　でもみなでサッカーをするとき、あなただけボールを手で持って走り出したら。試合では、ルールを知らないひとは仲間に入れられません。

　仕事は給料をもらいます。給料は利益から、利益はあなたが"できたこと"から生まれます。できたかどうかは、他人とのかかわりで決まります。他人とのかかわりには、ルールが決められていす。たとえば、常識や礼儀や考え方の手順です。ルールを身につける練習場所も用意してあります。学校です。あなたが卒業をしたとき、もう試合が始まっています。


「"ずっと"できないままでいいよ」

　ホントウでしょうか？


　さて。

　ウソはどれくらいあったかな？（塾長）


2014年、合格おめでとう！

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