べんきょうなせん(='ω')

べんきょうは論理で考えるトレーニング
熊本県山鹿市中高大学受験の "あすく" です

いい子じゃなくてかまわない

2014年04月24日 | 私から保護者へ
 春休み、姪っ子ちゃんへプレゼントです。中学生ともなると、女の子へのプレゼントって悩む~。相手が喜んでくれるか悩みながら選ぶのも、楽しみのうちだけどね。

いいこじゃないよ 泣いちゃいそうだよ(3) (講談社青い鳥文庫) 」

>学級委員で優等生。あだ名は「委員長」……
わたしはそんなにいいこじゃないのに!
気づいてほしい、ホントの気持ち
見つめてほしい、ホントのわたし
おなじみ小川姉妹の、妹・蘭が今回は主人公。恋に学校生活に女の子の心揺れる物語。
大好評「泣いちゃいそうだよ」シリーズ、待望の第3弾!

>小川家の次女、蘭(らん)は中学2年生。成績優秀で先生からの信頼も厚い優等生。おっちょこちょいで何かと目が離せない姉の凛(りん)と違って、両親も蘭に対しては何も不満を持っていないように見える。しかし、当の蘭は自分自身と、周囲が見ている自分との間にギャップを感じて悩み、葛藤を抱えていた。わたしは、いいこなんかじゃないのに!思春期の女の子の気持ちを共有できる12か月の青春物語。


 本文から引用をします。ふりがなもあって、小学高学年からでも読みやすい。家族や友人、部活や進路。中学生の身近な悩みにちょっとしたヒントが示(しめ)されます。わたしは大人になって忘れてしまったけれど、あのとき感じたことの答えが見つけられるかもしれません。図書館にもシリーズで置いてあるかも。おススメです。


>三島くんの言葉で、心に一筋の光が差しこんできた気がする。

「凛ちゃん先輩だって、去年は、伊藤たちとケンカしたらしいよ。」
「え?」
「タメ口を注意したら、むっとされたって。」
「そうなんだ。」
「でも、そうやって、少しずつ仲よくなっていくもんじゃないの?」
「そうだよね……。」
「楽器もそうなんだけど、ただ、うまくなりたいって漠然と思ってるだけじゃ、だめなんだよな。」
 三島くんがサックスを取り上げた。
「ただ、うまくなりたい、じゃなくて。」
「なら、そのためには、具体的になにをやればいいかを賢く考えないと。サックスも、毎日、吹いてればいいってもんじゃない。腹筋をきたえて、肺活量をアップさせないと、いい音が出ないんだよね。」
「テニスもそう。テクニックがあっても体力がないと、試合の後半でバテちゃうの。」
「だろ?大きな目標に届くためには、日々の小さな努力が必要なんだよ。」
 そうか。そうだよね。人間関係もそうなんだ。
 あせって結果を求めちゃだめなんだ。
 すぐには仲よくなんかなれない。日々の積み重ねで、信頼関係ってできていくものだよね。
 そう、わたしだって、最初は先輩が怖かった。
 そんなの、新入生にしてみれば当たり前のことなんだ。
 わたし、言われた言葉にだけこだわって、傷ついていたけど、去年は、自分だって、なんの悪気もなく、先輩のウワサ話をみんなでしてたよね。(引用おわり)


 ひとがひとを好きになったり嫌ったり。その理由はひとつではないし、気持ちが変わるまでには時間が必要なこともよくあります。コミュニケーションの行き違いってお互いさま。だれしも、ひとりじゃ生きていけないのもお互いさま。

 うまくいかないのは、あなたが"悪い"からとは限らない。最初の反応や表面だけ見て、過敏(かびん)に決めつけない。最悪さえ選ばなければ、時間が解決をしてくれるかもしれません。


 いままでのせまいセカイから抜け出してみよう!

 先生だって親だって、その答えは教えてあげられないんです。それに、ほら、自分や友だちとであれこれ悩んで選んでいくって楽しいじゃないですか。(塾長)


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