気持ちよく晴れ上がった空、爽やかな風
朝のご挨拶を済ませて、公務に向う僕の前に
ジンの玩具のボールが転がってきた
ジン、パパがお出かけだからご挨拶しないと!
さっきまで内官と一緒にボール遊びをしていたジンが
ママの呼ぶ声で大きな声と一緒に
僕の前に飛び出してきた
此の頃ボール遊びに興味があるのか
時間が有るとボールを蹴っては
あちこちにぶつけて大騒ぎになる(笑)
偶には僕も相手をするけれど、
本来負けず嫌い同士の僕とジン
勝負が付くまで続けるものだから
いつも最後はママにボールを取り上げられる
今日は天気がいいので芝生で
練習するところだったらしい
お、随分上手くなったじゃないか
もしかして将来はサッカー選手か?(笑)
本気でそんな事を言い出したらどうしよう?
おまえの事だから
皇帝とサッカー選手の両方になると言うかも知れないな☆
でもお前なら出来ない事も無いかもしれない!
なんて事を考えながらパスしたものだから
テラスの下の奥まった所にボールが転がって行った
体の大きな僕や内官では窮屈な所に入って行ったので
諦めかけていると、ジンがボールを取りに入って行った
直ぐ其処にある筈なのに、中々出て来ようとしないジン
どうしたんだ?
とれないのか?
心配になり体を思い切り折り曲げて傍に近寄ると
ジンが壁を指差しながら手招きをしていた
よく見ると壁には小さな落書きがあった
♡マークの中にシンとチェギョンと
赤いクレヨンで書かれている
誰が書いたのだろう??
出かける時間を忘れて考え込んでいると
チェギョンが心配して呼びに来た
そうだ!記憶は定かでは無いけれど、
たぶん僕が書いたんだ☆
チェギョンが宮に遊びに来ていた頃に
姉上と三人でよくかくれんぼをしたんだ
僕は必ずココに隠れて姉上に見つかるまで
じっとしていた
たまたま同じ場所に隠れることになったチェギョンに
名前はどう書くの?って聞いたら
僕が持っていたクレヨンで壁に名前を書いたんだ
チェギョンは姉上が来たのに気が着いて別の所に隠れたけれど
僕はその後もここにずっと隠れていた
チェギョンの名前の隣にこっそり僕の名前を書いて♡
昔の小さな落書きにちょっと胸がキュンとなる
僕にもこんな頃があったんだ。。
感慨にふける僕を
どうしたの?とジンが不思議そうに見つめている
お前のお陰で懐かしい事を思い出したよ♡
さ、今日も一日頑張るか♪♪
おまえと愛するチェギョンの為に!
ジン、おまえも沢山思い出を作っておけよ
いつか愛する人と一緒に思い出話が出来る様に♪♪