多摩川 健・・リタイアシニアのつれずれ・・時代小説

最近は元禄時代「寺子屋師匠 菊池三之丞 事件控え」全30話書いてます。週2-3回更新で順次 公開予定。

六郷土手のすし屋・・多摩川・・・マイルチャンピオンシップ

2009年11月22日 10時31分44秒 | 競馬予想
 伸治のおやっさんは 鮮やかの手つきでコハダのした処理をおえると

 今朝 羽田沖からひさしぶりであがった あなごと きすの準備にかかった。


  六郷土手からは・・・すずやかな風が・・・そっと・・・吹き込む。

 金曜日 最初の客 商店街惣菜屋の千鳥かあさんが・・すーと入って
 そっといつものカウンターに座る。


 伸治のおやっさんが これも コップに剣菱ついで そっと置く。

 「今日びの うりあげじゃ・・・・親父とふたりの生活も大変よ」

 「競馬どころじゃないって ところかい!」

 「この道は・・・・別よ」 母さんは そっと 笑う



 さーーーーと 涼やかな風が店ながれると・・・・いつもどうりの空威勢で
 多摩川生活社の 真チャンがのれんを入ってくる。

  「いやあああ・・・・土手の生活も・・・大変だよ!」
  おやっさんが 中瓶ビールとコップを さっと出した。


 「マレーシアの健さんも・・・このところ・・・絶不調みたいね」

 「そういうときも・・・・あるわさ」 真チャンはしたり顔だ。


しばらくすると 堀の内へご出勤の インシャラーの茜が
颯爽とバイオレットのスーツで カウンターに座る。

 おやっさんは タンブラーに ギルビージン と氷2個 トニックウオーター
 を三分の一注いで 茜の前に。

「今日午後 健さんから SKYPあってね・・・マイルチャンピンシップ
 自信ないってさ。 私 こまちゃったな。」

 「おれの予想じゃどう!」真ちゃんが コハダつまんで 突っかかる。

 「あんたじゃだめよ・・・・・土手暮らしから 這い上がれないんでしょ」

    真ちゃん・・・ため息ついて・・・・

 「いいよな・・・女は・・・売るもんがあるからさ・・・・・」

「なに! もう一回言ってみなさいよ! 玉あったって・・金ない癖に」

 

  「まあ そのくらいにしときなさいよ」 千鳥母さんが割って入る。

 「今回は カンパニーじゃないの・・・・1600だし堅いわよ。
  茜ちゃんはどうするの?」


 「自信ないって言ってきたけど・・・やっぱり・・・健さんの3連単に
  ぶち込むは!


 今月は売り上げ いまいちで  トップゆずりそうなのよ。

   フォーメーションで

          4,15
          4,15,5
           4,5,7,11,3,14,18



   23通だけど 今週の稼ぎ・・・23万で行っちゃうは!!」


 伸治のおやっさんが・・・・そっと・・・つぶやく

 「枠 2-3、3-7 馬単 4=>5  15=>4だ」


 「それに乗るは・・・・ 1000円でね」

 千鳥母さんは しぶいおやっさんのフアンのようだ!

  もう一度 涼風がさあーーーと 店を とうりぬけた!!!



   


  
   

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