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→♂♀←_no.6_2008_[図解]わかりやすい高密度記録技術

2008-11-11 08:26:45 | 今月のお薦め_XX.20XX
[図解]わかりやすい高密度記録技術 小林春洋 日刊工業新聞社

基本的には見開きに内容をまとめ、
読みやすい、分かりやすい、おさえるべきをおさえた
一冊でした。

岩崎俊一教授(1977年当時東北大学)が垂直磁気記録を発明した。
CoCr垂直磁化膜が肝。基板上に磁石を垂直に並べたような高密度な媒体を可能。

原子核を回る電子のスピンは(ともに)回転電流で磁界を発生させる。
小さな磁石たちはさまざまな方向を向いているため磁性を発揮しなくても、
コイルで作った磁界などさらし、微小磁石を磁界方向に整列させると磁石になる。

記録ヘッドから水平では境界が反発力、垂直では引力、
読み取りヘッドでは一昔前は磁束を横切り生じる電圧値から、
今ではMR素子、GMR素子、TMR素子から磁界を直接読取る。

DRAM:スイッチであるトランジスタとコンデンサからなり、コンデンサに電荷の蓄積の有無で0/1の記録。コンデンサの電位を読取る。
トランジスタTrのゲート絶縁膜厚がトンネル効果を起こす段階に到達(ド・ブロイ波による電子波の数倍)。

SRAM:6つのトランジスタよりメモリセルを構成、not回路、フリップフロップ回路

フラッシュメモリ:制御ゲートに高電圧を加え、浮遊ゲートとシリコン基板にトンネル効果が発生し、基板から浮遊ゲートに電子が引き抜かれる、閉じ込められる=1
シリコン基板に高電圧を加え、蓄積電子を引き抜く=0

光ROM:穴_ピットで距離を変え、位相差を持たせる

相変化RAM:アモルファスと結晶化で反射率を変える

デジタルホログラム、2つのレーザを用い、1つは物体に当て、その散乱光にもう1つのレーザを重ねると位相が干渉して縞模様のパターンが得られる。
これを記録板に記録し、読み出す際は重ねたレーザーを記録板に当てると、撮像した物体が立体像として浮かび出る。
選んだ角度だけ多重に記録ができる。
光ディスクのメディアはレーザを絞った直径より小さいメモリセルは得られなかったことに対して、デジタル・ホログラムはスポット径の大きさに左右されない。

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