十二手目、四齢になる(考慮時間二、三日)
一年以上の年代物でかつ上物を示す、かためで濃い緑色の大好きな葉をどんどん食べる後手の幼虫は再び体の張りがきつくなってきたので夏場のペースの日数で三度目の脱皮をして『四齢になる』。
いつも通りに脱皮した皮を食べ終え、一休みする。すっかり、たるんでしまったボディラインを引き締めるため、ひたすら口を動かし
葉を食べる。顎も大きくなり一咬みで食べる量も増している。
ところで、後手が四齢になってから先手側のヒトの子が夜、何かを気にして窓の近くまで来ることが増えたようだ。その際に近づく振動やドアの開閉音、足音にビビッて、四齢幼虫の動かす口も止まってしまいがち。
評価値:後手45~55%
十三手目、徹底調査は先送り(考慮時間数日)
最近、夜、先手側のヒトの子が家族共用PCを使っているとアナログな繰り返し音が聞こえてくることがある。
灯りも落とした誰もいない南側の窓がある部屋から聞こえてくるのだ。日中については不在頻度の高さや生活音の多さもあるのか気になったことがなく正直なところ不明である。アナログというのは電子的や機械的ではなく生音で生物的な印象であるということ。
しかし、家で時々見かける小さいハエトリグモやごくたまに見たこともあるゴキブリ、ムカデの移動で耳にする音ではなさそうである。
シロアリの木を食べる音やハチの巣作りの音を本当に耳にしたことはないけど、テレビ等の影響かそれらシロアリやハチの木材的な活動音みたいなリピートを先手側のヒトの子は連想してしまう。もし、本当にそうであれば、とても深刻な問題であるからシロアリやハチではないことを確認するつもりで音がする方向へ。
南の窓の部屋にドアから入る光の明るさを頼りに部屋に入ると音は止んだ。
直近の記憶を頼りに部屋の灯りを点けて部屋中をサッと見渡しても止んだ音に繋がる有力情報は得られずで、当然、音源らしきは見当たらず。気になって二、三度部屋を出入りした上で一応、カーテンも開けて見辛い窓の外も見たがアナログな繰り返し音に繋がる有力視覚情報は得られなかった。
悩んだ末、この場での究明を諦め、ここ最近とこれからの数回で耳にすることがなくなれば一時的や一過性でシロアリやハチといった線は消えるということで取り敢えずその夜はこれ以上気にしないという現実から目をそらす感じで『徹底調査は先送り』するヒトの子。
産卵らしきを見たことや残酷な企てを立てたことなど後手に関連する可能性の選択肢に挙がらないほど後手・黒揚羽の存在を忘れている先手側のヒトの子。
もちろん、四齢は若木の下の方で食べかけの葉の数を増やしながらどんどん、大きくなることに気づかない。
評価値:先手45~55%
十四手目、終齢になる。(考慮時間数日)
後手の黒揚羽の幼虫は四齢の体もきつくなったので『終齢になる』。
毎度おなじみのブカブカ、ゆるゆるたるみっぱなしだったボティもこれまた相変わらずの食欲旺盛により二、三日も経てば目玉模様もくっきりボディになっていた。体長も数㎝になり食べる量も増えている。
周りにあった手付かずの一年以上の年代物の葉も随分少なくなり、すっかり見渡し(通し)もよくなって、若木の上方を見上げると周囲の景色もすっかり見渡しが良くなってしまって・・・若木の上の方には(今年生えた新鮮な)葉がたくさんある・・・ようだ。新鮮な匂いに大して魅力は感じなかったがサイズがデカくなって移動距離も増えているので味見がてらに上の方へ出かける気になる。
こういった流れは母黒揚羽の計算通りといったところか。ブカブカじゃなくなって目玉模様もくっきりな終齢は鉢の河内晩柑の上方に到着したが匂いの情報通り若木の上の方には食べなれた二年以上のビンテージもの(年代物)の葉はなかった。
しかし、大きくなって、新旧が気ならないほど経験を積む形で好き嫌いも減ったか、黒揚羽の終齢の幼虫は気にしないで今年生えた葉を食べ始めた。
そして、お腹も膨れ、一休み。朝の真ん中になりその窓に日が差し込んでくる。
評価値:後手35~45%
十五手目、視界に飛び込んできた(考慮時間二、三日)
先手側のヒトの子の朝のルーチンの一つでミカンの若木の鉢傍の風通しがある。カーテンを開け、窓の鍵を外し、数cmばかり開ける。自ずと植木鉢も合わせて1mちょっとの背丈の若木を上からの角度でチラッと見たはずだが、この時は違和感もなく立ち去ったヒトの子。
台所や洗面所も行き来しつつ朝の準備をしながらテレビや共用PCの電源も入れる。画面を見ながら採光の明るさに促されるように顔を隣の部屋の窓の方に向け、いい天気だなあと思った先手側のヒトの子の『視界に』後手・終齢の蝶の幼虫が『飛び込んできた』。
反射的に(一ヵ月以上前の)四月後半のある日の記憶がよみがえる。
やっぱり、産んでいたのかと声に出ていたかは分からないがつぶやく。
動揺はしていたが(対応策も浮かばなかったため)日常を優先すべく、朝ご飯を食べたり、マウスを操作したりしながら(風通しによる)換気時間が過ぎるのを待った。
評価値:先手45~55%
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一年以上の年代物でかつ上物を示す、かためで濃い緑色の大好きな葉をどんどん食べる後手の幼虫は再び体の張りがきつくなってきたので夏場のペースの日数で三度目の脱皮をして『四齢になる』。
いつも通りに脱皮した皮を食べ終え、一休みする。すっかり、たるんでしまったボディラインを引き締めるため、ひたすら口を動かし
葉を食べる。顎も大きくなり一咬みで食べる量も増している。
ところで、後手が四齢になってから先手側のヒトの子が夜、何かを気にして窓の近くまで来ることが増えたようだ。その際に近づく振動やドアの開閉音、足音にビビッて、四齢幼虫の動かす口も止まってしまいがち。
評価値:後手45~55%
十三手目、徹底調査は先送り(考慮時間数日)
最近、夜、先手側のヒトの子が家族共用PCを使っているとアナログな繰り返し音が聞こえてくることがある。
灯りも落とした誰もいない南側の窓がある部屋から聞こえてくるのだ。日中については不在頻度の高さや生活音の多さもあるのか気になったことがなく正直なところ不明である。アナログというのは電子的や機械的ではなく生音で生物的な印象であるということ。
しかし、家で時々見かける小さいハエトリグモやごくたまに見たこともあるゴキブリ、ムカデの移動で耳にする音ではなさそうである。
シロアリの木を食べる音やハチの巣作りの音を本当に耳にしたことはないけど、テレビ等の影響かそれらシロアリやハチの木材的な活動音みたいなリピートを先手側のヒトの子は連想してしまう。もし、本当にそうであれば、とても深刻な問題であるからシロアリやハチではないことを確認するつもりで音がする方向へ。
南の窓の部屋にドアから入る光の明るさを頼りに部屋に入ると音は止んだ。
直近の記憶を頼りに部屋の灯りを点けて部屋中をサッと見渡しても止んだ音に繋がる有力情報は得られずで、当然、音源らしきは見当たらず。気になって二、三度部屋を出入りした上で一応、カーテンも開けて見辛い窓の外も見たがアナログな繰り返し音に繋がる有力視覚情報は得られなかった。
悩んだ末、この場での究明を諦め、ここ最近とこれからの数回で耳にすることがなくなれば一時的や一過性でシロアリやハチといった線は消えるということで取り敢えずその夜はこれ以上気にしないという現実から目をそらす感じで『徹底調査は先送り』するヒトの子。
産卵らしきを見たことや残酷な企てを立てたことなど後手に関連する可能性の選択肢に挙がらないほど後手・黒揚羽の存在を忘れている先手側のヒトの子。
もちろん、四齢は若木の下の方で食べかけの葉の数を増やしながらどんどん、大きくなることに気づかない。
評価値:先手45~55%
十四手目、終齢になる。(考慮時間数日)
後手の黒揚羽の幼虫は四齢の体もきつくなったので『終齢になる』。
毎度おなじみのブカブカ、ゆるゆるたるみっぱなしだったボティもこれまた相変わらずの食欲旺盛により二、三日も経てば目玉模様もくっきりボディになっていた。体長も数㎝になり食べる量も増えている。
周りにあった手付かずの一年以上の年代物の葉も随分少なくなり、すっかり見渡し(通し)もよくなって、若木の上方を見上げると周囲の景色もすっかり見渡しが良くなってしまって・・・若木の上の方には(今年生えた新鮮な)葉がたくさんある・・・ようだ。新鮮な匂いに大して魅力は感じなかったがサイズがデカくなって移動距離も増えているので味見がてらに上の方へ出かける気になる。
こういった流れは母黒揚羽の計算通りといったところか。ブカブカじゃなくなって目玉模様もくっきりな終齢は鉢の河内晩柑の上方に到着したが匂いの情報通り若木の上の方には食べなれた二年以上のビンテージもの(年代物)の葉はなかった。
しかし、大きくなって、新旧が気ならないほど経験を積む形で好き嫌いも減ったか、黒揚羽の終齢の幼虫は気にしないで今年生えた葉を食べ始めた。
そして、お腹も膨れ、一休み。朝の真ん中になりその窓に日が差し込んでくる。
評価値:後手35~45%
十五手目、視界に飛び込んできた(考慮時間二、三日)
先手側のヒトの子の朝のルーチンの一つでミカンの若木の鉢傍の風通しがある。カーテンを開け、窓の鍵を外し、数cmばかり開ける。自ずと植木鉢も合わせて1mちょっとの背丈の若木を上からの角度でチラッと見たはずだが、この時は違和感もなく立ち去ったヒトの子。
台所や洗面所も行き来しつつ朝の準備をしながらテレビや共用PCの電源も入れる。画面を見ながら採光の明るさに促されるように顔を隣の部屋の窓の方に向け、いい天気だなあと思った先手側のヒトの子の『視界に』後手・終齢の蝶の幼虫が『飛び込んできた』。
反射的に(一ヵ月以上前の)四月後半のある日の記憶がよみがえる。
やっぱり、産んでいたのかと声に出ていたかは分からないがつぶやく。
動揺はしていたが(対応策も浮かばなかったため)日常を優先すべく、朝ご飯を食べたり、マウスを操作したりしながら(風通しによる)換気時間が過ぎるのを待った。
評価値:先手45~55%
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