七冊の『神曲』が断罪する七人のダンテ 野村美月 KADOKAWA
謝罪する冴に、また本の話をしてくださいって頼む清良のシーン、幾重の意味で いいね!
知らない人物とはいえ図書館でよく見かける冴が本に詳しいだろうってのが
また、本のお話をしてくださいって清良が頼む大きな根拠だろうが
高慢だったにしろ ネタバレだったにしろ 熟読した者だから語れる
根岸さんの神曲についての話が素晴らしく、聞いてて楽しかったってこともあるだろう。
謝罪の言葉に許容・承諾など受ける・対する類のワードではなく
詫びられるようなことなどなかった如く、また本の話をしましょうって鈴井さんも素敵!
さて、神曲について上手く語られたってのは読者にとってもありがたい。
恥ずかしながら神曲も未読※で(鈴井さんと違って後から自分で読む予定も現時点ではない)から
リーダーをつとめる政治活動の政争に敗れて故郷を永久追放になり
生涯、フィレンツェに戻れなかったダンテだから行き場所を失ってさまよう話である
自分が地獄を巡る話を書いたのだろうとダンテの経緯を辿った説明を
ストーリィに沿って自然に織り込む作者の巧さを感じる見事な造り。
っていうか、この章におけるミスリードの質も高!!
とにかく意地悪だったかもしれないが一理あることを指摘されたにもかかわらず、
さっきは意地悪でしたと素直に謝られたら、色々諸々ひっくり返って感謝って展開は
読んでて、この上なくホッとできる。
幾重のいいね!については、以上で以下、一冊?のレビューへ
(ネタバレ回避のレビューを綴るのに苦戦)
ってなわけで鈴井さんが根岸さんに感謝したように
路村さんは手塚さんへ、
国語教師にだまされた四人の女の子たちは呉林さんへ、
再び鈴井さん(はじめ合唱祭に参加した者)は滝本さんへ、
高露さんは片山さんへ
感謝している。
で、ここからパターンを変えてくるのがこの本のオモシロさ
一小路はむすぶへの破壊工作が暖簾に腕押しで(、もともと嫉妬してのもやもやがあったので)抜け出したい、
六人の怒る必要のない状況の本音に動揺している ほむら に
攻撃し続けるのも辛かったはず、もう続けなくていい、地獄じゃなくて煉獄と むすぶ は優しく言った。
「・・・・・オレは・・・・・・おまえを・・・・・・おまえたちを・・・・・・」
許す・・・・・・と小さな、こぼれるような小さな声で言いとダンテの額に刻まれた七つ目(で最後)のPが消える。
先生や絵羽やあとがきについてに つづく かも
※美神曲(星野之宣)についても書くかも
"→♂♀←"「オススメ」のインデックスへ
謝罪する冴に、また本の話をしてくださいって頼む清良のシーン、幾重の意味で いいね!
知らない人物とはいえ図書館でよく見かける冴が本に詳しいだろうってのが
また、本のお話をしてくださいって清良が頼む大きな根拠だろうが
高慢だったにしろ ネタバレだったにしろ 熟読した者だから語れる
根岸さんの神曲についての話が素晴らしく、聞いてて楽しかったってこともあるだろう。
謝罪の言葉に許容・承諾など受ける・対する類のワードではなく
詫びられるようなことなどなかった如く、また本の話をしましょうって鈴井さんも素敵!
さて、神曲について上手く語られたってのは読者にとってもありがたい。
恥ずかしながら神曲も未読※で(鈴井さんと違って後から自分で読む予定も現時点ではない)から
リーダーをつとめる政治活動の政争に敗れて故郷を永久追放になり
生涯、フィレンツェに戻れなかったダンテだから行き場所を失ってさまよう話である
自分が地獄を巡る話を書いたのだろうとダンテの経緯を辿った説明を
ストーリィに沿って自然に織り込む作者の巧さを感じる見事な造り。
っていうか、この章におけるミスリードの質も高!!
とにかく意地悪だったかもしれないが一理あることを指摘されたにもかかわらず、
さっきは意地悪でしたと素直に謝られたら、色々諸々ひっくり返って感謝って展開は
読んでて、この上なくホッとできる。
幾重のいいね!については、以上で以下、一冊?のレビューへ
(ネタバレ回避のレビューを綴るのに苦戦)
ってなわけで鈴井さんが根岸さんに感謝したように
路村さんは手塚さんへ、
国語教師にだまされた四人の女の子たちは呉林さんへ、
再び鈴井さん(はじめ合唱祭に参加した者)は滝本さんへ、
高露さんは片山さんへ
感謝している。
で、ここからパターンを変えてくるのがこの本のオモシロさ
一小路はむすぶへの破壊工作が暖簾に腕押しで(、もともと嫉妬してのもやもやがあったので)抜け出したい、
六人の怒る必要のない状況の本音に動揺している ほむら に
攻撃し続けるのも辛かったはず、もう続けなくていい、地獄じゃなくて煉獄と むすぶ は優しく言った。
「・・・・・オレは・・・・・・おまえを・・・・・・おまえたちを・・・・・・」
許す・・・・・・と小さな、こぼれるような小さな声で言いとダンテの額に刻まれた七つ目(で最後)のPが消える。
先生や絵羽やあとがきについてに つづく かも
※美神曲(星野之宣)についても書くかも
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