エナがいる
いるい い
い るいるい
るいるいる い
る
#01小さな鳥(仮)
いるい い
い るいるい
るいるいる い
る
#01小さな鳥(仮)
啓蟄は過ぎていた。
仮の住まいから歩いて十分強のところにある公園、
もともとは大学のある学部があったところらしく、面積も広く、大きな木もたくさん。
ベンチにすわって、残り物で作った軽食(サンドウィッチもどき)の包みと薄めのお茶が入った水筒を出し、
取り敢えず、水筒のキャップを開け、飲み口から一、二口アメリカンなグリーンティ?を飲んだ。視線はやや斜め上にしてたのでその辺り位置している枝に焦点が合っていた。
ベンチ前の小径を挟んだところにたまたま立っている木の枝。ただそれだけ、なんとなく。
なんとなく公園に来たのと同じくらいのなんとなく。なんとなく見てただけなので、聞こえていただろう鳴き声の記憶はない。だから、不意にそれは木の中から現れ飛び込んできたように見えた。
それは、ちっさくてかわいかった。とにかく小さいと可愛いが同時にだった。
やや遅れて、すら~りでうつくしい、とにかく細長いと美しいという感情もやって来た。
雀と比べても断然小さそうだ。白と黒の配色も印象的な鳥で、実際は何秒か分からないが止まっている枝で何度か向きを変えたりしてたと思う。じっとはしていなかったのは間違いないが静止の瞬間が何度かあったので、見惚れてしまう。そして、目が合った気がした。
木の内側から出てきた流れの行動か、それとも目が合ったせいか隣の木の上の方の枝へ。とても小さい像だったが何とか目で追うことが叶った。長い尾羽も目印になってくれる。そこでも二、三転して近くの木に飛び去って行くのを見ながら断続的に鳴き声を耳にしていたことに気付く。できるだけ視線そのままに、一口もつけてない食事を荒く包み直し、水筒と共に鞄に入れ直す。鳥の姿は既に見えないが時折聞こえてくる鳴き声も頼りに数mほど歩みよる。音の源が複数ある感じでさらに数m先を見上げると尾羽の長い二羽のシルエットが時間差で飛び去る。今度は見失った。
携帯端末の扱いも画面サイズもままならないだろうから仮住まいに帰って、PCを立ち上げる。
取り敢えず、「鳥」、「小さい」で検索。 つづく
※少し時間はかかったけど、柄長という鳥ってことが分って、さらにある公園で繰り返し出会うので巣作りをしているのでは・・・
てな展開になる予定ですがout_of_torisandoga_2022の「公園の一画で見かけたペア、桜の芽に誘われ一画の外へ、戻りながら、いつものエリアで寝る前ご飯、遠め、一羽の尾羽の曲がりが!青空のバックも映える日!」で先取りを・・・
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