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→♂♀←_no.11_2012:ブラッドベリ、自作を語る

2012-07-01 15:40:20 | 今月のお薦め_XX.20XX
ブラッドベリ、自作を語るレイ・ブラッドベリ サム・ウェラー 小川高義訳 晶文社

インタビューの本である。
聞き手があらゆる対象ごとに、どうすべきかを問うが
レイの答えは「兎に角、行動しろ!」ということらしい。
能力が高い人がオープンというのはありがたい。おごらないタイプで、まともな方だと、要らぬ誤解などを避けるためか、等身大で語ってくれなくなる。その点、レイ・ブラッドベリは包み隠さずという感じで、知らない世界を知ることができる(といっても垣間見るれべるかもしれない)。

知力と想像力を慎重に操作しながら、宇宙のおかげで書くなんてのは、好きです。尊大な感じであるのだろうが、それが嫌味にならない開けっ広げぶりなのである。
実際、真実なのであろうし。
この世を去った後の話で、トマトスープの缶と赤い惑星に埋葬され、訪れた人には、たんぽぽを意識させ、火星に住む人に自作を読んでいてくれたらみたいなオハナシは洒落てます。それより、ある年のカリフォルニア工科大学の卒業式の祝辞で火星に大気をもたらした方とレイを紹介した司会のがうまいかもしれない。そして、それを愉快そうに話すブラッドベリーです。

さて、本題です。レイ・ブラッドリーなんて知らないも同然な位、
彼の作品を読んでいない私にとっても、
「ローレル・アンド・ハーディ恋愛騒動」は大変、
心に残っているブラッドリー作の短篇なのですが、本人がこの作品について、何か語っていないかなぁ、というのが本書を手にした第一理由。
そして、「書くべきことは書いた。」と語っていました。インタビューの前後を読まないと誤解を受けるかもしれません。「ローレル・アンド・ハーディ恋愛騒動」と本書、それからローレル・アンド・ハーディのフィルムをご覧になることをおすすめ(→♂♀←)したい次第です。

蛇足!。
初版では「ローレル・アンド・ハーディ恋愛騒動」が<その他の作品>になっていました。きっと、同様
な指摘は、とっくの昔に大勢からされているだろうに、邪な私は粗品でもくれたらラッキーとばかり出版社に問い合わせました。丁寧なご返事をいただき、ありがとうございました。次版からは修正されるとのことです。

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