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→♂♀←_no.10_2014:CASTLE RURACH,THE JONGLEURS COME

2014-03-19 17:36:25 | 今月のお薦め_XX.20XX
CASTLE RURACH , THE JONGLEURS COME_THE LOOM IS STRUNG_The Forbidden Land Kate Forsyth Roc
The Forbidden Land: Book four of the Witches of Eileanan
ケイト・フォーサイス
Roc


 17歳のFinnは胸壁のあるお城の屋上でタバコをフカしていた。宮廷暮らしに馴染めないのだ。城内に戻れば母たちと噛み合わない日常が繰り返される。
 一族特有の不思議な能力や立場は本来、親族の相互理解を深める助けになるはずなのだが誘拐による長期な離別がFinn本人と周囲に温度差を生じさせ、些細な食い違いにすら多大なコストかけないと乗り越えない状況を作ってしまっている。
 多大なコストによるストレスは解消されず蓄積される(中、ファージンの侵攻が激しくなり周囲のFinnへの関心が相対的に薄らぎ、Finnも独自の楽しみ方を見つけ孤立化が進んでしまう。ある時、振る舞いについてBrangaineから指摘されたFinnはこの従姉妹と大喧嘩をしてしまい、室外出禁止を母から命じられた。そのタイミングで旅芸人の一座が城にやって来る。我慢しきれず、部屋を抜け出したFinnは内緒で持っていた姿を隠す外套を纏い賑やかなホールに紛れ込み、訪れた一座があのEnitたちであること知る。程なく、Jay、Dideたちと再会を果たすと姿を現し、母たちに謝罪を述べ、城を出る希望を述べた。母は穏やかな日々の実現の難しさを語った)。そして、EnitはLachlanがFinnの力を借りたがっていることを伝えた。

 見事なこじれ描写。この母娘にもたらされた悲劇的状況に読者として、どちらの肩を持つわけにいかないため読みながら胸がしめつけられてしまう。

 さて、GwynethはBrangaineを同行させることを条件にFinnを送り出す。母親が一本とった形であるが辛い決断には違いなく、母は強しされど悲し、である。


 読み進めながら、どんどんBrangaineによろしくないフラグというのですか、立っているようで。それは可哀相過ぎるので、ご勘弁願いたいとハラハラしながら読むことになりそうです。

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