タバコってなんですか?

日本のタバコ規制が進まないのは財務省、JT、悪法・たばこ事業法の三悪が元凶です。

タバコに含まれる有害物質 - ニコチン(1)依存性

2008-11-03 16:40:13 | タバコに含まれる有害物質
こんにちわ。

 タバコに含まれる物質といえば、殆ど多くの人がニコチン(もしくはタール)と答えるでしょう。始めはそのニコチンについて、依存性と有害性に分けて書こうかと思います。

 ニコチンは植物、特にタバコ種の葉に含まれる天然由来の物質です。皆さんがご存知の通りニコチンには依存性があり、その依存効果により多くの人が禁煙に失敗し、タバコを断つことができません。その原因は今まで「喫煙者の意思によるもの」と言われてきましたが、実際にはそうではないのです。

 ニコチンは吸収されると血液脳関門(血液と脳との間に存在するウィルスや有害物質などの異物を通さなくするもの)を難なく通り脳に進入、脳内で情報を伝える神経伝達物質アセチルコリンの分子構造とよく似ています。そのためアセチルコリンの代わりにニコチンが中枢神経や末梢神経に存在する(ニコチン性)アセチルコリン受容体(物質が鍵だとすると受容体は神経伝達物質を受け取る鍵穴のようなもの)と結合します。アセチルコリンは分解酵素によってしだいに分解されますが、ニコチンは分解されず長時間にわたり受容体に居座り続けます。その結果、ニコチンはアセチルコリンよりはるかに多い刺激を受容体に与えてしまい、これが長く続くと刺激が多いニコチンを欲するニコチン脳に変化します。紙巻タバコなど有煙性のタバコでニコチンを摂取すると吸い始めてから約7秒で脳に到達するのもタバコをやめられない理由の一つになります。

 まだ脳が発達していない未成年の段階で喫煙を開始すると脳の細胞分裂が活発な為に脳内にこの受容体が成年時と比べかなり速いスピードで増加します。それによりニコチン脳に変化し、成年時に開始したときに比べて強いニコチン依存に罹ってしまいます。

 ニコチンの人体への依存性は酸性環境下かアルカリ性環境下かで大きく異なります。ニコチンは酸性よりもアルカリ性環境の方が体内へ吸収されやすくなります。その為、タバコ会社はアンモニア等のアルカリ物質を有害性であるにも関わらず添加してきました(ニコチン・テクノロジー、アンモニア・テクノロジー)。この悪行は当然秘密裏に行われてきましたが内部告発により発覚しました。現在は故意に入れていないと言っていますが、タバコの煙にアンモニア等のアルカリ物質が含まれているので本当かどうかかなり疑わしいです。アンモニアについては後々載せる予定です。

 かつてタバコ会社は「ニコチンに依存性はない」とアメリカの議会で証言するほど自信満々でしたが、内部告発によりそれがウソであると暴露されました。それまではタバコが止められないのは習慣性だけのものとされてきましたが、本当はニコチンによる依存性によるもので、しかもタバコ会社はそれを知りながら販売していたというわけです。喫煙を止められないのは「喫煙者の意思が弱い」からではなく、「ニコチンの依存性」なのです。

 つい最近日本でも発売された禁煙補助薬「チャンピックス」はニコチンが受容体に結合するのを阻害することでタバコを止めやすくさせます。禁煙補助薬としては「チャンピックス」が最適だと思うのですが、因果関係は不明ですが日本より前に販売されているアメリカでは抑うつ症状(憂うつな状態)やそれに伴う自殺などが報告されています。禁煙を望む方は他にも禁煙補助薬品がありますので自分の健康状態・精神状態を見てから判断してください。


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