夏の空はギラギラと。

休日の今日
上野公園をぶらつく。

夏の空は青くて
あきれるくらい

それはもう暑さ
この上ないくらい

ギラギラとしていて

『水飲もうぜ！水！』
『暑すぎて汗が乾いてしまった！』

日に焼けたTシャツ姿で
自転車を立ちこぎしている
少年たちの声が聞こえたり。

さすがに日差しを
避けるようにして
通り沿いに並んだ
大きな木の陰を頼りに
歩きつづけて

控えめなサウンドを奏でる
蝉の声に
遠い昔の懐かしさを
感じてしまうようになったのは
いつの頃なのかと思いつつ

確かに
沈む間際までも
燃えるような真っ赤な表情を
見せていた太陽は
いつまでも
でかい顔をしていて

明日もヨロシクみたいな
ゼスチャーを

そんな夕暮れは
早く月にゆずっちまえと

都会の夏の空は
いつまでも
これからも
ギラギラとしているのでありました。