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 来シーズンのカープを考える上で、今秋の最重要問題は黒田の去就です。現在のところまだ未定のようですが、どう転んでもおかしくはない状況のようです。

 マネーゲームになるとカープは辛いのですが、黒田は金銭的な面をそれほど重視しているわけではないようです。そういったこともあり、私個人としては、黒田はカープに残留してくれると信じています。しかし実際、今シーズン奮闘してくれた黒田の力をもってしても5位に低迷したというチーム状態を考えれば、黒田個人の力だけでカープをAクラス入りさせるのは困難だと言えるでしょう。その上で、優勝争いをしたいという黒田の希望はわかりますし、そうであれば優勝を争えるチームに移籍したいというのも、私には理解できます。
 これは当然といえば当然ですが、黒田だって優勝したいんです。しかし一方で、カープに愛着もあるはずです。でもそれを両方満たすことができないのならば、どちらかを犠牲にせざるを得ないでしょう。そのときに切られるのがカープであるという可能性だって、充分にあるはずです。そういう決断をした場合に、私には黒田を非難することはけしてできません。

 一番良いのは、カープが優勝争いをできるくらいの力を付けることです。幸いというかなんというか、賛否両論はあるものの来シーズンからはセ・リーグでもプレーオフ制が採用され、レギュラーシーズンで3位に食い込めれば日本シリーズ進出の可能性が出てきます。カープにとっても、1位はともかく、3位ならば現実性のある目標になるでしょう。
 しかし今季5位のカープにとって、プレーオフに進出するためには、前述の通り球団や他の選手の奮起が必要になってきますし、それと同時に黒田自身の力も必要不可欠になってくるわけです。今シーズンの戦い振りから判断するに、黒田が抜けたらAクラス入りは非常に困難だと言わざるをえないでしょう。

 そこで私の理想としては、今年黒田はFA宣言せずに単年契約してもらうのが良いと思います。もし来シーズンプレーオフに進出できれば、カープが優勝争いをする力を手に入れたということで残留すれば良いですし、プレーオフに進出できなければ、カープを見放してFA宣言し、他球団に移籍すれば良いわけです。
 球団も黒田を慰留したければ、チームを本気で強くしなくてはなりません。他の選手も、黒田を残留させるには、言葉だけではなく、プレーで数字を残さなくてはならないわけです。ファンも同様に、最終登板日だけでなく、なるべく球場に応援に駆けつけて、市民球場を埋めるべきです。そうすることで、チーム全体が良い方向へと回転していくはずです。

 優勝するということを考えた場合、黒田だけではなく、他の選手も今以上の力を発揮しなくてはならないでしょう。黒田にはカープのエースとして君臨してもらわなくては困りますが、カープも黒田を擁するに相応しいチームにならなくては、残留して欲しいという言葉も虚しく響きます。優勝を目指すためには黒田の去就は非常に大きなファクターですが、当然それ以外の要素だって今よりももっと向上させなくてはならないはずです。

 ファイターズがパ・リーグを制覇したことで、新設されたばかりのイーグルスを除けばカープが11球団で最もリーグ優勝から遠ざかっている球団になってしまいました。
 ブラウン監督の就任で、カープはここ10数年の低迷から脱出するきっかけは掴みました。しかし黒田が抜けてしまっては、この改革の機運が元の木阿弥になってしまう危険性もあると思います。来季は黒田を中心に今年よりも更に質の高い野球をして、プレーオフへ進出してくれることを期待します。カープなら、それができると信じています。



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