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 年が明けてから1月半経ってしまいましたが、あけましておめでとうございます。
 今年2025年は巳年。と、いうわけで、タイトルに「蛇」の付くMSXのシューティングゲーム「沙羅曼蛇」(コナミ)をプレイしました。






はじめに

 このたびは、MSX版「沙羅曼蛇」をお買い求めいただき、ありがとうございます。このMSX版「沙羅曼蛇」では、アーケード版をベースに、MSX独自のシナリオとアイデアを十二分に盛り込んだ、非常に完成度の高い商品となっています。
 MSX版「沙羅曼蛇」はここが違うのです!

1.マルチスクロール
 「グラディウス」シリーズでは実現しなかった、上下左右方向へのスクロールが実現しました。

2.マルチエンディング
 神秘の預言書「頬の予言」によって示される平和なる未来をつかむためには、ヒット作「グラディウス2」が大きな役割を果たします。「グラディウス2」を一緒に使用することでエンディングが変化するマルチエンディングでゲームの楽しみを倍加させました。

3.マルチプレイ
 1人プレイや2人の交代プレイはもちろんのこと、2人の同時プレイもOK。さらには、1人プレイの時に2人同時プレイへの変更も簡単に出来るという、充実したマルチプレイが楽しめます。

4.驚異の4オプション
 MSXの限界を、超越した4体のオプションが装備できます。

5.最高のミュージックアレンジ
 「グラディウス2」でド肝をぬいた“SCC”を搭載し、14曲の音楽と46種類もの臨場感溢れる効果音が、あなたを包み込みます。

6.タクティカルな戦略モード
 敵の配備状況を、ナビゲーション・コンピュータを使って分析し、戦うステージを決定するという、タクティカルなゲーム進行が楽しめます。

7.充実のストーリデモ
 緊迫のグラフィカル・デモンストレーションが、充実したストーリーをさらに効果的に演出します。

8.大迫力の超弩級巨大戦艦
 一画面内には到底収まらない、常識を越えた超弩級とも言うべき巨大ボス敵があなたを待ち受けています。

 ……そして、MSX「沙羅曼蛇」を応援してくれたあなたに、もれなく、
“オリジナル・テレホンカード”をプレゼント!!

「沙羅曼蛇」取扱説明書より



 沙羅曼蛇はナンバリングでこそありませんが、グラディウスの続編です。
 オリジナルはアーケードだけど、様々な機種に移植されていて、機種によって結構違いがあります。主にハードの性能の問題だと思いますけど、MSX版もだいぶアレンジが入っています。
 ただ、MSXでは沙羅曼蛇が出る少し前にMSXオリジナルのグラディウスの続編「グラディウス2」(いろいろな機種で出ている「グラディウスII ゴーファーの野望」とは別物)が出ており、MSX版沙羅曼蛇はこのグラディウス2の続編という位置づけになっています。

 なお、私は以前、ファミコン版とPCエンジン版の沙羅曼蛇をプレイしたことがあります。



 惑星ラティスとそれをとりまく4惑星が、謎の艦隊“沙羅曼蛇”によって制圧されてしまった。滅亡した古代ラティス人が残した「炎の予言」に書かれている、滅亡の予言が実現しようとしているのだ。
 惑星ラティスは沙羅曼蛇軍によるゼロフォースの発生により、オゾン蘇我破壊されてしまっている。そこで惑星グラディウスのラーズ18世は、ゼロフォースを除去して人口オゾン層を発生させる、「シードリーク作戦」の実行を決断したのでありました。というのが、ざっくりとしたストーリーになります。

 シードリーク作戦は大きく4つのオペレーションに分かれています。オペレーション1で惑星ラティスの残留ラティス人を救出し、オペレーション2で救出したラティス人を宇宙ステーションZOTに収容。オペレーション3で惑星アイネアス、ラウィニア、キルケの沙羅曼蛇軍を壊滅し、各惑星にリークシステム(ゼロフォースを除去するシステム)を設置。オペレーション4で惑星オデュッセウスを解放してリークシステムを設置し、リークシステムを作動させて惑星ラティスを救うことになります。

 オペレーション1がステージ1、オペレーション2がステージ2、オペレーション3がステージ3~5、オペレーション4がステージ6に、それぞれ対応しています。
 実はこのステージの内容自体がアーケード版とは異なっているのに加え、ステージ3~5は好きな順番でプレイすることができます。ただし、後回しにしたステージは敵の数が増え、難易度が高くなってしまいます。



 MSX版はストーリーもアーケード版との違いがあります。沙羅曼蛇軍に侵略された惑星ラティスを惑星グラディウスが助ける、と言う大まかなところは同じなんですけど、シードリーク作戦関係は丸々MSXのオリジナル設定です。
 また、グラディウス2の続編という事で、グラディウス2に登場する敵役・ヴェノムこそが、「沙羅曼蛇における最大のワル」であると記されています。ついでに、惑星グラディウスのラーズ18世は、グラディウス2においてメタリオンを駆ってヴェノム事件を終結させた戦士ジェイムス・バートンその人です。
 そのため、実はMSX版では、グラディウス2を所持していないと真のエンディングにたどり着けないようになっています。沙羅曼蛇を遊ぶ際、スロット2にグラディウス2を指しておくと、ステージ6の前にステージが追加され、そこを経由する必要があるのです。



 今回プレイしたプロジェクトEGG版では、オプションでスロット2にグラディウス2を差すことができるので、安心してプレイすることができます。



 沙羅曼蛇は2人同時プレイが可能なので、自機も2種類あります。
 しかしここもアーケード版と異なっていて、アーケード版ではこの2機はビックバイパーとロードブリティッシュなのに対し、MSX版は白いスラッシャーと赤いサーベルタイガーの2機。パイロットは左がイギー・ロック、右がゾウィー・スコットとなっています。





 さて、ようやくゲーム開始。
 自機の発進シーンがアニメーションで表現されます。この辺、MSXにしては頑張っていますね。



 まずはオペレーション1。惑星ラティスに残されたラティス人の救出に向かいます。



 MSX版はゲームシステムも異なっていて、アーケード版ではアイテムを入手するとそれに応じてパワーアップするのですが、MSX版はグラディウスと同様に、パワーアップカプセルを溜めて適宜ウエポンを入手していく方法となっています。

 グラディウスとの装備の違いは、ダブルの代わりにリップルレーザーが入っていることですかね。攻撃範囲が広がるという意味では同じ法億せいではありますが、個人的にはダブルの方が好きなんですけどね。

 また、ミサイルが2ウェイミサイルになっています。ただし、上下2方向に発射されるのではなく、画面上部にいるときには上方向に、画面下部にいるときは下方向に発射されます。
 しかし、これがまた地味に使いづらい。地面付近にいる敵を攻撃しようと思った場合、画面下部にいたらミサイルを使わなくても通常弾で対処できるので、どちらかというと画面上部にいるときの方が下にミサイルを撃ちたいケースが多いんですよね。

 あと、スピードとミサイルの間に、前方向への攻撃を通常弾に戻すという、用途のよくわからないものが挟まっているおかげで、パワーアップのためにはより多くのカプセルが必要になるということもあります。

 それから、特定の敵を倒した時に現れるエネルギーカプセルというものがあり、それを15個取ると強力な特殊兵器を装備することができます。



 アーケード版とステージ構成が異なるとはいえ、ステージ1はなんとなくアーケード版と近い雰囲気となっています。

 ただ、MSX版オリジナルの要素として、上下方向のスクロールがあります。いや、沙羅曼蛇は元々ステージによって横スクロールと縦スクロールが混在しているのですが、MSX版では横スクロールのステージ1の中にも、下へとスクロールする場所が含まれているのです。



 アーケード版とのもう一つの違いとして、やられた時の処理があります。
 アーケード版ではやられてもゲームが止まらず、そのままの流れで再スタートするのですが、MSX版はやられたらゲームが止まり、特定の位置から再スタートとなります。しかも理スタート地点は途中の1か所しかないので、結構やり直し区間が長くなっています。その分難易度も上がっているかと思います。



 ただ本作は、ゲームオーバーになってもF5キーを押せば無限にコンティニューできるので、頑張ればなんとか進められる、はずです。





 で、いろいろ頑張っては見たのですが、このゲームかなりキツイです。
 ファミコン版やPCエンジン版では少なくともステージ1はクリアできていたので、最低限そこまでは行こうと思っていたのですが、全然たどり着くことができませんでした。

 復活ポイントが1か所しかないという点はまだいいのですが、そこから復活した場合、すぐに1個手に入る以外はしばらくパワーアップカプセルが出現しないんですよね。おかげでそこからの復活がまあまあキツイ。なんならそこから復活するより、最初からやり直してパワーアップしまくった方がやりやすいかと思います。それはそれで時間がかかるので、あんまりやりませんでしたけど。

 何回やり直しても1面クリアできないので、仕方なくステートセーブを使用することにしました。ちょっと進んではセーブして、ちょっと進んではセーブして。



 他機種版で見覚えのある、上下から突き出してくるでかい牙。こういうデカいギミックだったらよけやすいんだけどなぁ。



 破壊してもしばらくすると復活する壁……なのはいいんだけど、他機種版と異なりこの後下へとスクロールしていきます。割と初見殺しです。



 ようやく1面のボス・ゴーレムまで到達。でかい脳味噌触手目玉という、インパクトのある敵キャラです。

 こいつ自体はそんなに強くないので、なんとか1面クリアです。



 オペレーション2は、救出したラティス人をZOTに連れていくこと。
 あれ? でも、ゲーム中でラティス人を救出するシーンなんてなかったけどなぁ。



 2面は縦スクロールステージです。
 仕様上そうなるのは仕方がないんですけど、横に飛んでいくミサイルに違和感を覚えますね。

 ステートセーブを使いまくればまだ進めるけど、この辺で終了することにします。



 MSXなのでスクロールがカクカクしちゃうのは仕方がないのですが、シューティングとしては割と操作感覚は良い感じでしたね。さすがはコナミ。

 ただやっぱり難しい。MSX特有の要素が、ことごとく難しくなる方に向いてしまった気がします。せめてステージ1くらいは自力で何とかしたかったんですけどねー。




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