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 モノが届いたのは3週間くらい前なんですけど、「魔導物語 超きゅーきょく大全 ぷよぷよ入り」(D4エンタープライズ)を購入しました。



 「魔導物語 超きゅーきょく大全 ぷよぷよ入り」は、過去に発売されていた、「魔導物語 きゅ~きょく大全」4パッケージすべての収録作に、「ぷよぷよ」系を何タイトルか追加したものです。

 収録されているのは、かつてコンパイルから発売されて一世を風靡したRPG「魔導物語」シリーズがメインで、そこに、コンパイルがMSX2とPC-9801で展開していたディスクマガジン「コンパイルステーション」に収録されていたミニゲームの中から、魔導物語のキャラクターが登場する作品を多数収録されています。さらに、テトリスの大ヒット以降、2匹目のドジョウを狙って大量の落ちゲーが生み出された中で、最も成功した作品と言える「ぷよぷよ」シリーズからも数作品が収録され、収録作は合計42タイトルとなっています。

 現在、魔導物語の版権はD4エンタープライズが持っているのですが、ぷよぷよの版権はセガが持っています。その辺りの権利関係がめんどくさそうなのに、数本とは言えぷよぷよシリーズも収録したのはよく頑張ってくれたと言えると思います。



 パッケージはPC-9801版の「ぷよぷよ」を復刻したもの。昔のPCゲームによく使われていたこのでかいケースは、ちょっと懐かしいですね。結構場所を取りますけど。



 ケースに入れる紙(なんて言うんだっけ、こういうの。ジャケット?)は2種類あって、もう一つはPC-9801の「なぞぷよ」となっています。
 「ぷよぷよ」はあくまでもスピンアウトなので、「魔導物語」がメインの商品だと思っていたのですが、なんでこれがパッケージになっているんだろう? 一応「超きゅーきょく大全」のも入っているんですけど、それは背表紙と裏表紙だけで、表の部分が付いていないんですよね。ちょっと謎仕様です。
 なお、パッケージに書かれている「MOOの大ぶろしき」は付属していません。

 その他、特典として、「ぷよぷよ」、「なぞぷよ」のBGMが収録されたサントラCD「サントラの呪文」。また当時のゲームに付属していた紙のマニュアルや漫画、ステッカーなども同梱されています。この辺の特典も、やっぱり「ぷよぷよ」シリーズが多めになっています。



 タイトルが多数収録されているのはいいのですが、私の目的はやっぱりRPG。まずは本編である「魔導物語」シリーズを進めていきたいと思います。



 シリーズ作品はなるべく順番にプレイしたいタチなので、とりあえず「魔導物語 EPISODE II CARBUNCLE」から手を付けることにします。
 これはMSX2のコンパイルステーションに収録されていた作品で、パッケージとして最初に発売されたのは、「魔導物語1‐2‐3」なのですが、その「魔導物語1-2-3」の中の「2」の原型となったものです。




 混沌の神が支配している世界。光は闇の恐怖を確認するためにあり、希望は絶望の下に存在した。
 長い年月を生きている者ほど、その事をよく知っていた。
 そして、その事実を知った者は、その瞬間より自分の特殊な能力を失い、旅することを止め、自分の死の順番を待つために生きるようになる。

 ぼくは、魔導士の卵。
 古代魔導スクール入学のために旅をする16歳の女の子。試験は申請室まで、自分の魔導を使って行くこと。もちろん乗り物なんか使っちゃいけない。
 だけど、旅を初めて3日目に、ちょっとしたトラブルに巻き込まれて金をなくしてしまった。どうにかしないと飢え死にしてしまうよ。そうおもっていると目の前の空間が奇妙によじれて、かっこいいお兄さんが出現した。かっこいいけど、どこかかしい。変態の目だ。
 「な、なんか、よう?」
 「御前の力が欲しいだけだ!」
 ああああ、やっぱり、変態お兄さんだ!と思ったとたんに、スリープの呪文の声と、体を突き抜ける閃光。お兄さんの顔が目の前まで近づいてきて、意識が遠のいていく。体中の毛穴が拡がり、体毛が抜けていくような薄ら寒い感じが全身を駆け巡る。お兄さんの両腕が絡みついてくる。大地が流れていく砂となり、体が闇の方向に裏返っていく。
 気づいた所は地下牢の中。牢の前には、怪物が2匹。ニヤニヤ笑いながら話している。
 脱出しなくちゃ、こんな所でぐずぐずしてられないんだ。
 ぼくは色仕掛けで怪物をだまして、牢から抜け出した。
 こんな地下迷宮からは、さっさと脱出してやる!
 地上を目指して、ぼくは動き始めた。

「ディスクステーション SPECIAL クリスマス号」取扱説明書より








 謎の男に捕まってしまった主人公。見張りを色仕掛けで倒し、地下迷宮からの脱出を図ります。
 ちなみにこの主人公、後に「アルル・ナジャ」と名付けられますが、このときにはまだ名前は設定されていません。

 そんなにめちゃくちゃ動くわけではありませんが、ここは一応アニメーションします。
 ただ、一度に表示される文字数が少ないので、画像一枚当たりの情報量はかなり低めですね。



 スタート地点は地下2階。ここと、地下1階はマニュアルに地図が掲載されています。
 フロアの広さは8×8。ちょっと狭めですね。そんなに複雑な地形ではないので、マッピング無しでも行けるかもしれません。



 コマンドなどを確認します。
 「まほう」、「アイテム」、「SAVE」、「LOAD」はいいとして、「サンプリング」というのがちょっと特殊ですかね。本作ではサンプリングを使用してキャラがよくしゃべるのですが、それのON/OFF を、このコマンドで切り替えることができます。
 しゃべる方が面白いのは確かなのですが、しゃべる時にはそれなりに読み込み時間がかかるので、テンポが悪くなってしまうという難点もあります。エミュレータなんだから、この辺りもう少し高速化できないんですかね。

 また、「魔導物語」シリーズの大きな特徴は、ステータス類が表示されないということですね。数字として見えるのは所持金くらいで、体力、魔力、その他ステータス類は一切不明です。
 体力がどのくらい残っているのかは、画面に表示されている表情でなんとなくわかります。今は笑っているので、特に問題はありません。

 魔法はとりあえず、マニュアルに載っている14種類は最初から全部使えるようです。
 魔法は通常画面で魔力を消費して使用できる非戦闘呪文と、戦闘時に魔力を消費せずに使える一般呪文、魔力を消費する高位呪文とがあります。



 周囲をうろついていると、マミーが登場。っていうか、このフロアはにはマミーしか出てこないようです。



 戦闘時のコマンドは、呪文、アイテム、逃げるの3つだけ。
 ここに表示されているのが一般呪文。マニュアルには「ホット」と「コールド」と表記されているのですが、ここではなぜか「ホットウラワー」、「コールドウラワー」と表記されています。「スプーキー」、「イクリプス」、「ばよえーん」はそのまんまなんだけどなぁ。



 こちらは高位呪文。
 こっちの方が強いはずだけど、魔力を消費するので連発は避けなくてはなりません。



 マミーはさすがにそこまで強くはありません。
 とりあえず魔力を消費しない、「ホット」か「コールド」を撃っていれば大丈夫です。攻撃呪文は2種類あって、敵によって相性があるような気がするのですが、少なくともマミーに関してはどちらを撃っても2、3発で倒すことができます。



 戦闘時にダメージを食らったときに表示される言葉で、残り体力が大体わかります。ここでは「げんきだぞ」と言っているので、まだまだ問題はありません。
 しかし、具体的な数値がわからないため、あと何発なら耐えられるのか、回復せずに攻撃したとして倒せそるかどうかなど、戦闘時の判断は結構難しいですね。



 勝ちー。



 画面外枠にある赤い丸が経験値を表しています。今は赤い珠が3つ付いていますが……。



 外枠の丸いところがこの赤珠でいっぱいになるとレベルアップします。
 ただ、ステータスが表示されないので、どれだけ強くなったのかはよくわかりません。あと、レベルアップしたときには、ついでに体力や魔力も回復しているような気がします。



 階段を発見したので1階へ移動します。
 しかし、階段が崩れ、元の階には戻れなくなってしまいました。いくつかのアイテムを拾っただけで、特に重要そうなものは無さそうですが、こういう非可逆なのはあんまり好みじゃないなぁ。



 地下1階にはマミーも出ますが、それに加えてぷよぷよも登場します。でも、そんなに強くはありませんでした。



 温泉に入ると、体力と魔力が全快します。
 ここまで、敵はそこまで強くないのですが、回復手段がレベルアップ時の回復と、拾ったアイテム、魔力を消費するヒーリングだけだったので、数値が表示されないことも相俟って、あんまり落ち着いて探索していけなかったんですよね。これでようやく、安心して探索を続けることができますよ。



 通路の途中で、ミイル・ホォルツオ・ベンジャミンいう、赤い変な鳥みたいなヤツと遭遇しました。





 空腹のため主人公に食われそうになったミイルですが、命乞いをしつつ、ウラノス・スタッフを渡すと申し出ます。
 しかしなぜか条件付き。ライラの地下迷宮にあるカーバンクルという宝石を見返りに要求してきます。



 その先で、ようやく出口、かと思いきや……。



 主人公をさらった、魔導士のお兄さん登場。



 この後先頭になったのですが、こいつは強いだろうと全力で高位呪文をブチ込んでいたら、割とあっさり倒せました。
 しかし、「じゅうじゅう音を立てて、蒸発していった」って、結構エグい描写じゃない?







 地下迷宮を脱出した主人公は、ライラの遺跡へ向かいます。
 確か、古代魔導スクール入学試験の途中だったと思うのですが、そっちはいいんですかね? ウラノス・スタッフっていうのはそんなに重要なものなのでしょうか。

 それはそれとして、ウラノス・スタッフをもらうためにカーバンクルを入手するというのが、このゲームのメインなんでしょうかね。サブタイトルも「CARBUNCLE」だし。
 ただ、現代の知識で言うならば、魔導物語でカーバンクルと言えばあの黄色い小動物のことなんですよね。多分、宝石のカーバンクルかと思わせておいて、実はモンスターの方のカーバンクルでしたー、みたいなオチなんだろうなぁ。



 最初につかまっていたダンジョンはマニュアルに地図が載っていたのですが、ここから先は手探りです。いよいよ、楽しい楽しいマッピングタイムの始まりですよ。



 おおかみ男登場。登場時に咆哮が響いたり、BGMが変わったり、なんか中ボスっぽい感じです。
 で、やっぱりこいつはかなり強かったです。最初に戦った時には、魔力をケチったせいで負けてしまいました。強い敵には魔力をケチらず、高位呪文をガンガンつぎ込まないといけませんね。



 お店もあります。
 いわゆる宿屋的なものはないのですが、お店で回復アイテムなども購入できるので、当面はここをベースに探索することになります。





 ガンガン探索を進めて、とりあえず地下4階まで到達しました。ただ、地下4階まででもまだすべてのエリアを探索できているわけではありません。



 フロアのサイズは8×8とそれほど広くはありませんが、ダンジョンギミックの密度が濃いので、探索するのは結構大変です。1フロアに階段が複数あって枝分かれしているし、一方通行の扉もある。1つ上の階に移動する「ワープ」の呪文もポイントで、敵が弱い上の階に安全に移動するだけじゃなくて、「ワープ」を使わないと入れないエリアもありそうです。
 しっかりとマッピングしておかないと、攻略は難しそうですね。これは、なかなか探索のし甲斐がありそうです。



 全体のボリュームとしてはあとどれくらいあるんでしょうかね? マニュアルに記載されているアイテムの説明で、「地下6階で使用する」というものがあるので、全部で6階までかと思っていたのですが、遺跡内にあったメッセージで「6階より下へ行くことができない」というのもあったので、6階よりさらに下まで続いているようですね。

 単に心構えだけの問題なんですけど、短期間で一気にクリアしちゃうのか、時間をかけてじっくり遊ぶのかで、ちょっとプレイするときのテンションが変わるんですよね。これがMight and Magic だったら、たっぷり1、2ヶ月かけて腰を落ちつけて遊ぶところなのですが。
 ダンジョン探索をじっくりと楽しみたいという気持ちもありますが、できれば、ゴールデンウィーク中にクリアしちゃいたいなぁ。


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