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 さようならハドソン特集第2弾。ハドソンが出していたPCエンジン用のソフトは本当に多岐に渡っています。頭に「パワー」という名を冠したスポーツゲームも、その中の一つ。今回はその「パワースポーツシリーズ」(こんなシリーズ名が付いていたなんて始めて知りましたけど)から、パワーゴルフ2をプレイしました。





 普通にコースを回るノーマルモードと、練習したり金を稼いだり大会に出場したりしながら賞金を稼いでトッププロを目指すトーナメントモードの2種類があります。まずは普通に、ノーマルモードで練習ですね。



 このゲームには、日本国内に実在する10のゴルフコースが収録されています。マニュアルによれば、名門ゴルフコースらしいのですが、私はあまりゴルフに詳しくないのでよくわかりません。
 そんなわけで、特に理由は無いのですが、とりあえず一番上にある習志野カントリークラブを選択してみます。



 続いて、8人いる選手の中から一人を選択します。マニュアルによれば個性豊かな8人のプレイヤー! らしいのですが、能力値が表示されていないので、何がどう違うのかはよくわかりません。特に根拠はありませんが、ゴルフゲームではパワーヒッターが好きなので、なんとなくパワーヒッターっぽい雰囲気のあるNo.5 の人を選択していみました。



 まずは1番ホール。411ヤードパー4です。これは実際のコースの写真なんでしょうね。この画像は全コースで毎ホール登場しますし、それ以外にもこのゲームでは、いたるところに実写取り込み画像が登場します。まあCD-ROMの大容量を活かしている、というわけなのですが、その分読み込み時間がかかり、テンポが悪くなっているというデメリットもありますね。



 プレイ画面はこんな感じ。コースが3D表示されています。
 システムはまあオーソドックスな感じで、打つ方向、クラブ、スタンスを選択した後、パワーゲージ上を動くカーソルをI ボタンで止めてパワーを決定。さらにボールをインパクトする位置も、縦方向、横方向それぞれについてカーソルを止めて決定し、これでようやくショットすることができます。
 カーソル止めが3回あるのがちと面倒に感じますね。パワーゲージについては動きが早くないのであまり問題はないのですが、インパクトの位置を決めるカーソルはショットのパワーが大きいほど、またクラブの番手が小さいほど速く動くので、ドライバーのフルショットだとドンピシャの位置で打つのはなかなか大変ですよ。そのあたりはリアルと言えばりあるですけど、ゲームの中くらいは大胆にドッカンドッカン打ちたいですよねぇ。

 面白いと思ったのはショットの方向を決めるときで、コースの上にマウスカーソルを置くと、その地点までの距離も表示してくれることです。3D表示とは言え、画像だけでは距離感などはわかりにくいので、数字を出してくれるのはありがたいですね。バンカーや木までの距離もわかるので、戦略も立て易くなります。

 ただ、操作面で困るのは、マウスカーソルです。このゲームはPCエンジンマウスに対応しているので、基本的にどの画面でもマウスカーソルでアイコンをクリックするという操作体系になっているのですが、パッドで遊ぶ場合でもカーソルキーでマウスカーソルを動かして操作しなくてはなりません。これはちょっと面倒ですね。起動直後にパッドとマウスとどちらで操作するのかを選択するようになっているのですから、操作体系もパッド用とマウス用の2種類あっても良かったんじゃないかなぁ。



 グリーン上では、このようにアンジュレーションを確認することができます。いや、フェアウェイ上でも見られるんですけどね。あんまり意味は無いけど。
 このホールは3オンしたものの、アンジュレーションの効き具合がイマイチわかりにくくて、パットでちょっと苦戦。結局トリプルボギーでした。
 アンジュレーションを確認できるのはいいのですが、網目が大き過ぎて、結局傾き具合がよくわからないんですよね。そのくせアンジュレーションは、案外強烈に効いてくるしなぁ。実際、ロングパットを打つくらいなら、サンドウェッジでアプローチしたほうがよっぽど正確に打つことができますよ。
 また、パターをフルパワーで打つと160フィートも転がるので、距離が短いときの力加減も難しいですね。傾斜がある場合の10フィート前後のパッティングは、かなりテキトーになってしまいます。




 序盤はボールのインパクト位置が上手く合わせられずに苦労しましたけど、中盤から慣れてきてスコアが安定。結局+14でしたが、初めてのラウンドとしてはこんなもんですかね。ただ、やっぱりパットが鬼門ですね。ピンまで10フィート以内まで寄せられればなんとか入れることもできるのですが、15フィート以上離れているとまず入りません。

 実在するコースなので、著しく変なホールが出てくることはありません。ほぼまっすぐ打てばOKなホールもちらほらありますが、それでも嫌らしいところにバンカーがあったり、木が立っていたり、攻略するのに頭を使わなくてはならないホールも多いです。なかなか思ったとおりのショットができないゲームでもあるので、その不確実性を踏まえた上での戦略が必要になってきますね。

 

 続いて、北海道にある三井観光苫小牧ゴルフクラブに挑戦。背景には青々とした雄大な山並みと、空に浮かぶ入道雲。背景が変わるだけで、雰囲気も随分と変わりますね。
 今回は女性ゴルファーを選択してみたのですが、さっきと比べて飛距離が出なさすぎて、スコアはボロボロになってしまいました。いや、距離が出ないなら出ないなりの攻め方もあるのですが、どのくらいの強さで打てばどのくらい飛ぶのかという感覚が狂ってしまったのが拙かった。せっかくゲームに慣れてきたと思ったのに、ショートしたり、オーバーしたり……。ある程度設定を固定してやらないと、感覚がわからなくなっちゃいますね。風やラフなどで影響を受けるのはゴルフのゲーム性の一部ですけど、せめてキャラごとのクラブ標準飛距離はわかってないと辛いですなぁ。それはこのゲームに限ったことじゃないんですけどね。



 続いてトーナメントモードに挑戦。



 キャラクターは男性選手6名の中から選択。POWER、SKILL、IMAGE の3種のパラメータが設定されています。これ、ノーマルモードと同一のものなんでしょうかね? ノーマルモードでも表示して欲しいんですけど……。

 最初はアマチュアからスタート。試合もアマチュアの大会にしか出場できないのですが、そこで実績を積んでいくことで徐々にランクアップ。最終的にトッププロを目指していくことになります。



 街にはいろいろな施設があります。
 一番重要なのは、トーナメント事務局。ここで参加可能な大会を調べ、エントリーすることができます。



 しかし大会に参加するためには、参加費と遠征費用とが必要になります。ですので、まずは金を稼がなくてはなりません。



 バイトの紹介所で仕事を斡旋してもらうことができます。仕事は幾つか表示されていますが、この中から毎月ランダムで決定される一つの仕事について、やるかやらないかを選ぶことしかできません。しかも金を稼げるのはいいのですが、多くの場合は能力値が下がってしまいます。

 金を稼ぐ手段としてはもう一つ、スロットマシンがあります。



 何回かやってみましたけど、金を増やす手段としては、あんまり頼れるものじゃないですね。



 たまにはこんなイベントも発生したりして。人生ゲームかよ。

 他にも、クラブを購入したり修理・調整したりできるショップや、能力値をアップさせる練習場もありますけど、いずれにしろ利用するためには金がかかります。そのためにバイトに精を出しすぎると、それはそれで能力値がどんどん下がってしまいます。やっぱり大会で賞金を稼ぐというのが本線なんですかね。



 バイトで能力値をすり減らしながらなんとか費用を捻出することができたので、いよいよ大会に参加ですよ。
 近場なら電車で移動しても良さそうなものなのに、基本的にどの大会であっても飛行機で移動しなくてはなりません。この街って、一体どこに存在しているんですかね? 沖縄あたり?



 大会は普通にコースを回る感じ。大会は予選と決勝の2日間の日程で行われます。これ、アマチュアの大会だからであって、プロの大会になったら4日間とかになったりするんですかね?

 ただ、スクリーンショットは撮り忘れてしまいまったのですが、トータル+20くらいのスコアを叩き、初日で予選落ちしてしまいました。参加25人中、ダントツの最下位ですよ。予選を突破するためには何位くらいに入ればいいのかはわかりませんけど、少なくともイーブンパーくらいで回れるようにならないと話になりませんかね。入賞して賞金を稼ぐにはさらに好成績を挙げなくてはいけませんし、もっともっと練習が必要ですね。



 実在のコースを再現しているということで、コースの持つ癖とか、攻略の勘所みたいなものを感じられるのはいいですね。ゴルフ中継なんかをぼんやりと見ていると、一見、「こう打ってこう打ってこう打てば簡単じゃん」みたいな感想を抱きがちになるのですが、このゲームで実際に回ってみると、細かな部分まできちんと考えて設計されているんだということがよくわかります。個人的にはゲームとしてプレイするなら、正確なショットを放ち、ありえないような難コースをガリガリ攻略する方が好きなのですが、本作のように普通のコースを普通にプレイするというのも悪くないですね。
 全体的にテンポが悪いのがマイナスポイントですけど、あんまりスコアにあくせくせず、日曜の午後にのんびりとプレイするのに向いているゲームかもしれません。


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