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 土曜日のことなんでけど、ブックオフでキングスナイトのゲームブックを発見しました。既に持っているような気がしたけど、いまいち自信が無かったので買おうかどうしようかものすごく迷ったんですよ。まあどうせ105円だしと思って購入したんですけどね。

 こうして我が家に、2冊目のキングスナイトがやってきたわけです。

 で、寝る前に布団の中でメモもとらずにプレイ。キャラクターシートがついていなかったのですが、記入事項はヒットポイントとアイテムのみで、アイテムの個数はAからDDまでの30個ですから、まあ記憶だけで行けるかなという判断が半分、チェックとか無視して適当に進めようという魂胆が半分でした。

 キングスナイトは元々ファミコン(MSXなどでもあったけど)のゲーム。一応RPGと分類されてはいますが、まあ、シューティングゲームです。
 主役キャラが4人いてそれぞれ別個のステージを進み、最後に4人揃って最終ステージという構成。友達の家でしかプレイしたことがないのでそれほどやりこんではいないのですが、たとえ途中で死んだとしても4人分のステージはプレイできるので、ちょっとお得感があったような気がします。

 以降、ネタバレが含まれています。ご注意ください。

 ゲームブック版の主人公は、ファミコン版の主人公のひとりでもあるレイジャック。村の小僧だったレイジャックが、お告げによりクレア姫を助ける勇者に選ばれるわけです。この辺のストーリーには突っ込むだけ野暮でしょう。途中でハーフリングのトビーも仲間になりますが、カリバ(魔術師)とバルーサ(怪獣)はでてきません。冒頭に出てきた魔術師がそうかとおもっていたのですが、ハザンって名前でしたし……。

 物語は、剣を集める前半と、城に突入して姫を助ける後半とに大別できます。
 前半は山に行ったり海に行ったり、あちらこちらをさまようというジェットコースターみたいな展開。こういう地に足が着かないような展開は個人的にあまり好きではないのですが、パラグラフ構造を眺めてみると、おそらくFF的一方通行ダンジョンと似たような造りになっているんでしょうね。
 後半は一転して双方向移動可能なパート。こちらは全ての部屋をあますことなく回ることができますのでアイテムの取り忘れは少ないでしょうが、敵も強くなってガリガリとヒットポイントを削られます。ヒットポイントの減り方が前半とは比べ物にならないので難易度は高いとおもいますが、やっぱりこういう造りをしている方が私は落ち着きます。

 メモ等はいい加減だったのですが、最初のプレイでヒットポイント-20くらいでクリアしました。いや、これをクリアしたとは言わないんでしょうけど。必要なアイテムは全部そろえましたが、ダメージは必要以上に受けてしまったってことですね。
 主な死に方はヒットポイントが0になるか、拙い選択をしてデッドエンドに突入するかなのですが、圧倒的にヒットポイントが足りなくなる方で死ぬケースが多いと思います。前半の剣を集めるパートではアイテムを収集するためにいろいろ首を突っ込まなくてはいけないのですが、偽の剣に手を出したり、戦う必要の無い敵と戦ったりするとどんどんヒットポイントが減っていきます。ですからゲームクリアのためには不必要な箇所を飛ばして正解ルートのみを通っていかなくてはなりません。いきなりデッドエンドに突入するよりは理不尽さを感じさせないと思うので、この形式は良いのではないかと思います。
 ただ、デッドエンドのパラグラフはけっこう面白かったです。いきなりトビーの独白で、「もしレイが○○してなければ、今頃は……」とかぼやいてます。

 このゲームは2冊目の購入になってしまったことと、「さまよえる宇宙船」をプレイした直後だったことから、半分勢いだけで読んでしまったのですが、この手の原作つきゲームブックとしてはあまり理不尽さも感じさせず、良い出来だったのではないでしょうか。

 余談ですけど、このゲームブックにはバグがある(パラグラフ60の「204へ」は「203へ」が正しい)のですが、前の所有者が鉛筆で記入してくれていたので迷わずに済みました。えらいね、前の所有者。



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