ドラフトで梵選手の指名権を獲得してほっとしたのも束の間、カープは外国人選手のうち、ラロッカ、デイビー、レイボーンの3選手との契約を結ばないことが明らかになりました。
早くからロマノ投手残留が報道されていましたので、デイビー投手とレイボーン投手の残留は微妙だったと思っていましたが、まさかラロッカ選手まで放出するとは思っていませんでした。ただ、カープの戦力を眺めた場合に、ラロッカ選手放出はありかなぁとも思います。
ラロッカ選手は今シーズン、80試合に出場し、打率.303、本塁打18、56打点。今のカープで4番として最も信頼できるのは、新井の成長度を考えてもラロッカ選手だと思います。ただ、絶対必要な戦力かといえば必ずしもそうではないとも言えるのではないでしょうか。
たとえば今シーズンラロッカ選手が抜けたときに、新井選手が代役で4番に入り活躍しました。それに対して尾形選手が抜けた穴は、山崎選手が頑張りましたが、それは尾形選手の役割をカバーしたというわけではありませんでした。ラロッカ選手と尾形選手の比較ではラロッカ選手の方が描く上かもしれませんが、足が使える尾形選手の方が希少価値は高いというわけです。
すなわち、新井選手と栗原選手の存在によって、ラロッカ選手を起用するならセカンドが考えられるわけですが、打者として似たタイプが多いので、打が売りのラロッカ選手を起用するよりも、松本選手なり山崎選手なり東出選手なり梵選手なりを起用した方が戦術の幅が広がるはずです。
ブラウン監督になってからチームが変ったという報道が連日為されていますが、ラロッカ選手放出からもその本気度が窺えます。来年のカープは、昨年までとは違った意味で期待できそうな気がします。
ただ、ロマノ投手残留、デイビー投手放出だけは、逆の方が良かったとは思いますが。
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