雑居空間
趣味のあれこれを、やたらめったらフットスタンプ




 新型コロナウイルスの影響で外出を自粛したり、仕事もテレワークになったりで、すっかり引きこもり生活も板についてきました。元々インドア人間なのであんまりこういうのは苦にならないのですが、趣味で山登りを始めたばかりのところだったのが残念ですね。2月まではほぼ毎週末どこかしらの山に登っていたのですが、今ではめっきり運動不足となり、体重も体脂肪率も自己最高を更新中です。今年は富士山登れないだろうなぁ。秋くらいには、普通にどこでも出かけられるようになっているといいんだけどなぁ。

 それはさておき、家にいる時間が長いのに、最近はあまりがっつりとゲームやってないなぁということに気づきました。そこで久しぶりに何かRPG でもやろうかと、PCエンジンのシネマティックRPG「ネクロスの要塞」(アスク講談社)のプレイを開始しました。……いやマニュアルで、今までのRPG の常識をくつがえす「シネマティックRPG」と銘打っているんですよ。どの辺がシネマティックなのかは、プレイしているとなんとなくわかります。





 我々の世界とちがう場所、ちがう時代……。

 タンキリエ王国をほぼ中心に抱く巨大な大陸が、君の冒険する世界である。タンキリエ王国ともうひとつ、大陸の西に位置するホープ王国が人間を国王とする最も強力な国家だが、他にも森の中に住むエルフ族や、大陸一の女戦士で知られるアマゾン族など、さまざまな種族がこの大陸の各地で生活を営んでいる。
 この大陸には、魔法や妖精、竜などが、単なる伝説ではなく実在している。君が人里離れた深い森を歩いているときに、美しい樹妖精(ドライアド)に突然であったとしても少しも不思議ではないのだ。
 魔法が根強く残っていることが、かえってこの大陸の科学技術発達をさまたげているといえるかもしれない。船といえば木造帆船、武器といえば剣や弓より進んだものはないからだ。もっとも、はるか昔は、西の海の彼方に高度な科学文明を誇った国があったそうだが……。

 この大陸に、何度目かの災厄が起こった。十数年間行方不明になっていたタンキリエ王の弟・ネクロスが、暗黒の魔術師として舞いもどり、悪の軍団を率いて大陸を蹂躙しはじめたのだ。
 彼が行方不明の間、何があったのかは誰も知らない。だが、昔とはまったく人が変わり、悪の心に染まりきっていることだけは確かだった。
 何年にも及ぶ戦争は、圧倒的にネクロス軍が有利であった。彼にしてみれば、わざと手加減してタンキリエ王たちをいたぶっていただけかもしれない。そしてついに彼は、卑劣な手段でタンキリエ王の娘である王女をさらい、それをいけにえにして太古の邪神・ネクラーガを呼び出そうとたくらんだ。
 王女の、そして世界の危機!
 しかし、ちょうどそのときタンキリエの城を訪れた8人の者がいた。出身地も目的もちがう8人の兵者たちが、時を同じくしてタンキリエに集まったことは、人々に何か運命的なことを感じさせた。「8」は、この世界において調和と安定を意味する神聖な数字なのである。
 8人は苦しい戦いの末、力を合わせてネクロスを破り、王女を無事救い出した。人々は、彼らを、「8勇者」と呼び、讃えた。

 暗黒の帝王は倒れ、軍団は滅びた。
 ひとつの物語が終わったかのようだった。だが、君の冒険は、実はここから始まるのである。
 ネクロスが滅ぼされ、一見平和になったかに見える世界。だが、その裏では……新たなる冒険が、君を待っている。


「ネクロスの要塞」マニュアルより




 ネクロスの要塞といえば、80年代にロッテから発売されていた食玩で、お菓子と一緒に小さいフィギュアが入っていました。フィギュアは単色でしたけど、蓄光素材を使ったり、温度で変色したりするなど、ちょっと一ひねりされていました。
 当時の食玩といえば何と言ってもビックリマンチョコの一強で、ネクロスの要塞もその他大勢の一つという感じでした。ただ、その他大勢の中では割とメジャーな方だったとは思います。
 フィギュアを使用してゲームをすることができたのですが、私は1個しか買ったことないし、周りにも持っている人はそんなにいなかったので、まともに遊んだことはありません。なので実は、ストーリーもほとんど知らなかったんですよね。

 ゲームを始めると、いきなり8人の勇者とネクロスの戦闘シーンが始まります。

 

 

 

 みごとネクロスを倒した8人の勇者。しかしネクロスは最期に、7人の弟子たちによる復活を予言するのでありました。

 Wikipedia によれば、ネクロスの要塞は第1弾から第4弾まで展開された大魔神ネクラーガ編、第5弾から第7弾までの暗黒皇帝編、第8弾の邪神クトゥルフ編 と3つのシリーズに分かれているようですが、このPCエンジン版は第1弾で8勇者に敗れた後、7人の弟子の力で甦って再びタンキリエ王国に迫るという、第2弾の内容となっているんでしょうかね。実際にプレイしていないので、詳細は不明ですけど。



 



 このゲームはマルチキャンペーンシナリオとなっていて、6つのシナリオが集まり1本の長大なストーリーを構成しています。
 まず最初のシナリオは、「まよなかの ほうもんしゃ」。各シナリオでは8勇者のうち3人が3人がパーティーを組むことになるのですが、このシナリオの主人公は8勇者の一人マーシナリーのようです。

 なお、8勇者の構成は、弓を使う軽戦士のマーシナリー、鎧をまとった重戦士のナイト、素早い身のこなしと角笛による歌を操るエルフ、宮廷魔術師のマージ、モーニングスターを振り回し召喚術も使える女戦士アマゾン、多彩な剣術を繰り出すサムライ、ハンマーを振り回し魔術的なツボ押しも使えるドワーフ、頭は弱いがひたすらパワフルなバーサーカーとなっています。
 正直、パーティーを組むことを考えると、ちょっと腕力偏重な気がしますね。まあ実際には、最終シナリオ以外はシナリオに応じて勝手にパーティー構成が決まるので、きちんとバランスは取れているんですけど。



 マーシナリーは酒と女と博打をこよなく愛する生来の遊び人。本来なら8勇者の一人としてそれなりの暮らしをしていてもおかしくないのですが、今は無一文で酒場の支払いにも事欠いています。
 すると、近くにいた爺さんが飲み代を払ってくれると申し出てきます。実はこの人はこの村の村長で、飲み代を持つ代わりに頼みを聞いてほしいとのことです。後で家に来てほしいと言い残し、その場を去っていきました。

 

 村長の話では、どうやらこの村では大勢の男たちが行方不明になっているのだとか。道行く村人たちからも、同じような話を聞くことができます。よく見れば、村にいる男は子供と老人ばかりのようですね。

 

 村の入り口にいた少女・マリンに話しかけると、口が動いて背景の雲が移動するくらいではありますけど、アニメーションっぽいシーンが始まりました。マリンは普通のモブキャラとは違うようです。これがシネマティックRPG ということなんでしょうかね。
 このゲーム、主人公である8勇者もデフォルメのきついキャラデザで、お世辞にもそんなにかっこいいわけでもないんですけど、マリンだけは一人だけ異質で、明らかにかわいいんですよね。
 マリンの父親も行方不明になっているそうです。マーシナリーは父親を見つけ出すことを約束するのでありました。



 なお、マーシナリーはネクロスを倒した8勇者のはずなのですが、本作では1レベルからのスタートです。まあ、ゲーム的には別に構わないんですけど、ちょっと設定的にどうなんですかね。



 村を出ると、地図っぽいフィールド画面になります。今はまだ村と森だけですけど、ゲームが進めば行けるところが増えていきます。



 シナリオ1 だと、最終的にはこんな感じです。



 森の中をウロウロしていると敵が出現します。



 オークの登場。こいつがこのゲームでは一番の雑魚です。

 

 戦闘はよくあるコマンド選択方式ですね。
 キャラクターによって異なる得意技を使うことができるのですが、マーシナリーの得意技は運試し。そういえば使ったことがなかったんですけど、たぶん運が良ければ敵に大ダメージを与えることができるとか、そんな感じだと思います。

 

 

 

 ただ、この戦闘シーンがなかなか面白い。切りつけたり、ジャンプ攻撃したり、弓を放ったり、ランダムでいろいろな攻撃をするのですが、それに応じて様々なアニメーションが畳みかけるように展開されます。これぞシネマティックRPG! 敵味方の攻撃が入り乱れて、なかなか見ごたえがあります。別に攻撃方法によってダメージや命中率に違いがあるわけではなさそうですけどね。

 戦闘時にアニメーションするゲームは他にもありますが、見栄えはするので最初は面白く見るものの、テンポが悪くて次第に面倒くさくなることも多いんですよね。可能なら、設定でアニメーションを切っちゃうこともしばしばです。
 しかしネクロスの要塞のアニメーションは本当にテンポが良いため、まったく邪魔になりません。上記のように同じ攻撃でもアニメーションが変わったりするので、飽きもきませんしね。この戦闘の演出は、本当によくできていると思います。

 しかし、マーシナリーが装備しているのって「幸運の弓矢」なんですけど……。一体何で切りかかったりしているんだろう?

 

 その後の展開は割愛しますが、シナリオ1では8勇者の一人マージと、

 

 アマゾンが仲間に加入します。



  

 なんだかんだでシナリオ1 はクリア。現在、シナリオ4 の途中まで進んでいます。
 まだ前半ですけど、難易度はそれほど高くありませんね。難しい謎ときなどもあまりなく、行けるところを丁寧に探索していけば、詰まるようなことはなさそうです。

 戦闘はややキツメというか、敵の攻撃力がちょっと高いなぁという時期もあります。ただ、経験値稼ぎはそれほど苦にならないので、しっかりと育てていれば問題なく進めるくらいのバランスだと思います。回復呪文や街に帰る呪文などが使えるようになれば、またいろいろと楽になりますしね。

 

 本作の最大の魅力は、8勇者のキャラクター性でしょうか。
 8人もいれば、普通は空気になる人も出てくるのですが、ネクロスの要塞の8勇者はみんな個性的。勇者とは言え必ずしも聖人君子ではなく、長所も短所もある凸凹した人間臭さを持っています。
 そんな彼らはかつてネクロスを倒すという使命を共に果たした間柄でもあるので、軽口や憎まれ口なんかを叩きながらも、根っこのところではお互い信頼し合っている感じが大変ほほえましく、やり取りを見ているだけでも楽しいです。

 

 まだ途中ではありますが、あまりストレスを感じずにプレイできるので、結構好感触ですね。
 この土日はがっつりプレイしようかな。サクサク進むので、来週中にはクリアできるかと思います。





コメント ( 0 )
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする


« PCエンジンmin... 記事一覧画像一覧フォロワー一覧フォトチャンネル一覧 ネクロスの要... »
 
コメント
 
コメントはありません。
コメントを投稿する
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。