雑居空間
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 社会思想社・現代教養文庫、イアン・リビングストン著のゲームブック、「トカゲ王の島」をプレイ開始。

 これ以降、「トカゲ王の島」のネタばれを含んでいます。ご注意ください。



 あたし、レイン・デシンセイ。19歳のか弱い女の子、兼、凄腕の剣士をやってます。
 旧友のマンゴに会うために立ち寄った小さな漁村・オイスターベイ。しかしその村は、近くにある火山島に住むトカゲ男の脅威に晒されていたのです。
 マンゴと2人でその火山島に乗り込んだあたし。しかしマンゴは、砂浜にいた巨大蟹の手によって、命を落としてしまった。
 あたしはマンゴの無念を胸に抱き、トカゲ王の打倒を誓ったのでありました。首を洗って待ってろよ、トカゲ王!



<現在の状況>

技術(9):9
体力(21):18
運(12):5

金貨:
宝石:
飲み薬:
食料:3

装備:剣、革の鎧、ザック、金のかたまり



 呪術師を捜さなくてはいけないとはいえ、手がかりはまるでない。あたしはとりあえず、再びいかだに乗って川をさかのぼってみることにした。
 川は上流に行くにしたがい、徐々に細くなってくる。そしてそれに伴い、流れも速くなってくる。いかだでこれ以上上っていくのは、ちょっとしんどいかもしれない。
 そこであたしは、いかだを川の右岸につけ、陸路を進んでいくことにした。

 呪術師についてちょっと考えてみたんだけど、この島のどこかに隠れ住むとしたならば、あまり人が近づかないところでもあるし、島の中央にある火山こそが適当なんじゃないだろうか。
 それほど自信のある考えでもないけれどね。でも、他にあてがあるわけでもないし、とりあえず火山のある北西方角を目指すことにしよう。

 いかだから降り立った辺りには道らしい道もないので、あたしは下ばえの草を切りながら火山を目指して北西へと進んでいく。
 ゆっくりと歩いていると、前方に奇妙な潅木を見つけた。その潅木には真っ赤な刺のある広葉が茂り、巨大なキイチゴみたいな実がなっている。

 う、おいしそう……。
 ちょっとのどが渇いてきたこともあり、あたしはその実を採って、口の中に放り込む。
 口の中に甘酸っぱい果汁が広がる。これ、すごくおいしい。もう2、3個、頂いちゃおっと。

 気分爽快になってあたしは再び歩き出した。が、頭上から耳障りな虫の羽音がぶんぶんと聞こえてくる。見上げると、そこにいたのはやたらにデカい一匹の蜂。ひょっとして、あの果実の匂いに誘われてきちゃったのかなぁ。
 そいつはあたしに向かって急降下してくる。無駄な殺生は好まないけれど、降りかかってくる火の粉は払わなくてはなりません。あたしは剣を引き抜き、巨大蜂と相対します。

 ボカ、スカ。

 不覚にもちょっとやられてしまったけれど、この手の自然に生息している動物は、比較的組みしやすいもの。蜂の胴体を真っ二つにして、あたしは再び呪術師を捜すために歩き出した。



 少し行ったところで、木の枝から何かが入った麻袋が吊るされているのに気が付いた。
 変なものでも入っていると危ないので、あたしは慎重にロープを切って袋を下ろした。中を見てみると、蜂蜜だのお菓子だの果物だの、食料品がいろいろと入っていた。
 ラッキー、と思ったけど、明らかに怪しいよなぁ、これ。
 あたしは今食べるのはやめておいて、先を急ぐことにした。



 日が暮れてきた。そろそろ野宿できる場所を捜さなくてはならない。
 適当な場所を捜していたところ、身を隠すのに適した茂みを見つけたので、そこで夜を明かすことにしよう。

 ぐう、ぐう。

 翌朝。
 あたしは足に走る激痛で目を醒ました。なんと、巨大なコウモリがあたしの足に噛み付いているではないか!
 そいつは手で追い払うと簡単にどこかへと逃げ出してしまったが、あたしの足にはくっきりと噛み跡が残されている。

 しかし、最悪な一日の始まりになっちゃったなぁ。
 あたしは朝食を取ると、再び呪術師を捜すために歩み始めた。



 空は快晴、今日はどうにも暑くなりそうだ。っていか、もうかなり暑い。
 あたしは水筒からゴクリと一口、水を飲んだ。しかし節約はしてはいたけれど、水筒の中の水が心もとなくなってきたなぁ。どこかで補給できればいいんだけど。
 水を探してうおうろしていると、岩のくぼみに雨水がたまっているところを見つけた。あたしはそこから、水筒に水を補給する。

 改めて出発しようとしたとき、その近くの岩に何か文字のようなものがかかれていることに気が付いた。

 呪術師に友好的に出会いたければ、鳥の羽を髪の毛にさしておけ。

 岩にはそう記されている。これ、呪術師からのメッセージだろうか。
 そもそも会いに行くだけでも大変なのに、そのほかにも鳥の羽まで見つけなきゃいけないのか。手間かけさせるなぁ。



 あたしは火山を目指して歩きつづける。
 すると、岩陰からやたら大きな人影がぬっと姿を現した。筋骨隆々とした体躯、全身グロテスクないぼいぼに覆われていて、その口からはだらしなく涎が垂れている。山トロールだ。

 ボカッ!

 剣を引き抜く間もなく、あたしは先制パンチを浴びてしまう。問答無用かよ。
 くっそー。
 あたしは改めて剣を構えると、トロールに向かって斬りかかった。

 ボカ、スカ。

 あたしはトロールを斬り捨てる。強かったけど、突進するだけが能のヤツは、ある意味楽だよ、ホント。



 あたしは再び出発する。
 辺りには束ねられた草が2、3個ある。何かの目印か暗号のようなものだろうか。あんまりトカゲがこういうことをするとも思えないので、呪術師がやったものかもしれない。
 しかし、それが一体何を意味するのかは不明だ。辺りを見回しても、生物の気配はない。

 と、あたしは岩の上にかもめの死骸があるのをみつけた。あたしはそのかもめさんから羽を一枚頂いて、髪に差した。鳥の羽って、別に種類は何でもいいんだよね?
 これで呪術師に会う準備はOK。かもめに軽くてを合わせて、あたしはまた、火山を目指して歩き始めた。


(つづく)



<現在の状況>

技術(9):9
体力(21):12
運(12):3

金貨:
宝石:
飲み薬:
食料:2

装備:剣、革の鎧、ザック、金のかたまり、かもめの羽

 運点が酷いことに……。それ以外のリソースもかなりきつくなっています。



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