日本文理打線の勢いは準々決勝でも健在で、19安打11得点の猛攻で立正大淞南に快勝。これで新潟県勢初の1大会での3勝目を挙げると共に、新潟県勢初のベスト4進出ですよ! 確かに籤運に恵まれているという面はありますが、それでも実力無くしてここまで勝ち進むことなんてできません。カープがアレなもんで野球熱がしぼんできていたのですが、WBCで日本が決勝トーナメントに進出したとき並にテンションが上がってきました。
チーム | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計
| 立正大淞南
| 0
| 0
| 0
| 2
| 0
| 1
| 0
| 0
| 0
| 3
| 日本文理
| 0
| 1
| 0
| 1
| 0
| 3
| 1
| 5
| x
| 11
|
打線は今日も毎回の19安打に5四死球で11得点。エラーやワイルドピッチも貰いましたけど、先発全員安打で、相変わらずバットが振れていますね。4回裏と6回裏、相手が得点した直後にすかさず取り返すことができたのも大きかったです。高橋隼之介君、高橋義人君、中村大地君あたりが好調なのはそうなんですけど、基本的に打線がしっかりと線として機能していて、誰かが打たなくても誰かが打つという形になっているのが良いですね。
淞南先発の崎田君は内外角の厳しいところを丁寧についてくるスタイルで、失投もあまりなかった序盤は、チャンスを作ってもなかなか得点に結びつけることが出来ませんでした。しかし文理打線は選球眼が良く、好球必打が徹底されていて、際どいコースでもボール球には手を出さずにしっかりと見極め、ときおりやってくる失投を積極的に狙っていくことができていました。そのため序盤から打者有利のカウントになることが多く、崎田君の球数も増えていき、スタミナが切れて甘い球が多くなってきた終盤に一気に打ち崩すことができました。これも打線全体でプレッシャーを与えつづけた結果でしょうね。
日本文理先発の伊藤君はまたも9回で122球を投げきり、7安打4四球7奪三振で3失点。ときおり浮いてしまうような球もありましたけど、全体的にはまとまった良い投球だったのではないでしょうか。
ただ、今日もピンチで不安定になるという面が見られましたね。2回、6回は共に痛烈な内野ライナーでの併殺で運良く切り抜けられましたけど、4回は2死無走者からの3ベースを皮切りに、2安打3四球で2失点。相手打線が中軸だったとはいえ、1点リードしていたわけですし、落ち着いて投げて欲しかったですね。
点差のついた8回のピンチはうまく切り抜けられましたし、1、3、5、7、9回はいずれも三者凡退に抑えており、けして力のない投手ではありません。打線の援護も充分期待できるわけですし、ランナーを背負った場面でこそ自分の投球を心がけてもらいたいと思います。
立正大淞南は新型インフルエンザの影響で、今日のベンチ入りは13人。本来スタメンのはずの選手がいないだけでなく、控えの層も薄くなるということで、とても大きなハンディキャップを背負っての試合ということになりました。そんな中最後まで力を出し尽くした立正大淞南は、とても立派だったと思います。確かに日本文理サイドから見れば有利にはなったのですが、やはり、できればベストの状態で試合をさせてあげたかったですね。
日本文理の次の試合は、23日(日)の第1試合、明日の帝京-県岐阜商の勝者との対戦です。まあ準決勝ですし、どっちが来ても強敵なんですけど、1日休めて研究できる分だけ有利だと思いたいですね。
ポイントはやっぱり伊藤君がどこまで踏ん張れるか。ここまでで疲労もかなり溜まっているでしょうけど、多少のビハインドなら充分取り返すことはできますので、ランナーを出しても落ち着いて投げてもらいたいです。できれば4点以内、多くとも5点。それくらいなら勝ち目も見えてくるのではないでしょうか。
そこから逆算したわけではありませんが、打線はなんとか5、6点くらいは欲しいところ。これまでは相手投手のへばる終盤に得点を挙げることが多かったのですが、日本航空石川戦のように、なるべく序盤から点数を取っていって欲しいですね。日本文理はあまりバントをしないスタイルではありますが、とにかくまず先制という場面に限っては、確実に点を取りに行くというのもアリではないでしょうか。一度リードを奪えば、いろいろと余裕も生まれますし、後はガンガン打ちまくるというのでもいいと思いますけどね。
|
|