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 実際にプレイしたのは去年の年末くらいなんですけど、DSのナゾトキ・ファンタジーアドベンチャー、「レイトン教授と不思議な町」をプレイしました。




レイトン教授は有名な考古学者。そしてナゾトキが大好きな不思議研究の大家でもあります。
彼はいくつ者不思議な事件を解決し、そのことは広く知られていました。

そんなレイトン教授のもとに、ある日、一通の手紙が届きます。それは、大富豪の遺産相続に関する調査の依頼でした。この手紙にナゾのにおいを感じたレイトン教授は、助手のルーク少年を連れて、依頼人のもと、「不思議な町」へ出発することに…。

レイトン教授を招いたのは、亡くなった大富豪ラインフォード氏の遺族たち。
ラインフォード氏の遺産相続のために必要な、あるものを探してほしいというのです。

「…わが一族の家宝、『黄金の果実』をこの町のどこかに隠してある。『黄金の果実』を探しあてた者に、すべての遺産を相続させる…」

ラインフォード氏が残した謎の遺言――。
果たしてレイトン教授たちは、『黄金の果実』の手がかりをつかむことができるのでしょうか。


「レイトン教授と不思議な町」取扱説明書・あらすじより



 本作はいわゆるポイントクリックアドベンチャーです。町中を歩きながら、何かありそうな人やモノをタッチペンでクリックすると、話が聞けたり、アイテムを入手できたり、パズルが出現したりします。そして、出題されたパズルを解いていくことで、話が進んでいきます。この町の人たちはみんな、とにかくパズルを出題するのが好きで、情報を引き出したりするのにもパズルに答えないといけないのです。

 ナゾトキ・ファンタジーアドベンチャーと銘打たれてはいますが、ゲームのメインはあくまでも出題されるパズルを解くことです。あらすじにもあるように『黄金の果実』を見つけることが大目標ですし、それに関連して様々な事件も発生するのですが、それらをプレイヤーが直接推理するゲームではありません。とにかく出題されるパズルを解いていけば、話は勝手に進んでいきます。このあたりは、ちょっと拍子抜けでしたね。

 適当なところをクリックするとヒントメダルを入手でき、それを使うとパズルのヒントがもらえるので、パズルが苦手でもなんとか進められるかと思います。
 話の本筋を進めるパズル以外にも、名画のかけらやロボットを組み立てる謎のパーツ、部屋に置く家具を集めるといった要素もあります。これらは後に、追加のナゾをもらうための条件になります。



 で、クリアしました。プレイ時間は10時間ちょっと。ただ、時間の配分としては、パズルを解くことよりも、ひたすら画面をクリックしているほうが多かったような気がします。
 とにかくパズルを出題してもらわないと始まらないので、怪しそうなところをカチカチカチカチ。一度探索した場所でも、話が進めば新しい問題が出題されたりするので、ちょっと話が進んでは、あちこち移動しながらカチカチカチカチ。本筋以外でも問題は出題されるので、メインのストーリーが進みそうな場所以外でも、ついついクリックしまくっちゃうんですよね。パズルで疲れるのならまだ良いんですけど、クリックって完全に作業なんで、正直なところ面倒くさいだけなんですよね。

 本作のパズル監修は「頭の体操」シリーズや、「マジカル頭脳パワー」などでおなじみの、多湖輝が担当しています。登場するパズルは有名なものが多いです。頭の体操に収録されているものもありますし、8クイーンパズルとか、箱入り娘とか、狼に食べられないように羊を船で運ぶパズルとか、古典的なものもあります。
 パズル好きな人なら、既に知っている問題も多いのではないでしょうか。きちんと数えたわけではありませんけど、私の場合、少なくとも半分以上は既知のパズルだったと思います。そのあたりも、ちょっと残念ポイントでした。

 結果的にほとんど読むだけになってしまったストーリーは、ドラマチックといえばドラマチックですけど、ちょっと強引な部分もあったかと思います。というか、ゲームの世界観というか、時代設定や文明の発達具合が微妙にわかりにくいんですよね。なので、とある展開を目の当たりにしたときに、「それ、アリなの?」と思ってしまった部分があるのです。特にラストで語られる真相は、けっこう無理があるような……。
 まあ、でも、デフォルメの強い絵本のような絵柄なので、多少ファンタスティックな展開でも許せるような気もします。「ナゾトキ・ファンタジーアドベンチャー」と銘打たれているわけですしね。



 パズルは好きですし、ゲームの目指した方向性は面白いと思います。でも、元々知っているパズルが多かったので、がっつり楽しめたかと言えば、必ずしもそうではありませんでした。
 また、本作のキャッチコピーは、「ナゾトキ×ストーリー」なのですが、パズルの内容が本編とほとんどリンクしていないので、あんまりナゾトキとストーリーがクロスしている感じもありませんでした。どうしても、それはそれ、これはこれ、っていう印象がぬぐいきれないんですよね。その辺りが上手く融合して、たとえ中身が古典パズルであっても、本編のストーリーとリンクしたような味付けや演出がなされていれば、もっとナゾトキにもストーリーにものめり込めたのではないかと思います。

 とりあえず、次の「レイトン教授と悪魔の箱」も購入しているので、そこまではプレイしますが、以降のシリーズを引き続きプレイし続けられるかどうかは、パズルの質をどこまで保てるかがポイントかと思います。ストーリーの面白さもあるかもしれませんけど、このゲームの本質はやっぱりパズルを解くと言う部分でしょうからね。



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