雑居空間
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 社会思想社・現代教養文庫、イアン・リビングストン著のゲームブック、「トカゲ王の島」をプレイ開始。

 これ以降、「トカゲ王の島」のネタばれを含んでいます。ご注意ください。



 あたし、レイン・デシンセイ。19歳のか弱い女の子、兼、凄腕の剣士をやってます。
 旧友のマンゴに会うために立ち寄った小さな漁村・オイスターベイ。しかしその村は、近くにある火山島に住むトカゲ男の脅威に晒されていたのです。
 マンゴと2人でその火山島に乗り込んだあたし。しかしマンゴは、砂浜にいた巨大蟹の手によって、命を落としてしまった。
 あたしはマンゴの無念を胸に抱き、トカゲ王の打倒を誓ったのでありました。首を洗って待ってろよ、トカゲ王!



<現在の状況>

技術(9):9
体力(21):18
運(12):7

金貨:
宝石:
飲み薬:
食料:3

装備:剣、革の鎧、ザック、金のかたまり



 ちょっと気持ち悪いけど、あたしは怪しまれずにトンネル内をうろつくために、トカゲ男が着ていたローブを身にまとった。そしてドワーフさんたちを一列に並べて、ドワーフさんたちをを連れている衛兵に変装する。ムチをビシッと鳴らしたりなんかしたりして……。うは、癖になりそう……。
 ドワーフさんたちに他の囚人が捕まっているところまで案内してもらい、あたしはその後ろからのんびりとついてく。

 この鉱山は一体どれほどの深さがあるのか、もうかなり長いこと歩いてる。そしてとある分かれ道に差し掛かったとき、前方からトカゲ男が歩いてきた。あたしは緊張して、なるべくばれないようにマントの襟を立てる。
「おい、どこに行くんだ?」
 トカゲ男があたしに声をかけてきた。話をあわせるだけなら出来るかもしれないけれど、この至近距離では間違いなくばれてしまう。
 あたしは意を決した。あたしはこっそりと剣を握り直すと、マントを翻してトカゲ男に斬りかかった。

 ボカ、スカ。

 ドワーフさんたちの加勢もあり、そのトカゲ男はあっさりと肉片と化した。
 再びドワーフさんたちに整列してもらって、あたし達は更に奥へと潜っていった。



 とある曲がり角に差し掛かったところで、ドワーフさんたちは足を止める。どうやらこの先に、囚人が捕らえられているらしい。確かに向こうからはつるはしが岩を叩くような音が聞こえてくる。
 あたし達はちょっと相談して、なるべく近づいていって、一斉に見張りに襲いかかろうという段取りを決める。

 角を曲がって作業現場へと入っていくと、そこでは多くの人間の男性とエルフが、鎖につながれて労働を強いられていた。見張りはオークが2匹。これくらいならどうとでもなるかもしれない。
 そのオークはあたし達を見て怪訝そうな表情を浮かべている。しかしあたし達は気にもせず、ずかずかとオークに近づいていく。
 と、オークの表情が一変した。あたし達の正体に気がついたのだ。オークは剣を手にして、あたし達に向かって切りかかってくる。
 あたしも剣を手に臨戦体勢に、と思ったんだけど、ドワーフさんたちの怒りのパワーは凄まじく、あたしの出る幕もなく、2匹のオークはミンチにされてしまった。ざまーみろとは思うけど、さすがにちょっと同情を禁じえないなあ。

 あたし達がオークをブチ殺したことで、囚われていた人たちから喚声が上がる。ドワーフさんたちが彼らを鎖から解放して、これでひぃ、ふぅ、みぃと、合計14人の人を助けたことになる。
 ここで、囚われていた人たちから、トカゲ王を倒すために石の砦まで案内して欲しいという提案を受けた。石の砦こそトカゲ王の本拠地で、囚人達の牢獄ともなっているところだ。今回の事件は、とにかくトカゲ王を何とかしないことには解決しない。これだけの人たちが力を貸してくれるというのも心強いことでもあるし、あたしは喜んで協力を約束する。

 その後、鉱山の内部をくまなく探索し、囚われていた囚人63人全てを救出することに成功した。そしてその63人は、いまやトカゲ王打倒を誓う勇敢な戦士として、あたしに協力してくれるのだ。

 マンゴ、見てる? とりあえず、これだけの人たちの救出には成功したよ。後はあんたのためにも、必ずやトカゲ王をぶちのめしてくるからね。



 あたし達は鉱山を脱出し、川のほとりにあったトカゲ男の小屋へとやってきた。囚われていた人たちはよほど恨みが鬱積していたのだろう、あたしがどうにかするまでもなく、小屋にいたトカゲ男達を全滅させてしまったのだ。
 誰からともなく喚声が上がり、歌声が響き、踊りの輪が広がる。辛い奴隷の生活から解放されたれたのだ。バカ騒ぎに興じるのも無理のないところだろう。
 あたしが歓喜に沸くみんなの様子を眺めていたとき、一人のエルフがあたしのそばに近づいてきて、話したいことがあるといってきた。あたしは少し離れたところに移動して、そのエルフの話を聞くことにした。

 そのエルフは酷く不安そうな顔をして、トカゲ王の砦に行くのは自殺行為であると主張してきた。
 彼曰く、トカゲ王はゴンチョンという寄生体を寄生させていて、そのゴンチョンのために強大な力と、改造人間を脳波で操る力を持っているのだという。すなわち、トカゲ王を倒すためには、まずそのゴンチョンをどうにかしなくてはならないというのだ。
 しかしそのゴンチョンをどうにかするのが一苦労。ゴンチョンの魔力の秘密を知っているのはこの島に住む呪術師のみ。しかもそのエルフもこの4年間、呪術師の姿を見たことがないのだという。
 確かに、それは大変なことなのかもしれない。しかし、やらないというわけにはいかないのだ。
 あたしはエルフに情報を提供してくれたお礼を言うと、どんちゃん騒ぎをしているみんなを呼び集め、今教えてもらったゴンチョンのことを説明した。そして、みんなには先に砦に行ってもらって、あたしが一人で呪術師を捜し、後で合流するとみんなに告げた。
 すこしざわついていたけれど、どうやらあたしの作戦に賛成してもらえたみたいだ。

 善は急げだ。あたしは早速呪術師を捜すために出発することにした。
 みんなからかけられた無事を祈る言葉に、あたしは右腕を上げて応える。
 必ず呪術師をみつけてくるから。無事な姿で砦で会おうね。


(つづく)



<現在の状況>

技術(9):9
体力(21):18
運(12):5

金貨:
宝石:
飲み薬:
食料:3

装備:剣、革の鎧、ザック、金のかたまり


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