ふるさと!-秋田仙北平野を歩く-

ふるさと秋田の「仙北平野」をくまなく巡り歩き、その写真とエッセイを掲載します。

★旧千畑町千屋を往く-1(その3)

2019年02月10日 | 旧千畑町を往く

●歩いた日:2018年12月21日(金)

●歩いた所

 ・本堂城回:城方小屋、百目木、道尻、館間、北館、田町

 ・土崎  :厨川谷地、北小屋、厨川

 ・払田(旧仙北町高梨):念仏谷地、大谷地

 ・板見内(旧仙北町横堀):百目木、千刈田

●歩いたログ(足跡)(道のり6.3km)

(以上の地図:国土地理院)

 

 また北に進むと左手は家々が建て込む「百目木」である。地図を見ると「百目木」の家々の中を巡るような道があるので、左に折れてその道に向かう。西に進んで行くと、やがて大きな水路を挟んですぐ北側にもう一本の道が並行して走る。その道沿いに家々が並び墓地もあるので、そちらが昔からの道で今歩いている道は新しい道のようである。

 小さな十字路のところで右折して少し進むと、正面に小さな祠がある。その左奥にある大きな屋敷の入口付近に白い標柱が立ち、高い木が聳える。

📷005:「百目木」のブナの木

 

 屋敷に入る道の奥に標柱が写る。近づいて見ると「○○家の橅」とある。確かに標柱の左奥にある白っぽい肌をした太い幹は「ブナ」のようである。この辺では、「真昼岳」への登山道の中腹に大規模な「ブナ」の林があるが、平地で「ブナ」は見たことがない。この屋敷の先祖の人が植えたものだろうか。

 道は祠のところで右に大きくカーブして東に向かう。進んでいくと、左手には家が並び、右手の道沿いには杉木立がありそのそばに墓が建つ。そこを通り過ぎたところで振り返る。

📷006:「百目木」の道

 

 歩いて来た道は微妙にカーブしており、昔からの道であることを思わせる。杉木立の下に墓が見え、水路は挟んだその左手に先ほど歩いて行った道が走る。その道の奥に「真山」が写る。

 また東に進むと、道はすぐ家々の屋敷を避けるように大きく左にカーブし、その後その屋敷を一周するように進む。途中、左手に墓地や東屋のある広場をながめながるに行くと、先ほど歩いた道に出る。その道を引き返してまた北に向かう。

 ところで、ログ地図を見るとわかるように、「百目木」の家々が集まるところに境界線が通っている。境界線の北側は「旧仙北町横堀」の「板見内」である。この辺りの「旧仙北町」と「旧千畑町」の境界はすぐ北を流れる「矢島川」に沿って引かれているが、ここだけ川の南に「旧仙北町」が食い込むような形になっている。従って、「百目木」には、「板見内字百目木」と「本堂城回字百目木」があり、また川沿いの一角は「板見内字千刈田」となっている。かつて蛇行していた川が境となっていた名残かと思ったが、境線のすぐそばには家が建っているので、そこを川が流れていたとも考えにくい。

 道が「矢島川」と接するところで東を望む。

📷007:「館間」方面を望む

 左側が「矢島川」で、その右側を並行して水路が走る。そして、川の左(北)側が「旧仙北町」、左(南)側が「旧千畑町」である。川が左手に大きくカーブする川向こうの集落がかつて「本堂城」があった「旧千畑町千屋」の「館間」である。

 田んぼ中の道を東に進む。右側の田んぼに数羽の白鳥の姿が見える。

 田んぼには冬の間も水を張り、白鳥が舞い降りて餌を摂ることができるようにしているらしい。心休まるながめである。

(その4に続く)


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