日比谷線 築地駅の八丁堀側出口にほど近い豆腐屋さん「安達屋さん」で面白いものを発見しました。
いつもおからと絹厚揚げを買うくらいですが 「きらず揚げ」なるものを発見。「きらず」は「おから」の事である。豆腐は切り分ける時に包丁を使いますが おからはその必要がない。「きらず」は「切らず」なのです。
上方落語に奈良県を舞台にした「鹿談議」という噺があります。 ここに出てくる「きらずの桶」を野良犬があさっていると思い 薪を投げつけたところ「バタリ!」商いも始まっていないのにヤレヤレと見に行くと 当たり所が悪かったのか鹿が死んでいた。おからを食べていたのは鹿だったのです。当時の奈良では(今ももちろん罪になります)鹿を殺すのは大罪とされ 地面に穴を掘り 死んだ鹿と共に埋められるという厳しい沙汰が下されたそうです。正直な豆腐屋は鹿を管理する代表に通報され奉行所の「御白州」へ。
ここから先は上方落語の落語会等にて・・・。
話は現代に。今の時代 おからは産業廃棄物として処理されています。豆腐製造大手はおからを豆腐に練りこみの商品を開発したり ヘルシー食品や家畜飼料に使われますがやはり産廃が大半のようです。
この様な商品がもっと増えるといいですね!