『三樂録』

「善樂」「健樂」「長樂」の探究軌跡。時は満てり、これでいいのだ。

考えすぎないで

2008年05月29日 | 三楽菜園

  今日の私の愛語は「考えすぎないで」です。

  山形弁を話すカリフォルニア生まれのアメリカ人タレントのダニエル・カール(1960~ / タレント )さんは、日本のことをよく知っています。日本人の気質についてもよく整理をして、日本人以上に認識されています。

  1998年4月の自治体消防発足50周年共同シンポジウムに出席した時、次のような発言をされています。

 「日本の危機管理はとにかく情報を全部集めてから判断しようという考え
 方があるが、情報を待つだけじゃ何にもならない。自分で判断して積極的
 に動ける、こういう人材づくりを日本の危機管理のプログラムの中に含め
 てはどうか」と。

日本人の特質を見抜いた発言です。リーダーが情報収集して、リーダーに従って行動することにより、安全を守ります。そこには、自分勝手な行動や判断は許されません。

日本人という単一国民を島国の中で守るために、長年の間に確立されたシステムであると思います。

  大陸で、自分のことは拳銃やナイフを持っていて自分で守るという国民性には理解できない内容が含まれるかもしれません。

どちらにも、メリット、デミリットが考えられます。緊急時においては、どちらの行動も要求される状況が想定されるからでしょう。

だから、『 大きな地震が起きた時には、考えすぎないで行動するということがモットーになる 』ということも必要になってくるのです。

   

  子どもたちへ

  「大きな地震」ばかりでないと思います。何人かの人間で、行動をしなければならないときは、同じことが要求されると思います。家族とか、学校とか、会社とか、地域とか、すべての環境集団で要求されることだと思います。

リーダーに従うということが、日本においては必要なことです。しかし「脳無し」ではいけません。自分なりに情報収集も必要であり、危険を感知する能力を養成することも必要です。

船頭の多い船では、目的地に着くことは難しくなります。集団で行動するときは、どういう姿勢で行動するのでしょうか、難しい選択が要求されることになるということです。

それによっては、「死ぬ」こともあり、「助かる」こともあるという分かれ目になる場合もあるということになりそうです。

【感謝】

  「通りすがりの者」さんコメントありがとうございました。

  「①世の中で一番楽しく立派なことは 一生涯を貫く仕事を持つことです」、「④世の中で一番醜いことは 他人の生活を羨むことです」が、同じことではということですが、立場の違いで考えるのではないかと思います。

  ①は、明治の初期には、「殖産興業」ということから、国民すべてに「働く」という考えの流布から、「オフィシャル」な立場で考えてのものだと思います。

  ④「国民」としてとか、「社会人」として、「人間」としての「プライベート」な立場で考えての啓蒙的なものとして考えられたのではないかと思います。

もう一つ感謝。

昨日、職場でいつもお世話になっている方から、おいしい福をいただきました。

とらやの「残月」という焼菓子です。ふくらし粉を使わず、素材の持ち味を生かし固めに焼き上げた、生姜風味のお菓子との説明がありました。

とても珍しいお菓子で、老舗の香りを楽しみながらいただきました。
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