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月曜日と火曜日が、初夏を思わせる陽光をいっぱい降り注ぐ朝は、何週間ぶりでしょう。今晩当たりから、天気は崩れるらしいですが。
昨日の続きで、「六角堂」です。何十年ぶりに訪れました。今の時期は、海がきれいに見える軸なので、天心がここに居を構えた理由がよく分かります。
五浦海岸(いづらかいがん)は、茨城県北茨城市五浦にある海岸、景勝地。花園・花貫県立自然公園に属します。
大小の入り江、大小の磯、高さ約50mの断崖絶壁など、波による浸食で出来た地形が続く(海食崖)。亀ノ尾層(珪藻質砂岩、珪藻質砂質頁岩)、多賀層群などの地層が見られる。崖の上にはクロマツが生えている。南から「小五浦」「大五浦」「椿磯」「中磯」「端磯」の五つの浦(磯)を称して五浦という。陸前浜街道(国道6号)を日立から勿来関(奥州三古関の1つ)跡に行く道程の途上に在る。日本の渚百選。日本の音風景100選。茨城百景。日本の白砂青松100選。
26歳で帝国博物館(現東京国立博物館)理事・美術部長、27歳で東京美術学校(現東京芸術大学)の校長となった岡倉天心は、1898年に日本美術院を設立、1906年この地に移した。横山大観、下村観山、菱田春草、木村武山などが学び、日本画の創作活動をした。現在は、この活動を記念して茨城県天心記念五浦美術館や六角堂、茨城大学五浦美術文化研究所などが在るまたは残されている。
○茨城大学五浦美術文化研究所 - 岡倉天心の住居跡に設立。1955年に岡倉天心遺跡顕彰会より茨城大学に移管されたもの。旧天心邸(1904年)、六角堂(1905年)などが残されている。
○茨城県天心記念五浦美術館 - 1997年1月開館。日本画を中心に所蔵・展示している。端磯の側に在る。
○天心遺跡記念公園 - 1980年一般公開。日本美術院跡地。中磯に在る。
○岡倉天心の墓 - 1913年染井霊園(東京都)から分骨・埋葬されたもの。辞世の句「我逝かば花な手向けそ浜千鳥 呼びかう声を印にて落ち葉に深く埋めてよ 12万年明月の夜 弔い来ん人を松の影」に基づく分骨であるとされる。大五浦の側に在る。
○六角堂 - ボストン美術館中国日本部長の任務を終えてアメリカから帰国後、1905年杜甫(中国の詩人)の草堂に倣い建てた観瀾亭のこと。大五浦と小五浦の間の岬に在る。
○忘れじの碑 - 第二次世界大戦時、ここからアメリカに向けて風船爆弾が飛ばされた。この事実を忘れないため、とする碑。五浦よりやや北、平潟漁港との間に在る。
○大津岬灯台 - 小五浦の南の岬に在る。
○野口雨情記念館 - 北茨城生まれで「七つの子」「赤い靴」などで知られる童謡詩人野口雨情の記念館。五浦海岸の南、JR常磐線磯原駅との間に在る。
○名物
近辺の名物はアンコウ(鮟鱇)料理(茨城県の冬の風物詩)。「東のあんこう、西のフグ」と称される。水戸、大洗海岸、阿字ヶ浦海岸、北茨城一帯(五浦、平潟、湯の網)の名物であり、茨城県海岸寄り全般の名物である。
何秘める
白薔薇の色
限りなし
今日の私の愛語は「作文」です。
毎日新聞社の記者が書いたものだそうです。
○カン「感動」― 原点は筆者の感動
○カラ「カラフル」― 文章を鮮やかに彩る
○コ「今日性」― イマドキの話題が必要
○モ「物語性」― 物語(ストーリー)仕立てで
○デ「データ」― データで裏付けて説得力を
○ケ「決意」― 「宣言」せず、にじませるのがコツ
○ア「明るさ」― じめじめした文章はNG
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子どもたちへ
職場で書く報告書とは違った内容の文章の書き方かもしれません。参考にして書く練習をしておきますと、いいかもしれません。
「文章を書く」と構えてしまいますと、なかなか書けません。しかし、先ず思ったことを書いていくというスタンスで、書く練習をしておくと負担にならないと思います。
岡倉天心の逸話を一つ。
明治36年(1903年)、天心は米国ボストン美術館からの招聘を受け、横山、菱田らの弟子を伴って渡米。羽織・袴で一行が街の中を闊歩していた際に1人の若い米国人から冷やかし半分の声をかけられた。「おまえたちは何ニーズ? チャイニーズ? ジャパニーズ? それともジャワニーズ?」。そう言われた天心は「我々は日本の紳士だ、あんたこそ何キーか? ヤンキーか? ドンキーか? モンキーか?」と流暢な英語で言い返した。
<原文>
"What sort of nese are you people? Are you Chinese, or Japanese, or Javanese?"
"We are Japanese gentlemen. But what kind of key are you? Are you a Yankee, or a donkey, or a monkey?"
このような洒脱な生き方は好きです。思ったことを言える英語力がすばらしいですね。