ガイカの夜明け

FXトレーダー トーマスの日々の計画と気づき

(続)  コイン…、トランプ…、相場…、

2011年05月25日 00時04分34秒 | FXトレードの考え方

前回の問いに対する私の考えは………、

感覚的に捉えれば、何回も連続して一方だけが出続けているのだから、
かなりの高い確率で反対がでるだろう…、という期待が膨らむ。
では実際には、どうであろうか?

カードの場合、赤が26枚で黒が26枚という状態からスタートしている。
既に赤が5枚引かれているので、残りの赤は21枚しかない。
だから、この次に赤を引く確率は、
21/(26+21)=44.7%となる。
一方、黒を引く確率は、
26/(26+21)=55.3%となる。
確かに黒を引く確率の方が高いが、感覚的に想像した程の大きな差ではない。

一方、コイントスの場合は、表も裏も無制限に存在するので確率は50%である。
何回やっても、50%の確率である。

以上のように、人間の感覚や期待というものが、如何に偏っているかが解る。

では、相場の世界はどうなのだろうかと考えてみた。
上に行くか?、下に行くか?……の問題である。

相場の動きがランダムウォークであると仮定してみる。
この場合、コイントスの世界と同じで優位性は存在しないので、どのような状況下でも確率は50%となる。
このような環境では、如何なる手法を使っても役に立たないし、勝ち続けることはできない事となる。

しかし現実には、コンスタントに勝っている人達が存在していることを考えれば、
値動きには何らかの傾向や、いくつかの法則のようなものが存在している筈である。
恐らく、勝っている人達は、混沌とした値動きの中から、
その時々に適合した傾向や法則性をうまく見付け出し、
より優位性の高い方向にポジションを張っていると想像できる!

つまり、カードの束からカードを引く時に、どの程度の確率でどちらのカードが出易いのか……?
を統計的に知っているのと似ている。

彼らは、ある特定のチャートパターンの時に相場のバランスが崩れ、
その後にどのような動きをする確率が高いのか……、という事を知っている。
そして、リスクを少なくして効率的に資産を増やしていくには……、どのようにトレードをすれば良いか?……、
という「マイルール」を築き上げた人達である。

だから、優位性を見いだせない相場では決して手を出さないが、
特定の条件が満たされた時には、「ここぞ!」とばかりに、躊躇なく、淡々と投資する。

勝者たちにとっての相場の世界は、トランプと似た世界なのかもしれない。



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