単純な反復演習には自然に論理を習得させる力がありません。
感電が一度有ったからと言っていつまでも落雷を待って発電機を構えているような、
偶然に頼った考え方を採用するべきではないと思います。
論理的な思考と反復演習は違います。
算数の場合は小学校高学年から抽象的な内容になります。
抽象的な内容は絵に描いてみせるのがむずかしいので、
論理を使うようになります。
それでも中学で習う「わからない数字は文字でおく」方程式の考え方は、
小学生には難しい。
中学入試は方程式を使わず「つるかめ算」「旅人算」「消去算」「差集め算」など特殊残の考え方で教えるので、
塾講師にも中学受験経験が求められます
が、
特殊算を教えてみると仮定の話を持ち出すことが非常に多い。
「全部で何人に何個なのかわからない」ではなく、
「もし4人なら24個要るけど15個余ってる。もう何人かいることは分かる」
とか
「全員に1個ずつあげて全員6個ずつにしようと思ったら3個足りなかった。だから5個しかもらえてない人が3人いる。その人達は全員で15個もらっている。あとの人は6 個ずつもらっている。
→6個ずつもらった人は何人いる?
→もし5個ずつ配っていたらどうなる?」
といった
具体的な状況を使って考えます。
小学生に向けた算数の指導では、
数字すら抽象的で複雑な存在です。
だから単純な反復演習、
数字を数字としてしか扱わない演習では論理的な思考は身につきません。
論理的な思考は具体的な状況の積み重ねです。
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