「ちまちま」のゲーム日記。

現在は、シャープX1と、レトロPC&ゲームの記事が中心です。

PC-6001mkIIを修理する-その1

2018年06月17日 19時33分00秒 | レトロゲーム

本日のデレコテスト用機体はPC-6001mk2です。

PC-6001の時に、野球狂の安いソフトをGETしたのですが、そのままでは動かず
PC6001用のROM/RAMカートリッジはそれなりの値段するし、
ノーマルメモリーで動く、値段が頃合いの市販6001用ソフトが中々出てこない所に
ボロいmkIIが安く出てたので購入してみました。


●PC-6001mkIIの初期点検

開封の儀からの大掃除中。状態は、まぁそれなりです。カドに擦り傷が少々。
  
  
キーボードに緑色のデロッっとしたものが付いてたので、外して綺麗に掃除しました。
それほど焼けてないので、掃除だけで十分綺麗になりそうです。

○分解手順
を追加しておこう。特別分解自体は難しくないのですが、何も考えずにバラしてしまうと
RAM/ROMのスロットの所が取り付ける時に悩むかもしれません。

・本体裏のネジ6本外します。(内1本は背面にあるので忘れない様に)


・カバーにスピーカーが付いているので配線に注意しながら右側にカバーを外します。


・ココからは人によって変わると思いますが、自分は銅板をキーボードに付けたまま外すので
キーボードじゃない方(本体側)のネジ2本を外します。
  

・キーボードをズラシてコネクタを2本抜き、キーボードを取り外します。


・電源ユニットの土台ネジ3本外して、ボードのコネクタを外し、電源コードの所を上手く交わして取り外します。
  

・背面のスーパーインポーズコネクタ(ネジ2本)を外しておきます。


・RFビデオユニットのネジ3本外して、コネクタを外してユニットを取り外します。


・ROM/RAMカートリッジスロット部分の組み付けが慣れるまで面倒なので、外す時に構造を良く理解しておくと良いでしょう。
ネジとコネクタを外しておいて。上蓋を起こす様に取り外します。(コネクタはマイクロスイッチのなので、後からでもOK)

スロットの蓋を押さえるバネが飛び出しますが、取り付ける時に押さえるだけなので覚えておきましょう。
マイクロスイッチも乗っかているだけなので、向きを覚えておいて取り外します。

・メインボードのネジ5本+背面プリンタとフロッピーコネクタの基板側のネジ4本外して

基板の手前側を持ち上げて、中央の金属ステーをかわして取り外します。

以上が分解手順。


電源内部の埃が凄かったので、念の為基盤洗浄だけしておきました。
キーボードの緑汚れは、電源スイッチの何かとろけた様な緑の可能性?


電源ユニットの電解コンデンサの頭が少し膨れていますが、このタイプは上のプラが熱で変形しているだけの事も多く
押さえるとベコベコするので、液漏れ爆発寸前の物とはちょっと違う場合が多いと思います。
どの道、電解コンデンサは全て交換予定です。

メインボードはそれほど酷くも無かったので表面のみブラシで掃除しました。
いつもの青タンタルを測ってみたところ、短絡はしてなさそう?意外とそのまま使えるのかも。と浅はかな期待。

取りあえず軽く点検と掃除が終わったので動作テスト。
RFとコンポジットのアプコンを使います。


おぉ、起動したっ!しかし何かおか~しい...

  
左端にゴミが....

モードを選んでBASICを起動しても左の1列目の表示がおかしいです。
  
本来の表示が出なくて別の文字が表示されてる感じ。機能的には一応動いている様ですが...

となると、何処が悪いの?w
画面全体が乱れるとかなら何となく分からないでもないですが1列だけって....

表示系のRAM周りとかだったらナムーですねorz
何処かに目に見える不良がないか、チェックしてみましょう。
まぁ、このままでも動作テストぐらいなら使えそうではありますが、気になって仕方がない。
各部分の、基盤洗浄を試みます。


●PC-6001mkIIの修理-その1、「表示回路の修理」

表示がおかしいと言う事で、RFビデオコンバータを掃除してみました。
洗浄後に再度テストしてみようと思ったら、コンポジットが何故か映りません。
取りあえずRFでテスト。ん~変わらず表示されません。
表示関係の信号が正常に流れてないんだとは思うのですが、回路図も無いしな~。

でもなぜコンポジが映らないの?
と蓋を開けて調べていると、何かが転がってきた....
 
どうやら電解コンデンサ漏れの隣の抵抗が完全に侵食されていて掃除した時にもげた様ですorz

腐食などで抵抗の色味が分かりません...青緑茶(か黒)の抵抗だと思うのですが。
横の電解コンデンサが犯人なので、どの道交換は必要です。

~~ ちょっとパーツの仕入れ待ち ~~

画面全体が乱れている訳では無い事から、1列目が乱れる問題点は信号が出来上がった後ではなくて
表示の信号を作る時か送る時に問題が生じてる可能性があるのではないでしょうか。

特別な知識も機器も無い自分がこの故障個所を見つけるのは難儀しそうですねorz

取りあえず電解コンデンサと抵抗の部品が揃ったので交換してみましょう。

腐食してしまった抵抗が分かりませんでした。
辛うじて読めるかな?程度で大体68Ω、65Ω、75Ωって感じでしょうか。
65Ωは売ってなかったので、取りあえず68Ωと75Ωを買ってきました。
悩んでいる時にふと思い出す。
映像信号で度々出てくる75Ω。そう終端抵抗でよく見かける数値です。
「青緑茶」に見えたのですが、紫が薄くなって青に、黒が薄くなって茶色になった可能性が高そうです。
つまり「紫緑黒」の可能性。

よし、75ΩΩΩ<ナ、ナンダッテーに決定w

電解コンデンサ、巻き込みパーツ劣化を生み出す、諸悪の根源です。
 
RFビデオコンバータのコンデンサがかなり来てますね~。

メインボードの電解コンデンサは4本だけ。
多くはタンタルコンデンサですが、ショートモードで故障している物は無かったので今回は保留。
ただし初代のPC-6001でも壊れていた電源周りのタンタルだけテスト用に交換しておこう。
テストでタンタルは勿体ないので、アルミ電解コンデンサで耐圧50Vの電解コンデンサを確保

一応、「パスコンって何?タンタルからアルミに置き換えて大丈夫?」と先生に聞いておきましょう。

「バイパスコンデンサ」の略です。こちらのサイトが分かりやすいですね。
その他のページも見て回った結果、アルミ電解コンデンサでも動くけど、問題が出る可能性もある。って事なんでしょうね...
結局もう、替えてみるしかないw

取りあえず、電源に近い場所のタンタルコンデンサを、アルミ電解コンデンサに置き換えてみました


電源部分も買い忘れで足りなかったコンデンサ1個だけ残して交換完了。
ささっと組み直して完成です。

まずはRFから表示テスト。
おぉう!表示された!!しかも1行目のバグ表示も直っとる!?
 
電解コンデンサかタンタルコンデンサがダメになって、ノイズか何かが乗ってたのかもしれませんね。

しかし、そのまま暫く放置していると、例の1行目がチラチラとし始めますたorz
ん~最初は綺麗に映ってたのになぁ...なんなんだろう....



●PC-6001mkIIの故障探求-その1、「表示の一列目がおかしい原因を探る」

ひょっとして、タンタルコンデンサの劣化とかあるんでしょうか?
最初からダメって訳じゃなかったので、
「ある程度電気が流れたら」、「電気が流れて温もったら」の、どちらかが表示が乱れる要因な気がするんですよね。
表示がダメになった後に再起動してみても変わらず。

取り合えず1日寝かせてみました。

翌日は正常に戻ってるし...
これは回路が放電された為か、冷却された為のどちらかって事でよろしいでしょうか?
暫く放置して温度を上げてみましょう。生憎、冬場の為に現在の気温は20℃しかありませんorz

動作環境は、トップカバーを外した状態。

接触不良などの不具合だとパーツを直接叩いて点検出来るので、オープン状態の方が都合が良いのです。

そして、30分程離席して戻ってみると...

やっぱりかorz

次は、このまま一旦冷却してみましょう。
RFコンポジットユニットあたりにファンを置いてみると、少しづつ見えるようになってきた様な気が?
 

そして、電源を入れたままファンを回して冷却したまま10分ほど離席して戻ってみると

ビンゴ!!完全に正常表示に戻っていました。

どうやら、パーツの劣化ににより温度が上がる事で特性値か何かが変わってしってノイズが発生してしまうのか、
温度が上がってノイズを取りきれなくなるのか、って感じでしょうか?
ん~この症状は初めて遭遇するパターンなので、どのパーツが悪いのか全く検討が付きません。

表示のされ方が安定しないって事でノイズっぽいのは間違いなさそうだしコンデンサ関係な気がするのですが
素人にはそれ以上の特定が出来ません。


あまり良い状態とは言えませんが、確認し易い様にバラバラの状態で
症状を再現させてみましょう。
 
放置する事数分....早速きやがりました。
 
さて、ここからどうやって特定するか...


ファンによる送風だと全体的に冷やされて特定できません。
なので氷を直接当て...イヤイヤ、流石にマズイでしょうw
水分を落とさないように冷やすにはどうすれば?

本当は良くないのだろうけど、指で軽くICを触ってみると、このICが異様に熱いような?CPU回りでしょうか?
「D8049C 529」と「D780C-1」です。
試しに一度冷やしてみようと「D8049C 529」の方に、シリコングリスを少量塗ってヒートシンクを付けてみました。

変わらずw

「こうなったら、直接送風だ!!」

ドライヤーの冷風モードでICを冷やしてみると、徐々に表示が正常に戻っていきます。
「しかし結構時間かかるな...」
  

試しに色々な所に当ててみると、どうやら別の場所で急激に良くなったり悪くなったりする場所を発見。
CPU回りより、こちらの方が怪しい気がします。
色々風向を調整しながら確認するも、かなり大雑把な位置しか特定出来ず....しかし、大体の位置はつかめました。
 
この一角が凄く怪しい。メインボードの左下辺りです。

最終奥義を使うしかないか...

その名も「」!!

orz

流石に直接はマズイので、ヒートシンクをキンキンに冷やして当ててみる事にします。

保冷剤の上にヒートシンクの図。

サッと水分を落としてICに乗っけてみる!!

乗っけてみる!!

乗っけてみる!!

乗っけてみる!!

え?どれも変わらず?w

他のパーツも試してみていると、どうもグランドラインに繋がっている海賊王もとい
パーツを冷やして行くと、表示が元に戻っていく様な気がします。
特に、写真のフレーム付近の太いアースパターンですね。

試しに、全く違う場所をドライヤーで温めてみると、あっと言う間に元の乱れた画像に戻ってしまいます。

グランドラインに問題がありそうと言う事で、やはり疑うべきはパスコンと言われるバイパスコンデンサでしょうか?

そこで、冷やしたり温めたりしながらパスコンを一つづつ触ってみると、
明らかに表示に変化が現れるものが見つかりました!!

C3で16V2.2μFの青いタンタルコンデンサです。
ん~2.2μのコンデンサは買ってないなorz

最初、指で押さえると正常に戻る事から、ハンダクラックかと思ったのですが
木の棒などで押さえても全く無反応なんですよね。

つまり、自分の指がアースとなって、回路のノイズを逃がしているって事なのかな?w
車のラジオとか、アンテナを手で触ると自分がアンテナになるのかアースになるのか
音声がクリアになる事ってありましたよね。(最近は引っ張り出すアンテナもあまり見かけませんが)

まぁ、大体の原因は特定出来た訳だし、ちょっと勉強しながら考えてみようと思います。


●PC-6001mkIIの故障探求-その2、「温度による表示の乱れを調べる」

温度変化によりノイズが乗る上、特定の部分に触れると症状が改善される事から、コンデンサだと思うのですが、うむぅ~。

まずは、もう一度コンデンサのおさらい。
周波数特性が良くて熱に強い「セラミックコンデンサ」
極性はあるけど大容量な「電解コンデンサ」
温度による容量変化が小さく精度の高い「フィルムコンデンサ」

今回は、起動時は正常時間経過と共に不具合が発生する
消去法で行くと「回路の温度」で精度が一番変わりやすい「電解コンデンサ」に問題があると思うのです。

回路内の電解コンデンサには、アルミ電解コンデンサとタンタルコンデンサがありアルミ電解コンデンサは全て交換済。
このアルミ電解コンデンサを交換する前は、起動時から表示が乱れていました。
交換後は時間の経過と共に変化する様になりました。

「やっぱり、タンタルコンデンサぐらいしか原因が思いつかねぇ!!」

さて、タンタルコンデンサ1個40円ぐらいで、
ノイズ取りに使われているであろう小容量のものは7個、つまり280円ぐらい。「なら替えてしまおう!」
アルミ電解コンデンサに替えようとも思ったのですが、特性値はやはりタンタルの方が良い様なので同じものに交換する事にしました。

よ~し、レッツ!タンタル交換!!

交換前         交換後
 

念の為、他のコンデンサ(セラミックコンデンサ等)も仕入れているのですが、取りあえずこれだけで動作テストしてみましょう。
当然?ですが最初は問題ありません。

30分後

冬場なので、まだまだ安心は出来ません。

40分後

ガーン!!やっぱりまだ直ってなかったorz
写真では分かり難いですが、大分とチラつきが出てきました。

50分後
 
写真で撮ってもハッキリわかるぐらいになってきました。もうここまで来たら同じです。

1時間半経過

完全に元の状態です....

うむむぅ~。分解して再点検。
「どこかなぁ~?」と色々触っていると、やっぱりこのタンタル辺りが怪しいんですよね。

ここを冷やすと早く正常にもどります。パーツに触れると変化があります。
特に、一番左のタンタルが反応し易いです。

もう一カ所は、電源ラインのタンタルをノーマルに置き換えた所。

一番右のコンデンサだけ反応します。やっぱりタンタルじゃないとダメなのかすら?
しかし、他の所を温めても同じ症状になるし、部品自体が悪いとも考えにくい。

困った時は...

「助けて!ググル先生!!」

「熱」に反応する「ノイズ」で尋ねてみると、そのままズバリの「熱雑音」と言うノイズがあるらしい。
詳しく調べてみると、全ての部品には一定の抵抗があるので電気が流れれば必ず発生するノイズの様です。
ちょっと「温度の熱」とは意味が違った様です。

しかし素人判断では「熱による特性値の変化によってノイズを取れなくなっている」としか考えにくく、
特定の場所や部品だけで起こっている訳でも無いので「交換できるだけパスコンを交換してみる」ぐらいしか思いつきません。
なので、普通のセラミックコンデンサから全交換してみようと思います。


大体主要部分は終わりました。
あとは3端子のノイズフィルタとか大き目のは、そのままです。

交換は終わったのですが、ちょっと気温低過ぎで検証にならないw
13℃って...

流石に2時間ほど放置しても全く変化なく通常運転です。
直ってるのか外気が冷えてるからなのか分からないw
試しにケースの上から満遍なくドライヤーで温めてみても問題なし。

「直接基盤を温めたらどうだろう?」
これで乱れが無ければ100%ミッションコンプリートです。

流石に直接当てると一瞬でダメだったorz


しかし今までと違う所は、ドライヤーを止めると比較的短時間で元の状態に戻ると言う事。
「これは外気温が低いから」という可能性も否定出来ませんが、明らかに回復が早い。

ん~。色々考えているのですが「パスコンはノイズだけでなく”熱”を逃がす役割も担っている」と言う事は無いでしょうか?
先ほど勉強した「熱雑音」ですが、回路を通過する度に温度が上がりノイズが発生するのは確かで、それをパスコンを通してアースに放熱する。
アースはフレーム等に繋がっている事がホトンドで、それらがヒートシンクの役割を果たしている可能性があるのではないか?という素人考えです。

あまりその辺りの回路設計的なワザ?の情報が引っ掛からないんですよねぇ。
数多く見られたページでなければ見つけ難いのはググル先生の弱点でもあります。

「ひょっとしたらソフト走らせたら案外分からないのかも?」と思い、実際にゲームを起動してみる事にしました。


つづく

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MSX2(FS-A1MKII)を整備する

2018年06月03日 21時24分42秒 | レトロゲーム

本日のデータレコーダーテスト用機体はMSX2(FS-A1MK2)です。

MSXやPC-8801は機種が多すぎて何が何やらサッパリ分からないのですが
幸いにも手持ちに1台あったので、整備してみようかと思います。


●特殊な電源アダプターを自作してみる。

このMSXの電源アダプターは特殊で、DC9Vと、AC18Vが同時に出ているんですよね。
なんで交流なんて要るのかと調べていると、交流から+12と-12Vを作りだしている様です。

一時、普通のACアダプターをMSX用に改造する動画などが有ったようですが
色々問題があったのか、自分が見つけた時には既に削除されていて見る事が出来ませんでした。
「自分でも作れないかなぁ~」と原理を色々調べてみるものの分からず。
電源廻りは下手に触ると火災の原因にもなるので、アダプターの改造は安全の為に断念しました。

他にもMSX用外部電源ユニットの同人ハードとか出ていて電源が壊れても使える安心感は有難いですが、
同人ハードは一期一会で、欲しい時に買えない事も多いのが残念な所ですよね。

今は仮に動けば良いと言う事で更に検索していると
どうやら+9Vだけでも動くらしい。しかし3本入る特殊なアダプター端子が無いんですよね。


有るか無いか分からないアダプターの端子を探しにジャンク屋を駆けずり回ったり、
端子の為だけに合うか合わないかの別のアダプターを買うのもアレなんで、結局アダプターの端子は自作する事にしました。

妄想としては 「金属端子を突っ込んでグルーガンで固めて引き抜く!」 シンプル!

頭の金具だけ欲しかったのですが適当な物が見当たらなかったので
バッテリー等に使われる電源用かと思われるコネクターを購入。

そして分解して金具だけ取り出すw
何か良い素材は無いものでしょうか?

そのままでも大丈夫かもしれませんが、念のため絶縁板を挟んでおきましょう。ただのプラ板です。
 

一度バラしてから、端子(本体側)にワセリンを塗りたくります。
過去記事のコントローラーの改良に使用した「ワセリン」ですが、何故だか最近「引っ付かない安全な素材」としての出番がw
引っ付かない様にする為なので、プラにダメージの少ないシリコングリスかラバーグリスとかでも良いかと思います。

再び端子を刺した状態からグルーガンを流し込むだけ。
根本の方にまで行き届く様に注意して、ドロドロの内に押し込む様に埋めて行きます。
カチカチに固まるまで、そこそこ時間を置いた方が良いと思います。
コード部分は熱収縮チューブを重ねて耐久性を上げておきました。
  

引き抜いてみるとホボ理想形に仕上がりました。ただ、もうちょっと絶縁板が短い方が良かったみたいorz

抜き差しも割とスムーズですが、なにせグルーガンなので耐久性はかなり低いと思われるので、普段は刺しっぱなしでも。
どの道アダプターを汎用にするので電源はそちらで脱着。


思ってたより簡単にカプラー完成♪
色々探さずに、最初っからこの方法でいけばよかった。


問題無く動いてそうです。

このままディスクドライブを付けてみても普通に起動してます。
FDDが外部電源なので結局自分には交流18Vは必要なかったと言うオチでよろしいですか?



●MSX2がお亡くなりになりましたか?orz

中を掃除してたら、何かが転がってきた...

ぎゃ~っす!コンデンサが液漏れ&腐食で脆くなってた様ですorz

中古の電解コンデンサを付けて電源を入れ直してみると、黒い画面が一瞬点く感じにはなるけれど黒いまま。


「壊れたぁ~!!」iiiorziii

電源ランプは点灯してるので、中のレギュレータが飛んだとかではなさそう。
コンデンサが取れた個所が何なのか調べてみると、どうやらコンポジット&RF表示やら音声やらの回路らしい。

と言う事は、表示以外は動くのか?って事でカセットを差し込んでボタン連打で適当にスタート。
おぉ~音声は生きてるっぽいから、その他も大丈夫そう?
ハッキリ言って、この上乗せ基板回路全てが腐食気味で、丸々交換したいぐらい。
しかし、どっかのブログの修理過程をみてみると、チップ抵抗やらIC交換しても上手く映らなかったりで大変そう。

コンポジ関連の回路なら、RGBだったら関係ないのかな?
と言う事で、X1で表示可能なカーナビモニターへの接続を試みる。

同期信号が複合同期なので、X1と違ってストレートで繋ぐだけで良さそう?


ん~、この「カーナビRGBモニター(15kHz)」が意外に役に立ってるw
  
普通に15KHZを映せるモニターがある人には必要無いのでしょうがC-SYNCなので、分離回路が必要なくて良いんですよね。
X1みたいにHとVが分かれてるやつも、簡易的に合成が可能なのでソニーのAVマルチ端子付きのTVと同じ様に扱えます。


●MSX2(Panasonic A1mkII)の延命処置

コンポジットが映らなくなってから1年ほど放置していました。X1Cイジリが楽しくて楽しくて...

再度現状を確認しておきましょう。
RGB出力よりカーナビ15kHzモニターで表示されますが、RFやコンポジット出力では表示されません。
出来れば修理したい所ですが、電解コンデンサを交換しても映らなかったので、どうすれば良いのやら...

今はコンポジット表示の所だけ電解コンデンサを交換しただけで
このままだと、このMSXも寿命を待つだけになりそうなので全ての電解コンデンサを交換しておきましょう。

○分解手順メモ
・裏面の4本のネジを外すと表のカバーが外れます。
 

・キーボード左上のネジを外すして、右側のキーボードフレキ配線を抜きます。
 

・メインボードのネジ(端子部分も含む)を全て外します。
・バックアップ電池の端子が付いてるので、基板を持ち上げつつ、端子を引き抜きます。

・メイン基盤が取れたあとはヒートシンクを外さなければ全ては見れません。
・レギュレータらしき部品のネジを外して、基板裏側のヒートシンク止めを捻じって外します。


・ヒートシンクが外れたので作業開始


・完了!!


コンポジット基板は既に映らなくなっているので怪しいですが、
最初に取れてしまったコンデンサ以外のコンデンサも交換して基板洗浄をしてみました。
パターンが剥がれて酷い状況です。


キーの反応も鈍いので少し掃除しました。(それでも渋いキーが残ってました)



アダプターが出て来たので電解コンデンサを交換しておきましょう。後付けFDD用のもついでに。
   

まぁ、一通り整備が終わったので動作テストです。

コンポジット:映りません。
RF:映りません。
XAV-2s:問題なく表示されます。
ナビモニター:問題なく表示されます。

ん~RGB以外の表示が出ないのは残念ですが、現段階の自分の腕では復活は難しそうです。
RGB表示が出来ているので、特別困る訳ではないのですが何となく動かないのは気になりますよね。

暫くナビモニターで我慢しましょう。


●MSX2(Panasonic A1mkII)のコンポジット出力を修理。

前回の整備から半年ほど放置していたのですが、データレコーダーのテスト用に再整備してみます。
レストアレベルもそこそこ上がってきた気がするので、再びRFコンポジット回路の修復を試みてみましょう。

この基盤は電解コンデンサの液漏れがあり、壊れてしまう事が多々ある様です。
丁度ヒートシンクの真下で熱源に近いので、早くにお亡くなりになる可能性。


一応導通は確認したつもりでしたが、腐食によりハンダが侵食されて見えない導通不良があるんじゃないかと思い
基板を外して徹底的に洗浄しながらハンダの盛直しをしてみましょう。

これ、基板に付いたままコンデンサを交換しようとすると、ヒートシンクを外す必要があって大変でした。
しかし、基板の足を外してしまうと、ヒートシンクはそのままでゴッソリ外れるので、こっちの方が断然楽だったと言う...

まぁ、過去に開けた時はハンダ吸い取りのスッポンを持ってなくて、ハンダコテも安物。
吸い取り線の扱いも怪しい腕だったので基板外すのも大変だったからなのですが。


綺麗に盛る事が出来ないので、ちょっと大盛り目でw
ICの足を特に念入りに盛りなおしてみました。

いざ、スイッチON!!

うわぁ~いいういいいい!!!11!RFコンポジット回路復活したぁ!!

と思ったら、何故かボタンを押した途端にフリーズする...

「本体壊したぁ~~~~~」orzorzorzorzorzorzorzorzorz

トリトーンの場合、タイトルは普通に動くのだけれど、スタートした瞬間コウモリも自分も動かず音も出ない。
内蔵システムもMSXの文字が出てメニューまでは行くのだけれど、何かボタンを押した瞬間反応がなくなるorz

キーボードが悪いのかと思って、差し替えてみるも変わらず。
外したまま起動しても同じなので、どうやら原因は別の所にありそうです。

まぁ触った所は例のボードしかないので、再び外します。

どうも気になってたのがこのボードが若干反ってる感じで、そのせいで何処かのパーツが接触不良になってる可能性。
ハンダが綺麗に乗らない所も結構あるので、もう一度ハンダを盛り直して動作確認。

「ふぃ~」何とかキーが効くようになりました、何だったのだろう....

今の自分のスキルレベルでは、この基板やその他のパーツを交換する事は難しそうなので一旦保留。
しかし、このまま行くと何時かはまたダメになると思うので
チップ抵抗やチップコンデンサの交換も容易に出来る様に、日々スキルアップに努めたいですね。


●MSX2(Panasonic A1mkII)のコンポジット出力を修理。その2

一応映ってはいるのですが、かなり危うい状態。
いつかは壊れてしまうと思うので、少々危険ですが原因追及の為に通電しながらのテストです。
各パーツを竹串で小突いてみるも、特に変わらず。接触不良だったらこれで反応あっても良いと思うのですが。
基板自体を軽く押さえると画面が消えた...
基板の端子は全く問題無さそうなのですが、液漏れでハンダが弱っているのと合わせて
基板が反り返っているのが一番の原因な気がします。

とか書いてた矢先、ブログ書きながらテストしようと思ったら、またもやコンポジットで映らずorz
前回の修理から半年ちょっとは経っていると思います。

もう何度目だろう....

しかし、今回の自分には新しいハンダコテと、PC-98の表面実装コンデンサを換装した経験値があります。

映像廻りのチップコンデンサと、チップ抵抗を外して掃除して付けてみるも変わらず...
 
左の写真の辺りを押さえると映像に変化があるので、この辺りなのは間違いありませんが
写ってる範囲のパーツは、あらかた掃除して付け直したんですけどねぇ...

「もうICしか残ってねぇ!!」

って事で、初めて表面実装のIC脱着に挑戦です。
新しいコテとコテ先(K型)が表面実装のICと、すこぶる相性がイイ!!
無事に綺麗に剥がせました。足回りはコテコテなのでICの足は軽くペーパーをかけます。


ICの端子部分は軽く削ってハンダでメッキしてから取付っ!!
 

やっと直った~~!!!!
  
修理完了記念で、久々にアレスタを起動しました。


●MSX2(A1mkII)でデータレコーダーのテスト

本当の目的はコレなんですけど、修理に手間取り過ぎましたw
カートリッジがあるのに、ワザワザデータレコーダーで遊ぶ人は少ないと思いますが
FDDが無いモデルだと、プログラムの保存などには結構便利だと思います。

本日の動作確認デレコは、AIWAの「DR-20」です。

DR-2の後継機で、通常音声を聞けるphone端子がついていて機能的には結構良いと思うのですが
見ため的なのかカラーリングなのか、DR-2の方が人気あるんですよねぇ。
どちらもデータ用の基本音声は波形整形されている為、X1ではロードテスト出来ませんでした。

入手したゲームはハイドライドです。全体的にボロボロで送料の方が高いパターンw
   
無事に起動しました、カセットもデレコも本体も大丈夫な様です。

MSXにはカセットテープを倍速で読み込む機能が付いている機種もあり
標準では1200ボーである所を倍速再生する事で2400ボーで読み込めるらしいです。
対応するデータレコーダーが必要で(本体も?)、データレコーダーを倍速設定にしておくと
勝手にMSXが倍速に合わせて読み込んでくれる様です。

X1の2700ボーは通常の回転速度でデータを詰め込んでいる形なので、読み取りヘッドと波形の正確さが必要ですが
ある意味こちらの倍速再生は、機械的な精度も求められる事になりそうですね。

実際にハイドライドでロード速度の違いを計測してみました。
モニターをONの状態にして、最初の音声が聞こえてからスタートです。

○ノーマル時間:
音声のスタートから枠描画まで:約1分50秒
枠描画からゲームスタートまで:約3分30秒
合計:約5分20秒

○倍速時間:
音声のスタートから枠描画まで:約53秒
枠描画からゲームスタートまで:約1分44秒
合計:約2分37秒

倍速付きデータレコーダーが人気な訳ですね...


●まとめ

今見返すと「色々とショボイ事をやってるなぁ~」って感じですが
当時の自分(約2年ぐらい前)の身の丈にあった整備だったとも思いますね。
色々な経験値を積んだ結果、やっと最近修理出来るまでになりました。

MSXも多分に漏れずコンデンサの液漏れがありました。
この機種(National A1mkII)では特に表面実装の固体コンデンサの液漏れが多い様で、
RFコンポジット表示や音声出力に不具合が出る事が多い様です。
普段からRGB表示している場合は気が付くのが遅れる可能性があるので、現状動いていても早めの整備をおすすめします。

まだFDDドライブの整備などもしていないので、MSXも追々触って行きたいですね。
本体が軽い上に比較的小型で扱いやすいのですが、RGBが複合同期ってのが少し自分の環境に合わない感じ
同期分離回路を作ってみたいとか色々妄想先行で中々進まないのは、この世界の常なのでしょうか?


流石ホビーパソコンの王者だけあって、色々な機種や情報が溢れ返っている為
昔の改造本(要するにバッ活など)を見て色々いじくるのが楽しそうな機種だなぁ~と言う印象でした。
ネットでは特に「にが」さんのサイトのハード面の情報が凄く、検索をかける度にちょくちょく訪れる事になり色々楽しめますね。

普通に使う分には仕様が分からずに苦労する事は無さそうです。
しかし、それだけ人気機種でもあるため最上位機種や一部のソフト等は価格が跳ね上がってしまっていますね。
turboRや2+などは、お高くて手が出しにくいですが、MSX2なら特殊な電源アダプターが無いものは比較的安価に入手出来るので、
自分でアダプターを作って遊んでみては如何でしょうか?

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PC-6001を てにいれた

2018年05月09日 21時25分25秒 | レトロゲーム

データレコーダーのテスト用PC確保を目指して、最初の機体はPC-6001です。
数が出回っているのか使い勝手に問題があるのか1000円前後で手に入るレトロPCとして
初心者ジャンカーにとっては手が出し易いですよね。(2017年現在)

オバカだった子供の頃は、「パソコン=キーボード付きのゲーム機」とかしか考えて無かったので
「X1以外のパソコンがある」ぐらいでしか認識しておらず、当然PC-6001が何なのかを知ったのも最近です。
取り合えずX1以外の知識は皆無(X1もデレコ機械部分以外は皆無ですが)なので、
値段がお手頃なものから初めてみました。

今回も例外なくダラダラ文章なので、興味のある方は続きをどうぞです。


●はじめてのパピコン
MSXぐらいかと思ってたら想像以上に厚みがあってデカかった...

もう少し探せばキーボード部分のパネル付きも同じ値段で有ったでしょうが、つい衝動買いしてしまいました...

まず到着してやることは分解清掃から。
キーボードには凄い埃が貯まってて年季が入ってますね。
  
電源がとても大きい印象で重量の割合の多くが、どデカいトランスである可能性も...

電源と鉄板を外すと基盤がみえました。
色々検索していると、この機種はどうやらタンタルコンデンサがダメになる模様。
取りあえず基盤から外さずにテスターを当ててみましたが、2つほどホボ抵抗が無く故障モードで短絡している可能性がががが。

まぁ基盤に付いたままなのであくまでも簡易検査ですけど。

アルミ電解コンデンサに交換する事も可能な様ですが、素人で回路的な事は全く分からないので
普通にタンタルコンデンサを仕入れて交換しました。

やはり2本お亡くなりになっていますね...
まだ動くかどうか分からなかったので、その他の電解コンデンサは取りあえずはそのままで。

 >   
大掃除も完了♪
そこそこ綺麗になりました。ちょっと塗装が薄くなってきてるけど...w
クリーム地に白を吹いてる感じですね。


RFコンポジ>VGAのアプコンに繋いで電源ON!!

 
おぉ~映りました。

写真とかで見てたけど、緑色が標準なんですよねぇ。
パソコンって黒地に白文字が基本だと思ってたので、とても不思議な感じです。
RGB端子が無いので、コンポジットが一番綺麗な表示になります。
 
左の青っぽいのが恐らくRF接続で、右の赤っぽいのがコンポジット接続と思われます。
アプコンのせいなのか滲みがありますが、こんなものなのでしょうか?


●初代PC-6001でゲームの起動を試みる
取りあえずこのままではただ電源が入っただけなのでゲームを起動させてみたい。
本体より前に「野球狂」のカセットのみをゲットしていました。
 
データレコーダーは、もちろんDR-320で!

デレコケーブルのピン配置は機種によって違うのでしょうか?
そもそもデレコに付いてきたケーブルが何用なのか不明ですが、ピンアサインを検索してテスターを当ててみると
P6もMSXも同じだったので大丈夫そうです。

早速ロードしようと思いましたがコマンドわかんねorz
ファンクションキーにあったCLOADで行ってみました。
しかしテープは回るものの、全く読み込んでる気配なし....

ヘッダとか無いのでしょうか? ファイル名が分からないとダメとか? それともテープ自体がダメなのでしょうか?
今までX1しか触ってなかった自分には、全てが”NewGAME”で謎が多すぎますね。
インフォメーションブロックがあるのかすら分かりませんが、全く無反応って言うのも変だと思います。

CMTポートやCMTケーブル、はたまたデータレコーダーが悪い可能性もあるので原因切り分けです。

まずは1行プログラムを適当に書いて、それを空テープにSAVE&LOADしてみましょう。
そしてEキーが効かないorz
ちょっと強めに押して効いたので、あとで掃除しませう。

「CSAVE "test"だ!」
おー!OKがでて、カセットも自動で停止しました。

次はCLOADです。
「あれ?カセットデッキのDR-320がオカシイ...」あんなに調子良かったのにぃ~orz
グリス切れか固着っぽい動きです。やっぱ動いてるからと言って、そのままだとダメなのね...
(この頃は、まだ内部まで分解していなかった模様)

完璧に動いてるパナソニックのデレコRQ-8030に変更
 
CSAVEとCLOADの動作確認はOKの様です。
そして、ヘッダーもあってファイル名を認識しています。
つまり、本体やCMT機器関連の動作に異常は見られず、野球狂はヘッダーが読めていない様です。

ならソフト自体か起動方法に問題があるはずなので、何処かに載って無いかとX1野球狂の説明書をもってきました。
この頃の説明書は各機種共通な事も多々ありましたよね。
 
見てみると、カセット自体には6001の表記があるのに説明書にはmkIIか6601の表記しかありません。

「なんだか怪しい....w」

どうもモニタに入ってからロードする様なのですが初代P6にはMONモード(マシン語)が無い感じでしょうか?
ん~。まぁ野球狂は結構長そうなプログラムだし、初代のメモリ増設なしでは動かないのかな...

少し調べてみました。

PC6001mkIIの起動画面をググってみると1~5でBASICのモードが選べる様です。
そして野球狂の説明書によると、ここで5を押せと。
再びPC6001mkIIの起動画面の写真で見てみると5番は「N60m BASIC  (RAM-64K)」モードとなっています。

そりゃ無理だ...orz

ひょっとしたらメモリーを増設したら動く様になるのかもしれません。
あとはMONモードがあれば、ロードスタート出来る可能性はありそうですよね。

ギャァ~!!過去販売品で「パッケージにPC-6001は非対応と記載あり。」と書いてましたorz
色々調べている時に見つけてしまいました....

つまり「PC-6001/mkII」とは
「PC-6001かPC-6001mkII用」ではなく「PC-6001mkII(それ以降?)用」って事だったのでしょうか?

X1の表記(X1/C/Kで初期型も対応)と違った....ガックシorz


●分解手順おさらい
本格的に使うのは先になりそうですが、電解コンデンサだけでも交換しておきましょう。
大して難しくは無いですが色々なメモ代わりに分解手順おば。

・裏面のカバーネジ5本を外します。
・上蓋にスピーカーが付いていて配線が繋がってるので慌てて開けないよう、左側に開ける感じ。


・キーボードは置いてあるだけなのでズラして、スピーカーとキーボードのコネクタを外し、カバーとキーボードを分離します。


・拡張スロットに繋がっているスイッチのケーブルと、メインボードに繋がっている電源ケーブル2本を外します。


上から順番にバラしても良いですが、ここから電源部分をゴッソリ外してしまいます。
・電源スイッチとコネクタ部分は刺さっているだけなので外しておきます。


・大きなトランスのネジ4本と、メインボード付近に止まっているネジ6本を外します。
(下の写真の赤○がネジの位置です)
・電源スイッチとコンセント部分が引っ掛からない様に、トランスと電源部分をメインボードカバーごと外します。


慣れるまでは、電源だけ先に分解するのも選択肢の一つです。


・メインボードが外れ、分解完了。


このままでのRFビデオコンバータ内のコンデンサ交換は難しそうなので、一旦外しましょう。
裏側にケースの足が4カ所、端子部分がハンダ盛りで留まっているので、ハンダを全て吸い取ります。
  
外れました。

蓋をあけて軽く洗浄して電解コンデンサを1つだけ交換。

こんな所にもタンタルコンデンサが使われてますが、今回はそのままで。

メイン基板も余っていた手持ちの電解コンデンサだけ、取り合えず交換しました。


今回はゲットしたRF&コンポジットがあるテレビに繋いでみました。
直接テレビに繋ぐと、コンポジットとRFがどっこいどっこいの表示な気がします。
 

 
アプコンに繋いでみたら、元のままでしたw
アプコンがイマイチだっただけの様です。

追加で残りの電解コンデンサの買い出しに行ったのですが、電源用の大きなものが売っていない...10000μFとかw
良く探してみると共立でありました。85℃品しかないけど元々付いてるのもニチコンの85℃品で同じだし良いよね?
 
このサイズになると形状が縦長とか幅広とか色々あって逆に選択肢が凄く少なそうです。
この3本だけで本体の値段超えたかもw

電源部分で、そこそこ漏れてるのもありました。
 
交換していなかった電解コンデンサを全て交換して完成♪


●別ゲームの起動を試みる
野球狂は非対応でしたが、このままでは寂しいので何かソフトを動かしてみましよう。
ググって見つかった
Hashi's HomePage「THE B-TYPE UNION.」さんのページで色々ダウンロードしてみました。

増設メモリーが必要なソフトが多いなか、ノーマル状態でも動きそうなソフトをチョイス。
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「WHITE ROAD」マイコンBasicMagazine 1987.5 掲載 作者:新野 恵貴
▼ゲーム内容:アウトランのようなドライブゲームです。
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をロードしてみましょう。

イメージファイルからの変換ソフトを探さねばと思ったのですが
このゲームの圧縮ファイルを展開すると、ご丁寧にWAVファイルも入っていました。
初心者にはとても有難く、PCとP6を音声ケーブルで直結して再生するだけなので簡単ですね。

どうやらこのソフトは2段階ロードの様です。
1つ目のファイルのロードが終わった後にRUNで実行。暫く待って次の催促をされたら再びロードして実行します。
  
ロード中は、画面右上に*マークが出てデータを受信している事が分かります。
これは良いですねぇ。なんらかのトラブルでデータを受信しなくなっても分かり易いです。

折角なんで、カセットテープにも保存してみましょう。復活したDR-320で!

WAV音声を直接カセットテープに録音しても良いのですが、実機レベルに合わせておく事にしました。

ベーマガゲーム「WHITE ROAD」(カセットテープ版)GETだぜぃ!

そのままデータレコーダーからロードのテストをして起動を確認。


ちょっと遊んでみたらスペースキー押しながら左右に動けるやんかぁ~!!羨ましいぃ~!!
ソフトも動いてミッションコンプリーーート♪


●まとめ
色々検索した結果、本体的にはタンタルコンデンサの故障が非常に多いようです。
逆に不動品であっても、タンタルコンデンサを交換すれば動く可能性も高いという事でしょうか。

ソフト面では最初、初期状態で動くソフト探しに苦労しました。野球狂が動かなかったので...w
Win機から実機に持って行く手段を知らなかった初期は、起動後にいきなり出来る事が無くなって詰んでいましたね。
WAVから作ったソフトでは動作テストにはちょっと向かないので、何か安めのソフトがあったら入手してみたいですね。

ソフトの検索中にフリーで自作簡易マシン語モニタを公開してくれている方を発見しましたが
標準の物と大分と違う感じなのでゲームのロードに使えるかは不明です。
このtapイメージをWAV化して取り込めば、野球狂もロードが可能かもしれません。
もしくはALL BASICのソースもあるので、実機で手入力すれば起動は問題ないでしょう。
しかし、どの道まずはRAM増設が必要な様です。

初代PC-6001は中古の値段は安いけど、これを色々遊べるマシーンにするにはRAM増設や
モニタモードの起動など根気が必要かもしれません。
今の自分のレベルでは最初のRAM増設からいきなり高難易度なので、なかなか進まないと思い一旦保留にする事にしました。


最初に出来る選択肢は多くありませんが、とにかく値段がお手頃で表示もコンポジットが可能と、
15kHz表示の確保が必要だったりジャンクで値段が高い機種に比べると、比較的スタート時の敷居は低い為
レストアや増設、改造の勉強にはもってこいの機体だと思います。
タンタルコンデンサの交換だけは必要と思っておいた方が良いので、
パーツ購入ルートの確保と、ハンダ付けは練習しておくと良いでしょう。

「レトロPC触ってみたいけど、表示方法分かんないし、
壊れてたら直せるか分からないし、高いから壊しちゃったらイヤだなぁ」

って方には、特にオススメの入門機だと思いますので、興味がありましたら入手してみては如何でしょうか?

まだまだ遊びの余地があるので、時期を見て引っ張り出そうと思います。


PC-6001 電解コンデンサ配置図

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データレコーダー動作テストの限界

2018年04月17日 21時12分24秒 | レトロゲーム

ちょこちょことデータレコーダーを買って、修理やレストアなどで遊んでいるのですが
ここ最近の修理完了率が低い...

・ベルトやゴムリングの交換
・電解コンデンサの交換
・各部清掃グリスアップ
・速度調整
・アジマス調整
これらを済ませても、X1のカセットテープソフトが起動出来ない機体が出てきました。
原因は間違いなく「X1Cが外部データレコーダー対応では無い」からなのですが
今まではそれでもカセットアダプターを介してロード出来ていたんですよねぇ~。


具体的に最初にギブアップしたのがサンヨーの「PHC-DRⅡ」でした。

音声は出ていて速度調整もして、波形も悪くは無いと思うのですが
どう頑張ってもX1Cではインフォメーションブロックすら通過しませんでした。

平行して触っていたAIWA「DR-20」で色々試している時に、どうも原因が「波形整形回路」にある事も分かりました。

と言うのも、このDR-20には普通のデータ出力端子以外に「PHONES」と「SUB OUT」と言う
2種類の音声出力が同時に出来る機体で、「PHONES」では波形整形まえの音声が出力がされていました。
その「PHONES」出力を使えばX1Cでもロードが可能と言う事で、「波形整形に問題あり」と判断した訳です。

しかしその判断を鈍らせたのは、同じく波形整形のあるナショナル「RQ-8030」です。
同じ様な波形整形だと思うのですが、何故かこの機種はX1Cでロード可能だったのですよね~。


今思い返すと、ナショナル「RQ-8100」も、データレコーダーモードでは読み込み出来ず
普通のオーディオモードでロードしていましたね。



基本的にX1のロード時の音量は、他機種に比べて小さ目で単純に音量をMAXにするタイプの波形整形とは相性が悪い様です。

「エラー軽減!!」を謳い文句にしているデータレコーダーが結構ある様で、
それらを外部データレコーダー入力端子の無いX1Cのみで動作テストするには限界があると分かりました。
別途音量を下げる回路とか付ければ何とかなるのかもしれませんが
回路作成は根本的に分かってないので、余計にややこしくなる可能性があります。


と言う訳で、当面はデータレコーダーのレストアはお休みして
「データレコーダーをテストする為のテスト機体」を確保しようと考えました。
取り合えず金額が安いのから狙って、これはと言う機種は少し奮発してみようと思います。

レトロジャンカーへの道。まだまだ続くよぉ~♪ (メモが貯まり過ぎてヤヴァイ...orz

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ファミコン用データレコーダーの修理

2018年04月13日 21時06分33秒 | レトロゲーム

今回のジャンクデレコはファミコン用データレコーダー「HVC-008」です。

データレコーダーを直接ファミコンに繋ぐ訳では無くファミリーベーシックのキーボードに接続端子がある様で
ファミリーベーシックのプログラムは勿論の事、エキサイトバイクなどでコースエディットしたものも保存出来る様です。

このファミコン用のデレコは数が少ないのかファミコン系コレクターのお陰なのか
動くと言うだけで そこそこ値段が付くので自分的には手が出しにくいデレコでした。
今回の物は外装も内容も状態が悪かったためか安くでスルーされていたので、レストアし甲斐がありそうと思い購入してみました。
ぱっと見でも分かる通り、ナショナルのOEMなんですよね。リモートが無いのでベースは普通のテープレコーダーでしょうか。

説明書きは
・電池での起動は出来ない
・電池ボックスのバネにサビがある
・アダプタ接続で一瞬のみ動いたが、その後一切の起動が出来ない
・内部からカラカラと異音がする
と、ガタガタな印象。

アダプターでの動作テストで「一瞬だけ音が出た」と言う事で、違うアダプター刺して壊れた可能性もありそうですが
電源部分のダイオードかレギュレータか何か飛んでるだけなら良いなぁ~と言う淡い期待を込めて到着を待ちます。


●初期状態の確認
到着。
 
梱包は綺麗ですが、中身は想像通りのボロボロです。

カラカラ鳴っているので取りあえず分解してみると破片が出てきました。
 
大した欠片では無さそうで、カセットのツメと、カバーの位置合わせか何かだと思うのですが後回し
電池ボックスが、かなり溶けた感じになってます。
  

どうやら電池の電源がショートしている感じでしょうか?
テスターを当ててみると導通あり....これ、超危険ですよね。
知らずに電池入れっぱなしにしたら運が良くて溶けて焦げる程度だけど...

まぁ既にこれだけ溶けた状態なので、前の使用者は相当焦った事でしょう。
今まで手にしたジャンクの中で一番危険かもしれません。

電池ボックスの電源の配線を見てみると、アダプター端子のスグ近くに繋がっているだけで
特に回路でショートする様な所無さそうだったので、アダプターの差し込みを見てみました。

なるほど、スプリング部分がセンターに接触してしまってジャックの中でショートしてたのね。こりゃダメだorz
これの代わりを探すか、修理するのが先決です。

アダプター端子と電池の2電源で駆動する場合、アダプタープラグの差し込みが電源切替スイッチも兼ねている様で
刺さっている時は問題無さそうですが、抜いてしまうと逆にショートしてしまうと言う....


●各部分の修理とメンテナンス

分解は比較的簡単で、最初は裏ブタのネジを5本外すのみ。
あとは、「ゴム嵌め込みのマイク」と「スピーカー留めネジ1本」と「電池ボックスの端子」を外せば
本体がゴッソリ外れる感じです。
電池ボックスの端子は黒い接着剤みたいな物で留まっているので削ぎ落してから端子を外しました。

何とかならないかとアダプタージャックを分解してみましたが修理出来そうにありません。

代替品を少し探してみましたが、店頭では差し込みの周りの部分が小さいものしか見つかりませんでした。
足周りも少し違うので加工して取付。それなりに収まりました。
あっれれぇ~?加工写真が残ってないよ~?orz

電源端子とケースの間に若干隙間が出来ています。

ついでに電解コンデンサも交換しました。
 
最初、基盤に何も書いてなくてプラスマイナスが分からなくなって焦りました...
写真を見返すとマイナス側が全て電源ジャック側の様です。


メインの平ベルトは付いていたのを計ってみるとφ80×0.95×2ぐらいですが幅広の物しか売っていません。
千石さんの平ベルトは基本5ミリ幅なんですよね。
と言う事は真っ二つに縦割りすれば2本取れるのかすら?
 
はい、以前ゴムバンドベルトを作る時に考えた「両面テープ固定戦法」で真っ二つになりました。
最初の張り合わせの時に歪まない様にするのだけ要注意です。
しかし、ちょっとズレたの細い所が出来てしまったかも...

そして実際に付けていみると、凄くダルダルなんですが...w
どうやら元のベルトがそれなりに伸びていた様なのでφ70~75で同じ様に作った方が良さそうです。

適当なベルトに替えて先に再生速度だけ見ておきましょう。
意外とと言うか流石ナショナルと言うか、簡素な割に再生速度は3kHz付近にあります。
しかし、普通より遅めな雰囲気。


●ケース部分のレストア
電池で使うつもりはありませんが、電池ボックスがショートで溶けた感じになっているのを修正してみましょう。

あまり大がかりな修正はした事なかったのでどうするか考えた結果
肉厚が必要そうなので、エポキシパテと言うのを初めて使ってみました。
無難にタミヤ製、プラモデル用ですが普通にどこにでも使えるっぽい?
 

もりもり盛って、それっぽく削ります。原型を見た事ないので、何となくイメージでw
    
モデラーさんなら完璧に造形出来そうですが、今の自分にはこれが精一杯。

ベースが白いので濃いめの赤色を最初に塗って、その上にアズキ色を塗りました。
塗った時は明るく感じたんだけど、乾くと結構アズキ色なんですね...
形成したものの、最初はスプリング端子が綺麗に付かず、結構苦労しました。
  
見た目はイマイチですが、何とか電池も収まりそうな感じで完成♪


●動作テスト
再生速度が結構良さそうだったので、いきなりゼビウス。
 
しかしPCG定義のチェックサムを通過せずorz

再生してテープの動きを見てみると、ピンチローラーが悪いのか巻き取りが弱いのか安定していない感じ。
60分テープの場合インフォメーションブロックも読まない感じです。巻き取りが重い感じでしょうか?

イナブキさんのBattleBattleならロード可能です。


ばってんタヌキの大冒険もチェックサムをスルーしてしまいました。
波打った様な感じに聞こえるので波形を見てみるとこんな感じに。

取りあえず駆動系を調べてみましょう。

ピンチローラーと巻き取り軸を確認してみると、ピンチローラーは若干の硬化はあるもののヘタリ等は無く掃除すれば問題無さそう。
しかし、どうも巻き取り軸を回すゴムリングのグリップが弱そうな感じ。
X1Cはギアでしたが、縦型のマニアタイプはゴムリングで巻き取り軸を回していましたね。
長めのテープだと、この辺りのグリップが弱いと巻取りが安定しない様です。
このナショナルのカセットデッキのリングは、かなり大きいのでパッキンは使え無さそう。
自作するなら3mmのゴムをカットするぐらいしか今の所思いつきません。

さらにカラ回しで内部を上から見てみると、の白い部分が大きく揺れています。

どうやら巻き取り軸に動力を伝えているパーツの様で、バネで押さえているだけなんですね。
これがピョコピョコ動いて安定しないのかな?と思って、このバネを少し曲げて強化してみました。
合わせて、ピンチローラーと送りゴムも少し掃除してグリップ力を上げます。

もう一度再生してテスト。しかし、グリップ力が上がったせいか再生速度が急激に低下orz
このデッキのモーターに速度調整は無いので微調整に困ります。
フライホイールとキャプスタンとベルトを再清掃してみました。

おーし、かなり安定してテープが走る様になりました。
再生速度はさほど変わらないものの、バネの強化とゴムリングの清掃によるグリップ力UPにより
テープの巻き取りがとても安定しています。

これでロードテストだ。

  
う~し。ゼビウス起動。

しかし、7分近い「ばってんタヌキの大冒険」は何度やっても最後のチェックサムをスルーしてしまいます。
一旦途中でプログラムの区切りがある場合は良いですが
1回で長いロードが必要な場合、後半になるほどズレが生じてエラーすら出ない感じでしょうか?

ん~このデータレコーダーの限界なのかもしれませんね。


●無理やり速度調整をしてみる

しかし、ここで諦めてしまうのもシャクなんで、妙案を思いつきました。
再生速度が電気的に調整出来ないなら、物理的に調整すればいい!!

モーターとフライホイールの回転数に差がある訳で、どちらかの径を変えてやれば
自然と再生速度も変化するはずです。

フライホイール側は金属の様な感じで削るのは大変そうなので
回転速度が若干遅いと言う事で、モーター側の径を大きくしてみましょう。
速度を上げるには、少ない回転で多くベルトを送れる様になれば良い訳です。

どの程度効果があるのか全く想像つかないので、まずは実験。
取りあえず、テスト前の速度は3kHzのテープに対して2954Hz辺りをウロウロしています。

仮にテープを少し巻いて調整してみると3023~3000Hzをウロウロする感じになりました。

ばってんタヌキの大冒険でテストです。色々調整して音量も弄りながらテストしてみると途中のチェックサムを通過した!
しかし、最後のチェックサムをスルーorz

途中のプログラムが走ると停止した時に文字の色が変わるのがポイント。

ぐぞ~、せめて最後のチェックサムで巻き戻してくれたら良いのにぃ><
こりゃダメかもしんないorz

本来はチェックサムにかかると自動で巻き戻してくれるのですが、
今回はチェックサムすらスルーされるので信号を判別出来ていない可能性が高いです。
もともとシビアなソフトだけに、このデレコの精度ではコレが限界なのかもしれません。

回転速度の調整機構が無いものは、回転速度が狂いにくいと言うメリットがある一方
一度狂ってしまうと調整出来ないと言う欠点があります
(どこかの抵抗を交換すれば速度が変わるかもしれませんが、素人には分かりません。)

そこで次の手です。

「テープで安定しないならパテ盛りしてみよう!」


  
ブンブン回ってるモーターの軸にサンドペーパーを当てるだけで、簡単に綺麗な弧を描けます。
さらに速度が合うように削って完成♪



時間が遅くなってきたのでスピーカー部分を塞いでロードテスト
このデレコ最大の欠点
内蔵スピーカーのオンオフ切替が無い!!
しかもロードレベルと連動して内蔵スピーカーの音量も大きくなるので始末が悪い。
夜中にテスト出来ないので整備が休日に限られて、なかなか触る機会が無いと言う。
まぁ、これはこんな物と割り切ろう。機能的にも、ほぼ見た目だけのデレコだと。

最後のチェックサムで蹴られましたが、チェックサムにかかるのは速度良好な証拠。
何度かボリュームを調整してやっとロード成功
 

タララタッタッタン♪
「ちまちま は、速度調整(中級)を覚えた」


 
最後に修理した電池駆動のテストをしてミッションコンプリーーートッ!!



●まとめ

今回は初期状態が結構ヒドかったので、それなりに苦労しました。
その分、起動した時の嬉しさも大きいのがジャンカーがジャンク品を求めるポイントでもありそうです。

○電源の端子
電池とアダプターの2電源方式ですが、アダプターの差し込み金具が壊れてショートしていました。
この状態で電池駆動しようとすると電池もショート状態になり非常に危険でした。
アダプター端子を付け変えて補修。

それに関連して電池ケースの溶解。
電池のショートにより端子部分が発熱し、プラスチック部分が溶けてしまっていました。
パテ盛りして色を塗って補修。

○巻取り不良
ゴムリングの劣化か、バネの劣化から押さえ付けが弱く、速度が安定しませんでした。
内部まで清掃し、バネを少し曲げて押さえを強くして補修。

○音量不良
籠った様な音になるソフトがあり、アジマスの調整で最も音が大きくなる位置へ調整。

○速度不良
速度調整が出来ず、長時間ロードでズレが生じていたのでしょうか。
モーター側のプーリーにパテ盛りをして物理的に再生速度を微調整。
2700ボーのX1で使うとかでなければ、ここまで細かく調整する必要は無いのかもしれません。


全体的にナショナルRQシリーズに比べてかなり簡素な作りで、コストダウンの為に色々な機能を削っている感があります。
そもそも、ファミリーベーシックに長時間ロードするほど容量が無い訳で、そこまでの精度が必要無かったと言う事かもしれませんね。

あとは、音声モニター廻りも貧弱で、ロード用の端子に刺さったスピーカー(ヘッドホンやカセットアダプター)によって
同じボリューム位置でも内蔵モニターの音量が変わってしまうと言う事で、インピーダンスがどうのこうのありそうです。(←良く分かってないw)

何はともあれ、このデータレコーダーを選ぶ最大の理由は
「ファミコン(任天堂)純正だから!!」と言う事。
レトロには見た目を楽しむ側面もあるので、こだわりの貴方には至高の逸品に違いないと思います。

折角なので、データレコーダーの機種にも拘って、レトロを楽しんでみては如何でしょうか?
以上、ファミコン用データレコーダー「HVC-008」の修理でした。

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