「ちまちま」のゲーム日記。

現在は、シャープX1と、レトロPC&ゲームの記事が中心です。

X1実機で音楽テープを再生する

2018年03月21日 10時28分35秒 | レトロゲーム

X1Cを復活させる過程で「カセットテープの再生音が聞けたらなぁ~」と、ずっと思っていました。
プログラムで何とかなるとは思っていたのですが、自分にそんなプログラミング能力は無く諦めていたのですが
ツイッターに、まさかのプログラムがががががっが!!

「早速、実機で入力して走らせてみよう!!」



●ダンプリストの入力方法
子供の頃、ベーマガのプログラムは入力した事がありますが、ダンプリストを入力した事はありませんでした。

「HuBASICを読み、モニタに移って」
とあるのですが、どうやってモニタモードに行くのでしょう?

ありました。普通に「MON」でよかったみたいです。

そして安定の「あるあるネタ」orz


入力方法は...っと

なるほど、これで入力していくのか。

よ~し、入力完了♪
「一応ダンプリストで確認...ってチェックサムが無ぇ~~~~!!」

これ、間違い探しがとんでもなくヤバいですね。
何かダンプ入力が楽なソフトとかありそうな気はしますけど...
まぁ取りあえずカセットテープに一旦保存して実行してみよう。

セーブとロードのコマンドはこれか。


そしてファイル名の入力を忘れるミスw
アドレス指定はJODAN-DOSのお陰で大分と慣れました。

あ、一カ所間違ってた...訂正して保存。


●X1で音声テープを再生してみる

早速、音楽テープを入れて再生してみました。
ついでに動画にテキストを入れる方法をグーグル先生から習ったので練習動画を作ってみました。
音量が大き目なのでご注意下さい。
埋め込みパーツを張り過ぎると重くなるので1本目はリンクにしました。
X1実機で音楽テープを再生する-その1
最初の方はブツブツとノイズしか聞こえず、その後も何とか鳴ってる感じ...
強弱のある交響曲は途切れ途切れですね。
「なるべく高レベルで」って書いいるので、弱い部分の音を拾えないのかもしれません。


そこで、PSGでもそれなりに鳴りそうな音源を選んでみました。
音量が大き目なのでご注意下さい。

そこそこ鳴ってますねw
音が割れている様に聞こえるのは音量のせいではなく、データを拾ってPSGで鳴らしているからだと思われます。


大体は想像していた感じの粗さでした。
ベースはデータレコーダーなので音楽対応する意味も無いですし、それなりに鳴っている方ではないでしょうか。
しかし、自分が音声テープを再生したかったのはX1で音楽を聴くのが目的ではありせん。

こちらの波形。

そう、再生速度を見てみたかったのです。
音声が変わっているので内部で多少の周波数変換されてる可能性も無いとは言えませんが
見た感じ、基準の周波数に極めて近いので間違いなさそうです。
これで、特別な器具を使わずにモーターの劣化が生じているかどうかを判断出来ると言う訳なのでした。
上の波形はX1マニアタイプ(CZ-800C)ですが気持ち早めの様です。

X1Cでも計ってみました。

打って変わって、こちらはやや遅めの設定の様です。
また、マニアタイプとは波形が違うのも何処かに違いが有るようです。
こちらはピンチローラーがヘタるほど可動時間が長い機体なので、色々劣化していても不思議はありません。

しかし、どちらの実機でもゲームテープが読み込める事から
許容範囲内の誤差なのか、X1自体が取り込んだ後に何らかの処理をしているのかもしれませんね。


●まとめ
痒い所に手が届くソフトを知る事が出来て、色々楽しめました。
過去に散々入力されて来たプログラムなんでしょうが、最近になってからレトロに目覚めた自分にとっては
これも新しいプログラムの一つなのです。

現状では問題のないモーターですが、これから先に劣化してしまって再生速度が遅くなったとしても調整が容易になりました。
モーターの速度が狂っていてもカセットアダプターを使えばプログラムを起動する事は可能なので
このプログラムさえ起動する事が出来れば、速度調整に悩まされる事は無くなります。
また、音量も可視化出来る事から、ひょっとしたらアジマスも調整可能かもしれませんね。

本来はこの様な調整はオシロスコープで点検調整するのでしょうが、素人には中々敷居が高くお手上げ状態でした。
しかしこのプログラムのお陰で、自分程度の能力でも色々な誤差をお手軽に計れるようになったので本当に助かりました。

簡単なプログラムとは言え、この記事を書いて下さった「てっちゃん」さんと
その存在を教えて下さった@returnMZさんに感謝感謝なのでした。

ん~、音は悪いのに実機で色々再生しているだけで楽しいですなぁ~。
そう言えば、喋ってる声を再生していない事に気が付いたので置いときますね。

見つけた物はコレでしたね

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PC-DR311の修理-その2

2018年03月17日 22時14分41秒 | レトロゲーム

PC-DR311の修理の続きです。

整備をして一度は読めるようになったものの全く安定していないご様子。
色々調整しても中々読む様にならない場合、どんどんドツボにハマって行きそうな感じですね。

しかし、まだ諦めきれないっ!


●ピンチローラーの修復を試みる
そこで、今後も必要になってくると思うので、元々付いている純正ピンチローラーの復活を試みます。
現在は代替えのピンチローラーが付いている状態です。

まずは一旦ゴム部分だけになるまで再び分解してみます。
ペンチで押し潰してみると、明らかにローラー面が硬化して亀裂が入っているのが分かります。
まずは、これを何とかしよう。


一応以前に色々調べた時に、ピンチローラーを清掃復活させる溶剤的な物で
とても評判が良い製品がありましてアメリカ製?で「S-721H」と言う品番らしいのですが、
輸入でしか買えない様で結構良い値段するんですよね。118mLで6500円とか...
結構刺激臭がある様なので、日本で買えない薬品が入ってるとかあるのでしょうか?
CZ-8RL1の様な高価な物ならまだしも、タダ同然のジャンク品に使うにはちょっと勿体ない気がするので、別の手で行きましょう。

まぁ、あとはひたすら削るしか無いんですけどね...
幸い、カセットを入れずに再生を押す事で、キャプスタンがピンチローラーを回してくれる為
そこにペーパーを当てれば削れて行くので楽と言えば楽。
なかなかのヒビだったので、取り貯めした夏目友人帳を見ながら削る事1時間...
最初にあった波打った感じが無くなり、硬いゴムが削られ柔らかいゴムが出てきた感じです。

さて、テストです。ゼビウスですがインフォメーションブロックは通過しました。
「ぬぐぐぅ、PCG定義前のチェックサムでダメだorz」
やはり硬化してしまったピンチローラーの修復は一筋縄には行かないらしい。


●ピンチローラー以外の原因も考えてみる

最初のピンチローラーでは全くロード出来ませんが、代替えローラーでは時々ロード出来るので
再び代替えピンチローラーに替えてチャレンジ。

再生速度や波形をDR320と見比べても大差はありません
強いて違いがあるとすれば、DR311は全体的にボリュームが大きく
只でさえ電源を入れただけでノイズが発生するこの機種では結構致命的なのかもしれません。

起動した時は何をするとロード出来る様になったか?

何度もボリュームを微調整しながらロードし易い位置を探った結果
「ボリュームをミリだけしか上げない...」ってのが、一番ロードし易いみたいです。
0でも1メモリでもダメ、気持ち動かす事でどうやらロード可能になるようです。
一度だけIPLの文字がバグった状態で通過したので、やはりノイズによる微妙なズレが生じているのでしょうか?

あとは再生速度の微調整で、ゼビウスのPCG定義までは高確率で通過する様になりました。
しかし、ステージデータで結構ミスる...

やはり音量がバカデカい感じで、音が割れてしまっている気がします。
ロード出来る時はボリューム0かそれに近い感じなのでボリュームスイッチが壊れているのでしょうか?
レベル0にしてもウルサイぐらいの大音量で、これが原因である可能性もあると思われます。


アンプが壊れて音量が出ないのは分かるけど、大きくなるのは何?


と言う訳で、1台では正常なのか異常なのか判断が付かない所まで来たので
追加でもう1台購入しました。こちらも格安なのでダメかもしれませんが....

長くなってきたので今までの過程を纏めておくと、
最初に購入したものはピンチローラーが歪んでいたのが原因で正常にロードできませんでした。
代替えローラーを付けてある程度は読むようになったものの完全に安定する所まで行きませんでした。
調整出来る所を色々調整しても症状が改善されず、現状で不具合が出ている所を見極める為に2台目を購入しました。
2台触ると色々と違いが見えて、X1マニアタイプ(CZ-800C)の時もそうでしたが割と簡単に悪い所が見つかるんですよね。

今回のデレコはめっちゃ汚い...
 
レストアのし甲斐はありますが、ちょっとは拭いて売りに出せば値段付くかもしれないのに大きなお世話でしょうか?
と思ったら、この汚れが結構頑固でした。
しかし、ジャンカーに落とせない汚れはないっ!(たまに塗装まで剥がしてしまいますが...)

初期掃除で10分ほどザッと掃除して、何とか普通の中古レベルまでマシになりました。

この分だと中が心配w

どうせバラすならケース丸洗いした方が早いです。
まぁバラす行程がドロドロだと滅入るので粗拭きは必要な手順。

中身を軽くみてみると、ベルトも掛かってるしコンデンサの漏れも無さそうだし
予想に反して、状態は結構良い気がしないでもない。
 
少し動作テストしてみましょう。
前回の機体で気になってた「ボリュームが0でもウルサイ」検証。

結果:音量0で音は出ない!!つまり1台目はボリューム廻りが故障してる!!

なんてこったいorz
必死に頑張ってた1台目ですが、そりゃ中々読まないわな...


●1台目のボリューム廻りを調べる
色々比べる為に、2台目はバラバラ状態で待機。

アンプの故障とか疑っても解析能力の無い自分には判断が付かないので
まずは簡単なボリュームの可変抵抗をテスト。

端子が3本あって、0側~中央~MAX側で中央を起点に計測してみると
正常な2台目の方は0Ω~10kΩ、MAX側も同じく0Ω~10kΩ
1台目のウルサイ方は4kΩ~14kΩ、MAX側は500Ω~14kΩ...orz

そらウルサイはなw
0付近でも常に1/4ぐらいレバーを上げた音量で鳴っている事になります。

さて、スライド可変抵抗で同じのを探すのは大変なので、今回もスイッチ分解修理を試みます。


分解して、バネを強くして、金属接点を磨いて、接点グリスを塗って組み直してみます。

ん~このままの状態で計っても変わらず...むむぅ...

何がダメなのかテスターを当てながら色々触っていると
写真赤丸の端子を押さえると若干抵抗値が下がる気がする...
 
裏側がリベット止め見たいになってるんですよね。
試しにハンダが乗らないか当ててみるもバリアに弾かれます。

小ボリューム側の端子はホボ導通が無い感じで
大ボリューム側は完全に0までは行きませんが500Ωぐらいまで下がるので
端子と内部抵抗部分の接触不良が故障の原因である可能性が高いです。

色々試行錯誤してみるも、どうやっても抵抗値を下げる事が出来ず...
もうこのスイッチの復活は難しそうです。

どの道このままでは使えないので、スイッチを裏返す改造を施します。
ボリューム0にすれば500Ωなので多少はマシなはず?
これでどうなるかのテスト。
  
見ため的にはギリギリのライン。足の位置変更はコレしか方法が思い浮かびませんでした。

  
何とか音量調整出来る様になった事で色々起動するようにはなりました。

 
別の日にテストしてみても問題なさそうですが、音量設定が完全では無いので100%ロード可能かは微妙な所ですね。



●まとめ

かなりダラダラの長い記事を見て頂き、ありがとう御座いました。
初期状態からある程度は覚悟していましたが、ここまで”ごてる”とは思いませんでしたね。


今回の教訓-その1:ピンチローラーの修復には限界がある!!

表面の硬化は削れば何とかなるかもしれませんが
ヘッドが上がったまま放置されて段差が出来たり、円形自体が崩れてしまって楕円になっている物は修復不可能な確率が高いです。
後半でロード出来ている分は、代替えのピンチローラーでのロードです。

メモ当時の自分ではこれ以上の事は出来ませんでしたが
今の自分のレベルで修正出来ないか、再びピンチローラーの修復にチャレンジしてみました。
どうも土台のローラーのプラスチックが欠け一部が盛り上がってキレイに回転していなかった可能性が浮上。
なので、土台を少し削りました。(修正後の写真は無かった...)



ピンチローラー側も深いヒビが入った状態なので削り直します。
ヒビがかなり深く、いつものサンドペーパー方式では半日以上かかりそうだったので
カッターナイフでゴリゴリ削ってみる事にしました。
 
ヒビが無くなるまでガッツリ削ったので、クズが凄い...

ヒビが大体消えたのですが、真っ直ぐ削れてないみたいで実際にテープを回しても巻き込んでしまいます。
これはもう実際にやって経験値を上げるしか無いと判断して追加でカッターナイフでゴリゴリゴリ...
 
仕上げは目の細かいサンドペーパーで気持ち程度の整地。

既にワカメと化したテープを回してみても、巻き込む気配は無し。

早速削ったピンチローラーでロードテストしてみました。
いつもの、テスト3兄弟「JODAN-DOS」「ゼビウス」「ばってんタヌキ」が無事に一発起動。
  
と言うか、毎回同じ画面だから本当に分からなくなりそう...ロードが頃合いのゲームって案外少ないんですよね。

タララタッタッタン♪
「ちまちま は、” ピンチローラー削り(中級) ” を覚えた」

なかなか良いスキルを覚えましたよ。
結構ピンチローラーがガタガタな個体は多いので、この技は今後も凄く使える気がします。


今回の教訓-その2:スライド式のボリュームは色々とヤヴァイ!!

これがかなり曲者だったようで、リベット部分の接触抵抗が増えてしまっては、もうお手上げ状態。
たとえ物理的な故障であっても特殊な組付けの物は修理出来ないですね。
このタイプの可変抵抗の使い方は、劣化による故障を考慮して最近では使われる事は無い様です。
そりゃ普通のオーディオでこの故障が起こったら、爆音で鼓膜破壊まで行きますから危険過ぎます...


デレコの機械部品で重要な要素は「回転速度」「ピンチローラー」「アジマス」
このうちのドレか一つでも劣化や狂ってたりしているとプログラムが走りません。

アジマスはネジが固定されている事が多く、そうそう狂う事はありませんが
ピンチローラーはゴムの為に硬化や変形し易いですし、
モーターの回転速度の調整はモーター内の可変抵抗で行っているので
経年劣化によって内部抵抗値が変化して、回転速度が変わってしまう事がある様です。

モーターの可変抵抗の劣化の場合は一旦は調整しても、また抵抗値が変化すると微妙なズレが発生してしまうので
劣化したモーターはマメに速度確認をする必要があり大変そうですね。

特に安価な音楽テープデッキなどは回転速度に意外とルーズで速度がマチマチです。
何台か見てますが30年経ってもベルトの交換のみで読めるシャープX1シリーズのデレコが凄いのは、
この「モーターの回転速度が狂わないから」なのかもしれませんね。

また、RQ-8100やMR-33DRの様な、モーターや基盤に速度調整用の可変抵抗を持たない機体もあり
ベルトの状態によって微妙に速度が変化してしまう様なので、良い事ばかりではありませんが
可変抵抗の経年による速度変化が起こり難い為、中古で買う場合は意外とオススメなのかもしれません。


やはり同じ機体を2台ぐらい整備しないと、色々分からない事だらけですね。
レアものは1台買うのもそれなりの出費なので、なかなか厳しいです。

ボリュームスイッチの改造とピンチローラーの修復を行ってから6連続でロード出来ているので
修理出来たと言っちゃいたい所ですが、やはりスイッチを交換するまで修理完了とは言えないと思います。
今回はボリュームスイッチのパーツが無くて、完全に修理する事は出来ませんでしたが
ジャンクで似たようなスイッチがあったら交換にチャレンジしてみたいです。
色々故障探求して行く過程も楽しいので、デレコ修理はまたチャレンジしてみたいと思いました。

コメント (2)

PC-DR311の修理-その1

2018年03月16日 21時52分59秒 | レトロゲーム

またまたまたジャンクデレコを買ってしまった...
今回はNEC データレコーダー PC-DR311です。

結構ボロボロの状態の様で
・巻き戻しは動くが、再生と早送りは不安定
・再生でテープを巻き込む
との事です。

一度落札されたものの落札者から連絡がなく、捨て値でスタートしたが誰にも入札されなかったので
破棄されてしまうのは勿体ないと思い、ポチってしまいました。
前回のDR320の修理で検索していた時にNECのデレコの故障個所の特徴は大体分かったので、
楽しみながら整備出来たらなぁっと思います。

時系列的に今とは比べ物にならないぐらいの知識量しかなかったので、メモが取っ散らかって全くまとまっていません。
今回も異様に長いので、飽きたら×押す事を推奨します。
グダグダっぷりに興味のある方は宜しくお付き合い下さいまし。



●DR311の分解手順-ケース分解
まずは簡単に掃除して、グリスUPしながらベルト交換してロードテストしてみましたが
JODAN-DOSでもロードエラー。

折角なので分解手順おば。


裏面のネジ2本を外します。

フロントパネルの取り外します。

ここの外側を少し浮かせてポッチリの留まりを外してパネルを外します。

次のフロントカバーが初めてだと少し外しにくいですね。

フックがあるので上に持ち上げて外してから、スイッチの配線があるので右横に開きます。
フロントカバーのスイッチ(ネジ2本×2カ所)を外してカバーを分離。


ネジ4本外してデッキと基盤を引っ張り出します。

ここからが問題で、内蔵モニターのブザーをケースから外すのが大変。
 
こちらは一度外したあと、グルーガンで止めた写真。
本当は、一段上に付いてましたが上の抑えが折れそうなので、仮に下側へ止めています。
ゴム糊で止めてある上、ブザーの裏蓋をテープで止めてあるので、ゴム糊の付き方によっては留めが折れる覚悟だけしておきましょう。

トランスと電源コード部分を外して、ケースの分解は終了。




●DR311の分解手順-電解コンデンサの交換
裏面からバラシていきます。ネジ1本アース。


ネジ2本とバンド2本(結束バンドを切って、タイラップに変更してあります。)


交換後(コンデンサ交換前取り忘れました)
  
見た目、特に漏れは無さそうかな?大きいのが少し怪しいけど。

あとは元通りに、ブザーも上の段に戻して、完成♪
 


早速X1Cにカセットアダプター経由でロードテストしてみました。
ところが整備後も全く読み込みません。インフォメーションブロックは通過します。
 
再生速度がイマイチ安定していないのと、巻き取りが妙な時がある感じ?

ピンチローラー辺りが怪しい気もしますが、まだ初心者が断定出来る程ではありません。
カセット機構は全体的に薄い為に、ほぼバラさずにグリスアップしたのですが
NECはグリス固着が多い様なので、深部までバラす必要があるのでしょうか?

このモデルは外観が可愛いので人気がありそうですが、正常品を手に入れるには結構苦労するかもしれませんね。
見た目に拘りがあるなら、プロの方に整備を依頼するのが賢明だと思います。


●DR311の分解手順-機械部分の整備

三度分解にかかります。今回は読み込まない原因を本格的に究明。
X1Cと違い、テープが入っていなくても回るのがテストし易くて良いですね。

どうも、再生の音声が安定していないので、モーターから駆動周りに原因がありそうです。
あと、テープを巻き込む原因は、送りローラーのグリップが弱く60分テープ等の重めのテープになってくると
滑って巻き取らなくなるのかもしれません。
ピンチローラーと再生時の巻き取りローラーの取り外しですが、どちらもそれなりに分解しないとダメそう。

まずはスイッチのシャフトを抜きます。
 

スイッチを外すのですが、スイッチの裏側にバネがあるので注意。


この段階でピンチローラーが外れます。ネジではなくハメ込みタイプ。

スプリングが2本あるので付け方を忘れそうですが、取り合えず外れました。

次は送りローラーを外す為に、ヘッド部分を外したいけど外れない。

ここの溝まで上がれば外れそうなのでカシャカシャ動かしてみると、どうやらこのネジの裏側が引っかかる。


ネジの頭の方を見てみると...

メッチャ奥まってるorz

仕方ないので裏側から基盤とベルト&モーターを外して、フライホイールを外してみます。
NECのは横もネジが留まっている物が多いのか、ちょっと作業し難くて面倒ですね。
 
フライホイールは外れたけど、肝心のネジまでマダ遠い...

ん~これは相当バラさないと無理そうです。
何とかならないか色々みていると
「送りゴムがココから外れそうやん!」
  
外れました。

同じゴムリングは無いのでパッキンを用意
内径10mm、外形14~15mm、厚み2mmぐらいですが、手持ちは内径11mmで少し大きいのしかありません。
取り合えず、滑るよりは良いので仮に変更しましょう。


物理機構系は一旦組んで動作テストです。

ん~前回よりマシにはなった気がするけど、まだ不安定。
再度バラして、何が不安定になると同じ症状になるのかテープを走行させながらテストしてみます。
仮のパッキンゴムリングで巻き取りの方は滑りがホボ無く、これが前回より安定した一因である事は明らか。
この部分に関しては後日、一回り小さいパッキンを仕入れて交換すれば完璧です。

あとはピンチローラーぐらいしか無さそう...
と言う事で、ピンチローラーをゴリゴリ削ってみましょう。

精度を見る為にピンチローラーに小さな紙切れを当てて再生してみると、
本当に少しですがピンチローラーが波打っているのが分かりました。
この波が無くなるまでひたすら削ります。

結構削りました。これ裏面にも同じぐらいの削り跡があります。


ピンチローラーとキャプスタンを再び掃除して、このまま再生速度のテストをしてみると
「波形が今までと全く違う!!」
ピンチローラーでここまで変わるもんなんだと驚かされました。

「今日なんだか行けそうな気がする~」って事で、動作テストです。


一応、JODAN-DOS程度の短いものなら「時々」読み込むのですが、全く安定しません。

そこで、DR320の時にも試した方法をテスト。
実機でJODAN-DOSをロード、DR311にセーブして、そのままDR311でロードする作戦。
 
こうすればDR311基準のJODAN-DOSが出来るので読めるはずです。
これで読めないとなると再生速度の線は消えます。

しかしロード出来ない...これは全くダメダメそうです。
DR320の時はこれでSAVEもLOADも出来たのですが...
SAVE時のノイズが大きいのと、やはり再生時に波打った感じが抜けない気がします。


●電気部分も考慮しての整備
原因切り分けです。

DENON D-07で再生したものをDR311で録音、そうして出来たダビングテープを実機でLOAD
しかし、ヘッダは読めるものの「Tape Read Error」チェックサムで蹴られています。

X1C実機で読めないのはDR311の録音が安定していない証拠です。

波形を確認してみると所々で下のような歪みが発生しています。

この歪みが、波打ってるように聞こえる原因な気がします。

まずは、巻取り用の送りゴムをマシなモノに変えてから再度検証しましょう。
ピッタリサイズは「内径10mm、外形14mm、幅2mm」
若干外形が小さいですが、内径がピッタリなのでゴムが安定して回ります。


バラしたついでに録音ノイズが多いのでスイッチも分解清掃してみました。
   
一番左が真っ黒です。

磨いて接点復活剤をかけて組み直し。
 

ぬぐぐぅ、内蔵ブザーから音が出なくなったぞ?orz
そう言えば分解したスイッチのテストしてなかった...
CMT OUTからは相変わらず波打った感じの音しかでません。
スイッチを再び外してテストしてみると、1か所だけ接触が悪かったので再度取り外して修正。

動作テストするもロードする気配なし...

やはり波打った感じが抜けなくて、最初の状態よりマシになったピンチローラーですが、まだまだ修正が足り無さそう?
代替品が簡単には手に入らないので、極力簡便して欲しい故障個所ですね。
X1Cの時は使い傷みで円錐状に変形していましたが、このDR311の場合は、極端に言うと楕円状態になっている風?
なので、いくら表面を削っても綺麗にテープを送る事が出来ず、改善されなかったと言う事みたいです。

一旦、ピンチローラーを取り外してみました。
これを真円に近付ける方法が分かりません。そもそも、そんな方法あるのかすら?w

取りあえずゴム部分だけ外してみました。

ゴム部分が柔らかめで、外し易かったのですが
その柔らかさが逆に変形の原因になっているのかもしれません。
土台のプラスチックが変色しているので、土台自体が変形してしまっている可能性もありそうです。
本来はある程度弾力があるプラスチックだと思うのですが、ゴムを外す時にパリパリと割れてしまいました。

「ん~、困った...」
もう1台買ってピンチローラーだけ移植すれば原因究明出来そうなのですが
意外と人気があるので格安で出てこないですよね。

ジャンクから外したピンチローラーがあったので、合うか試してみましょう。


センターのサイズが少し違ったので大きくしました。横幅も狭いのでワッシャを噛ませます。


早速テストしてみると交換前に比べて音が大分と安定したかも?再生速度の安定感が、かなり増しました。しかしロードせずorz
インフォメーションブロックは読むんですけど、チェックサムにかからず再生され続けます。

ボーレートの差なのかなぁとか考えだしたら終わってしまうので
ピンチローラーを交換したので、テープ位置がズレて引っ張られている可能性を考え「アジマス」に手を付けてみます。。
このアジマス、ヘッドの傾きは微々たるものなのですがテープの精度が想像以上に高いので
コンマ数ミリの差で正常に読まなかったりするのはX1Cで経験済みです。


●データレコーダーのアジマス調整にチャレンジ
さて、X1Cでは適当に調整して何とか動いている訳ですが
今回は音声出力が可能なので、実際にモニターしながら調整出来ないか試してみましょう。

普段、周波数を見る時は「Handy Oscillo-Scope」を使っているのですが
アジマスを見るソフトを探してみると「WaveSpectra」ってのが有名なんでしょうか。
こう言うフリーソフトって本当に助かります。感謝感謝。

使い方を見ていると「リサージュ」と言うのを見ながらアジマスを調整する様です。
試しに再生してみるとなんだか振り切ってるようにバラバラ。
最初アジマスが狂ってるからかと思って調整ネジを回してみるも大して変化なし。

「ん~見本だと右斜め上の楕円の波形になるはずなのにな~」

「なぜ円にも斜め上にもならないのかなぁ~?アジマス以前に何かが悪いのかな?」とか考えましたが
ひょっとしたらデレコ特有の波形か何かなのかも?と思い調べてみると

要はアジマスの右斜め上の楕円の波形は
左右チャンネルのバランスを見るものでモノラルのデレコは円にならない!!
なんたる無知さ。
にしても、モノラルデッキのアジマスの調整の仕方が、何処にも載ってない...

「お頭ぁ!!ぐーぐるの野郎が全く役に立ちませんっ!!」

もうこうなったら自分の耳を頼りに調整してはテスト、調整してはテストと繰り返すしかorz
内蔵ブザーの音量が明らかに変化しているので、最大音量になる所で調整してみました。

ん~ここまで読まないと他の機器(X1C本体とかカセットアダプターとか)を疑ってしまいます。
そこで久々にDR320に登場願いました。
JODAN-DOSが余裕で起動...やっぱDR311が悪いのは間違いなさそうです。
複数機体を持ってると原因切り分けが非常に楽です。

掃除したり速度調整したりしながらテストしていると
「おぉ、JODAN-DOS上でJODAN-DOSをロード出来た!!」
パルススイッチは反転位置です。


このままイナブキさんのBattleBattleでテストだ!丁度HuBASICと同じぐらいの長さです。
 
ついにキターーー!!!1!1!!!!
このまま一旦カバーを付けて、ゼビウスにチャレンジ。

流石に無理だろうとは思いつつも、期待してしまうサガ
わお、PCG通過キターーそして起動。
 

なんか、今まで読まなかったのがウソみたいに直ってしまった...
突然だったので、再生速度なのかアジマスなのか、それとも全く別の何かなのかは分かりませんが無事にゼビウスも起動しました。

しかししばらく置いてから再度テストしてみると、またゼビウスを読まなくなってしまいましたorz
どうやら直ったのでは無く、たまたま読めただけだった様です...倒して置いてたのが良かったのでしょうか?

原因が分からないので、ここで一旦保留にしていました。


「PC-DR311の修理-その2」へ続く

コメント

「ザナぴゅう」でカセットデッキを整備する

2018年03月02日 07時40分13秒 | レトロゲーム

皆さん「ぴゅう太」買いましたか?
オークションサイトを24時間監視しようが、リサイクルショップを駆けずり回ろうが
格安ぴゅう太が量産されるまでは、なかなか難しいんじゃないでしょうか。

そんな、ぴゅう太が買えなくて日々戦々恐々としている あなたかもしれませんが大丈夫!!
「ザナぴゅう」を買って上納すれば、ほんの少しの猶予期間を与えて貰えるやもしれません。

と言う訳で、本日は本体は無いけど買わざるを得なくなった方々の為に「ちょっと何言ってるか分かんない」かもしれませんが
”「ザナぴゅう」でカセットデッキを整備する ” という、マニアックな楽しみ方をお届けしたいと思います。


今回は「つべこべ言わずに読んでみろや!!」です。


●まずは生音を聞いて楽しむ
取りあえず何となく、頭から最後まで2回ほど聞き流してみましてみました。
自分はX1のピーガー音に慣れてしまっているので、ぴゅう太のピーガー音が全く違う音に聞こえるので新鮮です。

「ザナぴゅう」のロード時間は、おおよそ12分13秒の様です。


●周波数から「ぴゅう太」のフォーマットを見て楽しむ
約12分13秒のデータを、周波数の変化から分類してみました。

自分が使っている周波数確認ソフトはベクターにある「ハンディ・オシロスコープ 1.25」がメインです。
補助的に「WaveSpectra 1.51」を使っています。

ハンディ・オシロスコープは以下の設定をすると波形が見やすくなります。


まずは、ピーガー前の無音部分に結構なノイズが乗っているのですが
これはぴゅう太が発生しているノイズか、製造工場のデレコで発生しているノイズかは分かりません。
ノイズの周波数は約95Hzで「ボー」と言う音に聞こえます。

ノイズの後に本体部分と思われる最初の「ピー」が暫く続きます。
X1を「ピー」とすると、ぴゅう太は「ビー」って音に聞こえる気がするので、X1よりかなり周波数が低そうですね。

実際に計ってみた所「ピー」部分の周波数は約750Hzでした。時間は約7.5秒
恐らく、これがぴゅう太のヘッダー部分で、「これからデータ送るぞゴラァ」の合図だと思われます。

ヘッダ部分が終わるとギャラギャラゾーンへ突入。規則性はホトンドありません。
ここは「ザナぴゅう」のデータ部分で周波数は約350Hz~775Hzで、時間は11分58秒ほど
「HI」&「LOW」の二進数で送っているのだとは思いますが、詳細は不明です。

データ部分が終わると、再び「ピー」が始まります。
こちらも周波数は約750Hzで、時間も約7.5秒
こちらはフッター部分。つまり「これでデータ終わりじゃボケェ」って言う事なんですね。


●波形から「ぴゅう太」のフォーマットを見て楽しむ
周波数では分かり難いデータは、時間を加味したデータで追いかけると分かりやすくなります。
有名所でGUIの使い勝手も良い「SoundEngine Free」を使っています。

最初と最後の「ピー」部分の波形。こちらを高周波としましょう。
この4つの山が1セットで「ピー」を形成しているのでしょうか?
それとも単に歪んでるだけでしょうか?残念ながら本体が無いので確認できません。


ちなみにX1の「ピー」部分の波形は約2KHzで下の様な感じ。

ゼビウス原盤>ステレオバックアップ>ステレオ波形で見た物ですが
左右で波の位置にズレがありますよね。これがロードエラーの原因にもなる様です。

「ザナぴゅう」に戻って、データ部分は「ピー」では無い音も入っています。こちらは低周波とします。
おおよそ350Hzで波形は2山が1セットに見えますよね。


そして、データ部分の所々にこの350Hzの低周波が続く個所が何カ所かありました。


その低周波が続く個所で、「約3秒弱の塊」である事が多く何かの区切りなのか、
それともたまたまデータが無い部分の余白なのかは自分には分かりません。

(時々ある3秒弱の低周波の塊)


●「ザナぴゅう」でカセットデッキを調整して楽しむ
周波数が分かった所で、このテープを基準にして実際にカセットデッキを調整してみましょう。
ちなみに、これはあくまでも「ぴゅう太買えや」製造工場の基準周波数なので
必ずしも正確な周波数であるとは限らない点はご注意下さい。

しかし、このテープで調整したカセットデッキでゲームがロード出来れば
それなりの精度があると実証出来るのではないでしょうか。

本日調整するカセットデッキはこちら。
 
X1C復活初期の頃、カセットテープ巻き戻し用に自作ゴムベルトを交換したAIWAのマイクロコンポです。
あくまでも、X1C実機の巻き戻しが故障していた間、カセットテープの巻き戻し用に使っていただけで
このマイクロコンポからX1Cを起動させた事は無かったと思うので、調整にチャレンジしてみましょう。


基本的にカセットデッキの再生速度は、高価なものほど正確と思って良いと思います。
ちなみに、このマイクロコンポは当時の価格で新品1万円以下の製品ですので、かなり精度は低い部類に入ると思います。
大した調整もせずにX1のソフトが余裕で起動したDENONのミニコンポ「D-07」で実売価格4、5万円ぐらいだったと思います。

アジマス調整は、ピンチローラーさえしっかりしていれば普通は触る必要は無いと思います。
音楽用なので音量調整も後からで大丈夫です。
なので「速度調整さえ出来れば、何とかなるのでは?」と言う考え。


まずはカセットデッキの速度調整の基本ですが、モーターの裏に小さな穴が空いていて
その中に可変抵抗が付いている物と、制御基盤自体に可変抵抗が付いている物があり
その可変抵抗で、速度調整をするのが一般的です。
データレコーダーや、高級なカセットドライブでは、外から調整出来るものが多いので
ケースに穴が空いている場合、調整用の穴である可能性があります。(基本的に良く分からない場合は絶対に触らない事)

取りあえず今回は安物マイクロコンポと言う事で、内部確定っぽいのでバラして行くとモーターで調整するタイプでした。
中は覗けないですが、モータに黒●が付いていれば大体それです。


慣れないカセットデッキの為、操作を間違ってデータが消えてしまわないか心配なので「ザナぴゅう」の爪を折っておきます。
流石にコレ買おうって人には説明不要でしょうね。


データレコーダーの場合は再生ボタンとセーブボタンが並んでいる事が多く
間違って同時押しして上書きしてしまう事故が意外と発生し易い気がするので、
到着したら左側(A面)だけでも折ってしまう事をお勧め致します。


過去に1度調整している可能性があるので、先に波形を見てみましょう。

ザナぴゅうを入れて、ステレオケーブルでPCと繋ぎます
(カセットデッキのヘッドホン端子、PCのマイク入力端子) 

「ザナぴゅう」を再生して周波数を確認してみましょう。

調整前は「ザナぴゅう」ピー部分の周波数が796Hz...えらいズレてますね。さすが安物w

精密ドライバー(大体マイナス型)をモーターに突っ込んで調整するのですが
通電しながらで危険を伴うので、この様にマスキングテープ等で絶縁しておきます


ぬ~ん。トランスが邪魔でドライバーが刺さらないorz


トランス部分を強引に分離


精密ドライバーをモータに突っ込んでネジの位置を確認してから
カセットを再生して、ヘッダーの「ピー」部分が鳴ったら、精密ドライバーを回して750Hzに調整します。

7.5秒しかないので、何度も巻き戻しながら調整。

これで大体750Hzになりました。

早速、マイクロコンポを仮組みして動作テストしてみましょう。


●調整したカセットデッキの精度確認して楽しむ
「ぴゅう太 高過ぎるぞぉ!!」って事で、
動作確認は自分のメインコンピューターX1C(CZ-801C)にお願いしましょう。

X1ザナドゥでテストしたかったのですが、流石にカセット制御ソフトの最終形とも言われるX1ザナドゥ
手動で何とかするにはデータ取りだけで死ぬほど時間がかかるので今回はパス...

仕方ないので次回作に期待してこちらでテストしてみましょう。

「ゼぴゅうス」 マダァ-? (・∀・ )っ/凵⌒☆チンチン

重要なのは音量ですが、今回はX1版と言う事でいつも聞いてるからヘッドホンで軽く聞いて山勘で。

「ぴゅう太」の最適な音量を知りたい場合はデータレコーダーケーブルのSAVE側の端子にスピーカーを繋いで
実機からテープに保存しようと試みると、正確な音量が大体分かりますので、それと同じ音量になるように調整すると良いでしょう。
注意!!かなりの大音量の可能があるので、絶対にヘッドホンなどで直接聞かないでください。


X1ゼビウスに戻ります。

インフォメーションブロックは難なく通過。


あっ。PCG定義通過で確定路線に乗った...


一発起動キターーー!!

「ザナぴゅう」やるやん!!


オマケで「ばってんタヌキの大冒険」もロードしてみました。

こちらはX1のボーレートで、7分ほどのノンストップロードなので、これが起動すれば
「ザナぴゅう」の12分ロードにも耐えられるのではないでしょうか?
再生速度のズレは、再生時間が長いほどロードエラーになり易いからです。

やっべwこっちも1発起動したったw
 

この手法、かなり使える事が判明w
(つまり実機で読めるカセットテープ=再生速度の基準テープと言う事になります) 


●まとめ
本当はコノ手法、X1Cでセーブした波形を使ってテストし公表するつもりでしたが
高ボーレートとX1の仕様でピー部分が短くて難易度が高い事と、折角なので便乗してみたらこの成果。

ボンビージャンカーの為、実機で確認出来なくで申し訳ないです。
しかし検証から「普通のカセットデッキ」でも、速度調整すれば「ぴゅう太」で「ザナぴゅう」が読める可能性は高いのではないでしょうか?
(流石にベルトよれよれのカセットデッキじゃダメよん)
もともと「ぴゅう太」にはカセットリモート制御が無い?ので、無理にデータレコーダーを使う必要は無いのかもしれません。

今回のカセットデッキでは、そのままロード可能でしたが
ステレオカセットデッキで再生する場合「書き込み位置」の違いにより左右の音に違いが出る場合が結構あるので、
再生速度と音量が合っているのに読まない時は、下記の参照過去記事の様にRチャンネルロードを試してみて下さい。

参照過去記事:音楽カセットデッキでロード(UDR-F07編 


この速度調整方法、必ず起動すると言う保証は出来ませんが、サブのデータレコーダー(波形整形の無いタイプ)や、
使ってないカセットデッキがあるなら一度挑戦してみては如何でしょうか?

今回の検証で「ぴゅう太買えや」製造工場のデータレコーダーは正確な回転速度であると実証出来たのではないでしょうか。
その他の波形的な物は実機を持ち合わせていないので、自分には正確かどうか判断できかねますので、ご了承下さい。


と言う訳で、安心して「ザナぴゅう」買えや!!


自分なりの「ザナぴゅう」の楽しみ方。シナリオII             完

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X1Cの電源故障、再び!?

2018年02月27日 08時22分44秒 | レトロゲーム

えっ?えっ?電源の故障?延命処置でコンデンサ全交換してから調子良かったのに、何故だぁ~!!orz

交換した電解コンデンサがダメだったのでしょうか?
X1Cの本体スイッチが入っているのにランプが付かないので、電源不良である事は間違いなさそう。
しかし、全く電源が入らない訳では無いのが謎過ぎる...

いろいろ調べてみると、どうも挙動が今までと違う感じ。
今までの電源の故障の場合、大抵は一度落ちると暫く動かず、電源を休ませる事で再び動き出す事があります。
そして、電源が落ちる時も大抵はカセット制御の始まりで、自動で巻き戻しや早送りされる時に落ちていました。

しかし、今回はその規則性がまったくありません。
何かの拍子に落ちて、何かの拍子に電源が入る。
この症状から、どこかの接触不良を疑いました。


X1C内部の電源周りを叩いてみたり揺すってみたりするが変わらず。
特にハンダクラックなども見当たらない。

「となると、電源コードしかねぇ!」

案の定、コードを触ると電源が入ったり切れたり。
順番に場所を特定していくと、先端のコンセント側の根元がどうも断線しかかってるような感じ。

原因が分かって一安心です。
電子パーツが壊れた日にゃ、自分には直せる気がしません。

分解してみると、かなりキワキワの所で断線。

子供の頃にコードを引っ掛けたり、プラグ部分ではなくコードを引っ張って抜いた可能性もあるので
レトロPCは本当に何があるか分かりませんね。

取りあえず、部品買い出しまでの間の仮修理でその場を凌ぎます。
   
ハンダ付けして熱収縮チューブを被せましたが100V用では無く心配なので絶縁板を挟みました。


後日、部品買い出しの時にコードを買ってきたのですが...

ぐぞぉ~丸みを帯びた感じと角ばった感じの2種類あったのでどちらにするか迷って丸い方にしたらX1Cは角ばってたorz

買い出しまでマニアタイプを触る機会が多かったのか、イメージがマニアタイプの形状に寄ってしまった><
上がマニアタイプ(CZ-800C)、下がX1C(CZ-801C)

買ってきたものは、上の形状に似てますよね。

どうせなら似た物にしたいと言う事で、前回とは違う方のコードを買ってきました。

丸みを帯びているのには変わりありませんが
雰囲気はこちらの方が何となく似てる気がするのでコレで行きましょう。

修理自体は、一度バラして電解コンデンサを交換しているので特に難しい所も無く。
電源コードブッシュが引っ張られてズレ無い様に凄く押さえ付けられているのには少し驚きました。
(ん~写真撮ったつもりだったけど、見つからなかったorz)
線が太いとココが付かなかった可能性があります。
 
今回も無事に修理完了。


カセットドライブの故障だったら
「また来たか...フフフ」
ってなる所ですが、電源関係だけはいつも冷や汗ものなのでした。
 

関連記事:CZ-801C(X1C)の延命処置

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