「ちまちま」のゲーム日記。

現在は、シャープX1と、レトロPC&ゲームの記事が中心です。

海外版「シルフィード」で遊ぶ

2018年02月22日 23時31分03秒 | レトロゲーム

「乗るしかない!!このビックウェーブに!!」(大幅に乗り遅れた感が半端ないw)

X1センター管理人の「すーぱーたーぼ」さんのシルフィードX1版の完成に便乗して
「海外版シルフィード」の記事を書き始めて今頃です...


●ファーストインパクト
自分は、父親の仕事用のラップトップPCで海外版シルフィードを遊んでいました。

実は、シャープX1とも全くの無関係と言う訳ではなく、
このシルフィードを買ってきてくれたのが、X1C(CZ-801C)を我が家に売り込んだプログラマーさんだったのです。
そのプログラマーさんが父親の取引先の人だったんですね。

そのシルフィードも子供だった自分が「シルフィード遊びた~い!!」とか言った訳では無く
「なんかゲーム、なんかゲーーーームぅ!!」と駄々をこねて、お任せで買ってきてもらったものでした。
今思うとナイスチョイス過ぎるよっ!プログラマーさん!!


●当時の実機を発掘
そのラップトップPCが発掘されました。
当時の白黒液晶なので当然、視野角も狭く残像もかなり残るタイプで、キーボード操作で遊んでいたと思います。
  
三菱のMAXYと言うDOS/V機の様です。
ビジネスPCはDOS/V機が主流だったのか、ただ単にお手頃価格だったのかは分かりません。

スペックを調べてみると、
---------------------------------
CPU:16ビット80286(12MHz)
メモリ:640KB
HDD:20メガバイト
OS:MS-DOS V3.21
モニタ:モノクロ液晶ディスプレイ640×480ドット(8階調表示)
外部モニタ:カラーCRT接続、64色中16色カラー
---------------------------------
うん、今の時代に見ても当時がどうだったのか全く分かりませんw
自分がPCに触れだした(フリーゲームソフトに引かれて触り始めた)のがCPUが486辺りからなので、まだ先の事です。

右側面にはテンキーの端子、FDD、電源スイッチ
 

背面は、CRT、ディップスイッチ、外部FDD、シリアル2個、プリンター、拡張スロット2
  
CRT端子があるけど9pinと言う事で調べてみるとEGA?なのでしょうか?
このシリアルポートって、アタリジョイスティック使えないのかな?と思いましたが、
DOS/V機は別途ゲームポートがあるし、やっぱ違いますよね。
国産の他機種でもジョイスティックポートは音源ボードに付いてて
汎用ポートとは言えプログラム次第で普通にジョイスティックを使えるX1のホビー性能の高さを思い知りました。

折角なので掃除してみました。
「拡張ボードはDOS/VのISAボードか何か刺せるのかな?」と思って開けてみるもオリジナル増設ボードしか刺さらない風?


どこからバラすのか全く分からず色々触ってると、キーボードが外れました。
 

「...?」

「ぎゃーーーーっす!!」
 
これは完全に漏れてるパターン?このタイミングで開けておいてよかった。
基盤から離れているのがナイス配置です三菱さん。

当時の自分にとって、パソコンと言えばNECの88か98で、その他エプソンの互換機がある。ぐらいの認識でした。
ちゃんと国産のDOS/V機もあったんですねぇ。CPUはINTEL?AMD?のチップが載ってます。
  
流石、三菱って感じでICがほとんど三菱製です。
NECの天下にならなければガラパゴス化せずに日本もまだ少し頑張れてたのかもしれませんね。


電源も三菱。ディスプレイ用電源なのか35Vがあります。
元に組み直して大掃除終了。

早速起動テスト。
システムチェックしたあとF1でFDDを読みに行く様です。
  

システムディスクのバックアップがあったので入れてみました。
日付と時刻を聞かれたあと、マウスのドライバが組み込まれてからプロンプトです。
AドライブがFDD、Bドライブも同じFDD、以降はドライブを認識しませんでした。どうもHDDを認識してない風?
ん~HDDが起動しないと使い勝手が悪すぎるけど、DOS/Vで使える古いHDDなんて残ってるかすら?

使い所は無さそうですがマイクロソフトのMBASICが起動しました。 


●海外版シルフィードはどんな感じ?
基本的に自分は海外版しか遊んだこと無いので、日本版との違いは分かりませんのでご了承下さい。

今回はキャプチャー環境が整っていないのでショボイ動画しかお届け出来ませんが
「当時遊んでいた環境はこんなのだった!」と言うのが伝わればと思います。
何件か綺麗な動画が上がっていますので興味のある方は検索してみて下さい。

自分が持ってるものは販売元が海外のメーカーなんですね。
子供の頃は最初「SIERRA」と言うゲームかと思っていました。
だって、ゲーム始める時のコマンドも「SIERRA」だったから...
このパッケージだけみたら、子供には分かりませんよね。
     

「このシエラ?ってゲームおもすれぇ~!!」(我ながらオバカw)

○マニュアル
当然全て英語なのですが、武器の説明とかは分からないでもないですが
ステージ数が最初から最後まで出ていて日本語マニュアルもそうなんでしょうか?
当時は武器のグラフィックと、マニュアルプロテクトしか見てませんでしたね。
起動の度に開いていたのでボロボロです。後ろの方に機体のラフスケッチの様なものと説明が少々。
 

○マニュアルプロテクト
どうやらこれは海外版だけの様です。
ゲームスタートすると敵のグラフィック(その場でアニメーション)が出るので、その敵の名前を入れる事で通過出来る仕組み。
正式名称なのかプロテクト用の名前なのかは分かりません

正式名だとマニアに対してはプロテクトの意味を成さない可能性がw
やり込む人だと、起動の都度この入力をするだけで敵の名前を覚えると言う単語帳モードです。
調べれば分かるかもしれませんが、一応伏せておきましょう。(ワザワザ入手し辛い海外版を遊ぶ人が居るとは思えませんが)


○エンドロール
スタッフスクロールはGAME OVERでいつでも見れます。
普通はエンディングの後に挿入されているものなのでしょうか?
確か、クリア後にも流れてた記憶が無きにしも非ず。(クリアしたかどうか記憶が定かではないorz)


●過去の自分の腕前は?
過去のプレイは完全に忘れてしまっていましたが、各方面を見ている内に徐々に記憶は呼び覚まされました。

恐らくですが、「グロアール」までは到達したけど、クリアしたかどうかは不明。
大抵はレーザーで焼き切られて終わっていた可能性が高く、
次にバリアに反射した自機のレーザーに焼き切られた記憶もあり、その辺りの記憶がぼんやり残っている程度ですね。
そう言えば、結構色々な武器の組み合わせでチャレンジした記憶があります。
1回だけエンディングを見た様な気がしないでもない。

「待てよ?キーボード(テンキー)でラスボスまで行くとか、当時はそれなりだったのかもしれない!!」

しかし、あとで気が付いたが海外版にはコンティニューがありました。
そら最終ステージまで行けるわな...日本版はこの辺りはどうなのでしょう?

そのコンティニューには2通りあって、過去最高ステージと、最後にプレイした最終ステージが選べます。
これらはオートセーブの様で、武器の状態やシールドの状態も記憶されている為
ガタガタの状態でのクリアしたら酷い目に合った気がしないでもない。
そしてなんと、スコア情報までも保持されていると言う、
既にコンティニューとは言えないエミュレータ並みのチート仕様だった様ですw

あと、説明書を読めなかった自分は、武器の増加と故障の事が全く分からず
武器が増えずに困っていたのは、雑魚敵やボスを倒せずに逃げられていたからで
故障の原理もイマイチ分かっていなくて「被弾したら時々壊れる」ぐらいの認識で、一度壊れたら二度と使えないと思っていました。
ただ単に、お気に入りの武器が壊れたら次のステージをクリア出来なかったので、回復まで行かなかった可能性が高いです。


●その他、回顧おまけ
PS2版のシルフィードも過去に買っていました。
必死で頑張ったけど攻略には至らなかった記憶。
 
ゲームは好きだけど、それほどシューティングも上手くは無いんですw
シューティングは子供の頃一番好きだったジャンルで、下手の横好きって感じですかねぇ。
こちらもまた再度チャレンジしたいゲームです。積みゲーリストに追加しておきましょう。

その他、子供の頃にゲームセンターで見て凄く欲しかったシューティングがあって
そのシューティングが遊べないか、色々おもちゃ屋を回った記憶があります。
当然ながら、当時に業務用基板のゲームを家庭で遊べる訳も無く...

子供の頃はそれが何か分からなかったのですが、大人になってから色々調べて
やっと分かったタイトルが「スラップファイト」でした。
縦スクロールシューティングでグラディウスみたいにパワーアップ順を自分で選べるタイプ。
デモ画面で機体がパワーアップして合体して行くのがカッコよくて、ずっと見てましたね。

しかし、子供には難し過ぎた....いや大人になっても難しいかもしれませんw


●海外版シルフィードを遊ぶ
最初、DOS/Vエミュレータでも良いかなぁと思ったのですが
英語版しかなく色々大変そう(特にキーボード)だったので
取り合えず当時のラップトップとWindows98機で動かしてみる方向で進めてみようと思いました。

まず最初にやるべき事は当然、「ソフトのバックアップ作成」です。
保存状態は悪くないはずなので読めるとは思うのですが
磁気ディスクはドライブの故障からクラッシュする事も多々あった気もするので
取り合えずデータとしてのバックアップは必須だと思うのです。

まずはWin98SE機のFDDが使えるか、要らない2HDでテストしてみました。
フォーマット書き込み読み込みが可能でしたので問題なさそう。

FDDイメージ化ソフトを探してみました。
K.Takata's Web Pageさんの「Read/Write FD」を使ってみる事に。

あっさりイメージ化完了。2DD対応っぽく無かったけど、ファイルの読み書きも問題なさそう?


取りあえず、ラップトップのHDDがお亡くなりでブンブン煩いので取り外しましょう。
2度目の分解なのでサクッと外れました。
 
流石にHDDって修理出来る人居ませんよね?

取りあえずバラしてみた。カバーのパッキンが液状化。
ヘッドの止まりのクッションがブチル系?でヤバ目...
 
片側は完全に外れてしまっています。

本当はご法度なんでしょうが、蓋を開けたまま起動してみるとヘッドが動かないご様子。
少しだけ掃除して、ヘッドの軸をグリスアップしてみました。
ヘッドはある程度動く様にはなりましたが、当然直る訳もなく...w
 

音がBEEPしか出ないので、音声キャプチャーの為にスピーカーを引き出しておきました。


FDのバックアップが作れたので早速フロッピーから起動してみました。
動画、凄く....見づらいですw

埋め込むとかなり重くなる様だったので、今回はYouTubeへのリンクだけにしました。
酷い映像ですがラップトップ白黒液晶をWebカメラキャプチャーしました。音量が大きいのでご注意を。
(286DOS/V機、BEEP音、Webカメラキャプチャー)

○オープニングデモ

○スタート直後

○GAME OVER後

まぁ液晶の劣化もあるでしょうが、昔も大体はこんな感じでしたね。
BEEP音で効果音とBGMが同時に鳴らないのですが、ファンクションキーで片方または両方を切る事が可能です。
効果音を消してBGMだけで遊ぶのが良さげでした。

BEEPにはBEEPの良さがある気がしないでもない。
綺麗な動画はYouTubeにエミュレーターっぽい動画が上がってますのでそちらでお願いします。



●Windows98SEで起動してみる
取り合えずファイルをHDDにコピーしてみると、普通にHDD上でも起動しそうです。
プロテクトは「マニュアルプロテクト」なので!!!!

最初にオープニングデモかゲームスタートかを選びます。

オープニングデモだけ別ディスクに収録されているからですね。
インストールしていない場合、デモを選ぶとディスクの入替を催促されます。

どうやらWindows98SEではDOSモードで問題なく動作する模様。
Win98機の画面をキャプチャーしようと思ったのですが、VGAキャプチャーが無いのと
どうも安物Webカメラでは上手くキャプチャー出来ない模様。

ソウダ、ダウンスキャンでS端子キャプチャーすれば良いのか。
面倒ですが中華アプコンユニットを一部分解体して使いましょう。


ん~画面が切れるorz
設定変更すれば問題なさそうだけどX1用にこのままの設定で置いときたいので別の方法をば。

そう言えば、もう一つ内蔵用に使えないかとダウンスキャンを入手してたのを使ってみましょう。

スルー接続もあるのでVGAと遅延を見比べるのにも良いかも?
中華アプコンと同じで縞々になりますが何とか撮れそうです。

マニュアルプロテクト3機体分を録画して繋げてみました。
海外版シルフィード・マニュアルプロテクト動画

当然ですが、Windows98機もBEEP音しか鳴りません。
まぁオンボードのサウンドで、DOSの音源なんて積んでないですし。



○Win98機での問題点

・ザカリテが喋る場面が正常ではない。
普通に進めるにはDOSモードで再起動する必要がある。
無理やりWindowsのまま喋らせるとスローになる。

・ウェイトが掛からない場面が早送り

中間デモクリア後に補給基地に入る時などは、高速になってしまいます。
286時代のゲームに対しCeleron466MHzだしね...
プログラム的に未来のPCの事までは想定されていないでしょうし。

ウェイトを掛けるプログラムが有ったようですが見つける事が出来ず断念。
ステージ中は特別問題無さそうな気もするので、このまま行きましょうか。

・コントローラーをどうするか
DOS/V機を使いだした時は既にWindows98辺りだったと思うので
その頃はPCでゲームをする習慣がありませんでした。
なので、サウンドボード(オンボード)にもコントローラー用のポートはあるのですが、
15ピンコネクタのコントローラーが見つかるとも思えず...

恐らくダイレクトパットプロ(DPP)を使えば問題無い気がしますがどうなんでしょう?
パラレル接続でプレステのコントローラーを接続出来ると言うもので
本体もドライバも残ってたと思うので、DPPを使ってみようかな。
パラレルポートの設定がどうのこうのあった気がしないでもないので
将来CZ-8RL1を手に入れて繋ぐ時に、面倒な事にならないかだけが心配です。



●ダイレクトパットプロ(DPP)を使う

再びこれを使う日が来ようとは....


もう過去の遺産なので、ホトンドのページが消えてしまっていますね。
エミュレータを使えば簡単なので、中途半端な実機(Win3.1~98辺り)を使ってない限り不要なのでしょう。

単純に繋ぐなら、こちらのページが分かりやすいと思います。(リンクは切れまくってます
純正マルチタップ対応のドライバが何とか残ってるページリンクはウイルスもあるので注意
何故か未だにamazonで簡易タイプが売ってる...
その他に見つけた所■What's DPP?■


今の「刺せば使えるUSB」と違って設定とか結構面倒なんですよね。
中はかなりグチャグチャ。それでも動く程度には組めていた模様。


折角なので、DPPを使うまでの手順を自分用にメモっておきましょう。

まずはDPPのドライバを入れます。
Dpadpr50.zip・・・本家ドライバ
Dpadjap.zip・・・日本語化パッチ(C:\Windows\Systemフォルダへ入れる)
Dpp_mlt.lzh・・・マルチタップ用パッチ(本家ドライバのファイルと入れ替える)
psxp_a020606c.zip・・・Win2000,XP用パッチ(今回は使わず)
dpadwin2k.zip・・・Win2000用パッチ(今回は使わず)
TwkDP142.zip・・・ネジコン等のアナログ操作をし易くするパッチ(今回は使わず)

ゲームオプションからコントローラーの追加で「その他」「ディスク使用」からDPPの解凍フォルダを指定。
コントローラーの「追加」に「DirectPad Pro Controller」(振動なし)と
「DirectPad Pro Feedback Controller」(振動あり)が追加されているので、どちらかを追加します。
振動はUSB5V入力のみでも結線さえしていれば(弱いですが)一応は振動します。


早速シルフィードで試してみる。

「ん~DOSモードでDPPは動かないか...」
色々検索していると、DOSで動くプログラムがあった様ですが現在ではリンク切れ。
諦めきれずに検索をかけまくっていると

「その手があったかっ!!」

「JOYtoKEY」や「JOY Adpter」でキーボード設定すれば良かっただけでした。
最近のゲームはソフト側でコントローラー対応しているものばかりで、すっかり忘れてました...
いや、DOS上でこれらのソフトが有効になってるかが問題ですが。

早速テストしてみると「JoyAdpter」で問題無く使う事が出来る様になりました。

「JoyAdpter」は「JoyToKey」よりGUIが分かりにくく最初は使いづらいので
こちらの「簡単な機能紹介のページ」に結構飛んで来られる方が多い様に思います。
いつかは「JoyAdpter」の使い方も追加してみたいと思ってるのですが...思ってる...思ってた。

PSのコマンドコントローラーを使います。
アーケード筐体感が出て、一気にヤル気モードになりました。
これだけあって使うボタンは1個なんだけどw

時々、操作が利かなくなる事があるんですよねぇ。
割と同じ所でなるので、ソフトの何かとぶつかってるとかあるのでしょうか?
コントローラーのマルチタップを2番目に変更してからは症状がなくなったので、何とか遊べそう。

よ~し、音はBEEPだけど、ゲームとしての体裁は整った!!
 



●「海外版シルフィード」を久々に遊んでみました

取りあえず、久々にやってみると全く覚えてないながらも何とか進んでいましたが
何度かコンティニューするもステージ10突破出来ねぇ...こんなに難しかったっけ?w

その後、色々武器をとっかえひっかえしながらステージ10はギリギリ突破出来たけど、
地球防衛任務が入ったのでステージ11で一旦休憩。

今回もYouTubeのリンクだけでテストしてみました。
ダウンスキャンのせいか分かりませんが、ちょっと暗いのと縞々が酷い....
あと、ステージ3が謎の無音アップロードになってしまう現象が解決出来ずグダグダな展開w
(Win98SE機、DOSモード、BEEP音、ダウンスキャンS端子キャプチャー)
ステージ1ステージ2ステージ3ステージ4ステージ5
ステージ6ステージ7ステージ8ステージ9ステージ10ステージ11
上手くも無いので、単なる垂れ流し動画です。
綺麗なBEEP音をお届けしたかったのですが、ラップトップで進めるのは大変だったので
圧電ブザーのキンキン響くBEEPしか鳴らせなくて申し訳ないです。
BEEP音って外部スピーカーから鳴るような設定に出来ないのですかね?



●まとめ

やっぱり懐かしさは半端ないですね。
最初の方が比較的簡単に思えるのは、シールド制により適度なバランスに調整されているからでしょうか?
これ、即死系に調整するとスピード感が失われたり敵の攻撃パターンが減ったりと
今の面白さにはならなかった可能性もありますよね。

このゲームの難しいと思う点は
敵が画面いっぱいに「高速で」飛び回る為に、シューティングの基本である
「出現場所を覚えて出現と同時に最速で破壊する事」が、結構難しい点ではないかと思います。

さらに、撃ち漏らした敵と新たに出現した敵で、パターンが複雑化し易く
避けると敵を倒すのが遅れ、さらに厳しくなるループ。
ピンポイントで狙ってくる攻撃と、適当にバラ撒かれる攻撃、中途半端に狙ってくる攻撃。
この辺りが混在してくると、自分の腕ではかなり厳しいです。

疑似3Dにより、弾道予測が平面よりシビアな点も普通のシューティングには無い事ですよね。
逆にそれらが面白い点でもあるので、ゲームバランスの調整とは難しそうです。

子供の頃はホーミング弾に頼りまくってた記憶がありますが
今使ってみると動きの速い敵には逆に当たらなかったり、隕石ステージで泣きそうになったりw


ハード面では、BEEP音でもスピーカーと圧電ブザーじゃ全然違いますね...

ラップトップはモニターとコントローラーが無く
Windows98機はBEEPが圧電ブザーなので音が気になります。
良いBEEP音の為に、スピーカーに付け替えてやろうかしら?w
音源ボードを手に入れるのが先か、クリアなBEEP音用のスピーカーに改造するのが先か難しい所ですw

まだまだハードイジリがメインでガッツリゲームを遊ぶ時間は取れていませんが
ついつい遊んでしまうゲームの内の一つです。
今でも十分楽しめるゲームなので、また時々引っ張り出して遊んでみたいですね。

個人的に結構遊んだゲームなので単なる思い出補正が掛かっているだけかもしれませんが
30年経っても色褪せないゲームって凄いなぁ~と思いました。 

コメント

X1「パーソナルテロッパ」と「女囚さそり」

2018年02月15日 08時14分04秒 | レトロゲーム

シャープX1マニアタイプ(CZ-800C)の”おまけ”、ゲットだぜぃ!!

本日は「パーソナルテロッパ(CZ-8DT2)」と、X1ソフト「女囚さそり」の2本立てでお届け致します。
どちらもジャンク本体に「おまけ」で付いてきたものですね。

2分割するには中途半端だったので今回もかなりダラけてますが
興味ある方はお付き合い下さいませ。

追記:
どうも埋め込み動画が多いと、大分と重い様なので一部リンクへ変更しました。
新しい窓もしくはタブで開きます。


●X1カセットテープソフト「女囚さそり」

取り合えず購入する前からネットで検索しまくってたのですが
X1ソフトとしての情報が全く出てこなくて、出てくるのはVシネマの内容ばかり。

購入時の写真では遠目に表面が写ってるだけで、パッケージの右下に「X-1」が確認出来る程度だった記憶。
なので「X1用じゃなくて、X-1は単なる商品番号でゴミカセットテープなんじゃ?」とか思ってました。



ファーストインパクトは、こちらの過去記事を参照。

説明書が欠品な上、ズバリ内容が出てこないのでワクワクしながらIPLロードしてみるも、
何回やってもインフォメーションブロックすら読みません。
DENON「D-07」からの音量UPロードもダメ。

「ん~やっぱりジャンクだったのかな?」orz

さらに色々検索をしてみるも、唯一ゲーム画面が載ってたのが「木屋通商」のカタログ15ページ目の画像のみ...
コオロギ養殖のブログ(レトロPCルーム)さん
「レゲー置場で夕食を」さん(右の会社名一覧から「CSK」へ移動して一番下にカタログがあります。)


ふと、JODAN-DOSでロードしてみようと思い立ちロードしてみました。

おぉ!インフォメーションブロック読めたし!
そして開始アドレスが「0000」と言う事は、拡張子は無いもののHuBASICのソフトっぽい?

HuBASICからロードしてみると無事にOKの文字が!!



早速実行してみると起動しました!!
少し遊んでみましょう。



「女囚さそり」ゲーム内容

 
[ストーリー]

プレイヤーは「女囚さそり」として、冷酷な看守や狂暴な警察犬の妨害を切り抜け、特殊刑務所から脱走するのが目的。
[カタログ原文]
サーチ・ライトが閃き、サイレンが吠える。原生林にかこまれた特殊刑務所から、君は脱走することができるか!
プレイヤーは「女囚さそり」として、特殊刑務所から脱走します。
野犬や追手の妨害を切りぬけ、脱走に成功できるかで勝敗が決まります。


画面は、右の7マスの中心が自分の現在地で、付近のマップになっていいます。
そして左の枠にイベント等のテキストが流れるアドベンチャーゲームの様ですね。

赤いマークはスタート位置である「監獄」の様です。

脱獄する最初に武器を奪って逃走する事が出来る様で
「何も奪わない」「特殊警棒」「ピストル」から選べるのですが、奪うのを失敗する事もある様です。


こちらが動くと看守も動くって感じのターン制でゲームが進みます。
国道まで逃げ切れば脱出成功でゲームクリア。
体力の分だけ進めるので、平地を駆け抜けるか、体力のかかる沼地を抜けて近道するのか、
視界の悪い森を通るのか、移動ルート選びが重要そうです。
看守以外に警察犬や野犬もうろうろしていて、見つかったら倒しながら脱出するゲーム。


起動時にマップを作製しているらしく、どうやら自動生成で遊ぶたびに攻略方法が変わるゲームの様ですね。
何度か遊んでみましたが、1ゲームが短いのでゲームオーバーになっても即リトライしてしまいます。
テキストの流れ方が若干早いですがその分テンポも悪くなく、BASICにしては中々のゲームではないでしょうか。

しかし、一般に市販されているX1ゲームが「PCGを使った表現豊かなキャラ」と「マシン語による高速処理」が多い中
オールHuBASICのソフトは全体的に見劣りし、今の時代に面白いと思ってもらえるかどうかは疑問な所。

あと、「女囚サソリ」は設定とタイトルだけで、ゲーム内に直接映画に関係する何かが出てくる訳ではなさそう?
しかし人気映画とのコラボによりイメージが膨らみ、グラフィック部分を想像力でカバーしていると思いました。
オールHuBASICで移植が簡単そうな事も、作り手の意図があるのかもしれません。

値段が値段だけに、一部のマニアにしか売れなかった可能性が高い為
スーパーレアゲームである事は間違いないとプレイして思いました...
これ、ひょっとしたら起動しなかったX1レッドマニアより価値あるんじゃないかと思えるソフトに驚きです。

まぁ、取説は無いし箱もボロボロなので金額的には大した事はないでしょうけどね。
コレクターでは無い自分はゲーマー視点でしか見れませんが、それでもネットで全く検索がかからない品物は
レア感があって嬉しいですね。なかなか良いお買い物だったと思いました。



●X1周辺機器、パーソナルテロッパ(CZ-8DT2)

お次はこちら。


最初見た時「テロッパて何なん?」って感じでした。
X1turboにも大体標準で付いてる様ですが、イマイチ使い方が分かりません。
ビデオ端子なので、映像入力して色々するのは想像出来ますが...

まずは大掃除から。傷もあるし、結構汚いです。

今回のパーソナルテロッパは初期のデジタルテロッパの機能を削った廉価版らしいです。

意外と中身はスッカスカ。X1本体のサイズに合わせただけって感じですね。
これもそうですがX1シリーズ(全て?)に天井フレームがあるのは積み重ねる事が前提な作りだからなんですよね。

基盤もきたなす。
ちまちま掃除するのは面倒なのでサッと埃を掃いた後に洗浄しました。
 > 

フロントパネルを少し磨いてみたら、意外と艶が出そうな雰囲気。
 > 

  

  
日を跨ぐかと思ったけど、気合いで終わらせました。大掃除完了♪

で。これ、どうやって動作確認すれば良いんだろ?w



●パーソナルテロッパを介してX1を表示

検索しまくってみるも、テロッパの紹介はあっても実際の使い方とかまったく検索にかからないし...
取り合えず持ってるケーブルで繋いで、普通のゲームが表示出来るのかテストしてみましょう。
X1Gなどは初めからビデオ出力がありますが、これだけで映るなら
X1G以前のX1でのデジタルRGB>ビデオコンバータとして使える訳ですしね。

X1CからテロッパへデジタルRGBとTVコントロールケーブルを接続するのは間違いないはず。
 
積んでみて気が付いたけど、X1Cの横幅ってマニアタイプより少し大きめなんですね。

この状態で、まずはビデオ出力からレグザTVに繋いでみました。
YouTube動画:テロッパ検証1(X1C>テロッパ>コンポジット>レグザTV)
表示はされていますが、高速で上に流れるパターンw
同期が合っていません。

お次は補正にやたら時間がかかるビエラTVですが、このまま同期が取れず。

(X1C>テロッパ>コンポジット>ビエラTV)


次はテロッパのスルー接続と思われるRGB出力からアプコンを使ってのVGA出力がされるかをテスト。

配線がごちゃごちゃしてきました。
YouTube動画:テロッパ検証2(X1C>テロッパデジタル6ピン出力>中華アプコンGBS8200系>31kHzモニター)
表示はされていますが、安定していません。やはり同期信号の問題の様です。


なら、粗い同期信号にも強いRGBナビモニターです。
YouTube動画:テロッパ検証3(X1C>テロッパ>簡易アナログRGBケーブル>RGB21ピンケーブル>ナビモニター)
辛うじて表示されていますが、上の方が歪んでいますね。
これまた同期信号に問題が出ている症状です。同期信号の合成が簡易タイプなので、そのせいかもしれません。

暫く放置していると若干表示が少しマシに。まぁまだ若干歪んでますけど...



RGB出力がマシって事で
お次は最も信頼のおけるマイコンソフトのRGB-Sシグナルエンコーダ:[XAV-2s]です。


YouTube動画:テロッパ検証4(X1C>テロッパ>簡易アナログRGBケーブル>RGB21ピンケーブル>[XAV-2s]>S端子ケーブル>レグザTV)
「マイコンソフトの補正力...ぱねぇ!!!!」
しかし、まともに映るのがXAV-2sだけとは。持ってて良かったマイコンソフト。


と言う訳で、ほとんどまともに表示出来なかった訳ですが、これで終わりではありません。
自分にはもう1台X1があるのだ!!一旦、ビデオ出力に戻りましょう。

どうも最初から気になってたX1Cの同期信号が正常じゃない可能性」問題。
レッドマニアではどうでしょうか?


YouTube動画:テロッパ検証5(X1レッドマニア>テロッパ>コンポジット>レグザTV)
同じやないか~い!w

これでX1本体の問題では無い事が分かったので、次の段階に移ります。
この手の検証の為に機器を複数台持つ事は、原因切り分けにとても便利ですよね。
本体を替えても同じとなると、デジタルテロッパで調整しなければなりません。
そんな事出来るのでしょうか?

ご安心あれ、分解清掃した時に基盤に色々書いてあるのを見つけていたのです。
    
   
色々調整用の可変抵抗があります。そして、我が宿敵「水平ブランキング」も!!

まずは触る前に油性ペンで初期値をチェック。
専用機器と知識を持たない初心者がこれを忘れると大変な事になります。

最も無害そうな「ビデオ出力」から。
どうやら輝度設定でしょうか?文字が暗くなります。

次は「垂直同期」ですが変わらず。

「垂直パルス幅」をイジるとキターーーー!
YouTube動画:テロッパ検証6(X1レッドマニア>テロッパ>コンポジット>レグザTV)
コンポジットなのでニジミや歪みはありますが、なかなか良いかも。



●パーソナルテロッパと水平ブランキング

折角なので、このまま水平ブランキング問題も見てみましょう。
水平ブランキング問題とは、簡易アナログ変換でVGA接続した時に
ザナドゥでパレット0番の青色成分が表示されないアレです。
 


水平ブランキングと言えば「ザナドゥ」の時代はもう終わった!
ザナドゥよりもシビアな水平ブランキングが必要な「ウルトラ物語」でテストです。

YouTube動画:テロッパ検証7(X1レッドマニア>テロッパ>コンポジット>レグザTV)
ぐぞー、調整しても変わらない...
画面のブレが止まらないのと、どうも緑の表示が若干おかしい様な感じですね。

テロッパの後ろに純正RFビデオコンバータ:[CZ-8VC]で表示してみようと繋いでみると思ったのですが
デジタルRGBケーブルの四角い端子が見つからない為、ケーブル不足で保留。
仕方ないので、ダイレクトで純正RFビデオコンバータに変更してみました。

YouTube動画:テロッパ検証8(X1レッドマニア>純正RFビデオコンバータ:[CZ-8VC]>コンポジット>レグザTV)
「うは、これはヒドイw」
レッドマニアだからなのか、テレビとの相性なのかは不明ですが
純正RFビデオコンバータ:[CZ-8VC]で正常表示出来ないのは問題です。

まぁ、テロッパは調整したので一旦X1Cに戻してみて検証続行。
YouTube動画:テロッパ検証9(X1C>テロッパ>コンポジット>レグザTV)
「緑うっす!」
コンポジットのせいで緑が薄いですが、先ほどの様なチラつきは無く一応は見られます。

少し回り道して、X1Cからの純正RFビデオコンバータのテストをしておきましょう。
以前は普通に表示されてたと思うんですけど...
YouTube動画:テロッパ検証10(X1C>純正RFビデオコンバータ:[CZ-8VC]>コンポジット>レグザTV)
ステータス欄の緑は出てるのですが、壁の色が変ですね...

そこで色々触ってみると、どうも純正RFビデオコンバータ:[CZ-8VC]の
テレビとコンピューターの切替スイッチを抑えると、大きく色ズレが起こる模様。
どうやらコノ辺りの接触抵抗により、ズレが発生してきているのかもしれませんね。

ちなみに白黒だと結構綺麗なんですよねぇ~。
YouTube動画:テロッパ検証11(X1C>純正RFビデオコンバータ:[CZ-8VC]白黒設定>コンポジット>レグザTV)

一旦「純正RFビデオコンバータ」と「テロッパのビデオ出力」問題は置いといて、ちょっと方向を変えてみましょう。



●パーソナルテロッパのRGB21ピン出力

テロッパの後ろのデジタルモニター端子(RGB21ピン)があります。
これは主にモニター用のディスプレイを繋ぐ為の端子の様ですね。
こちらを使って表示テストしてみましょう。

テロッパのRGB21ピン出力に[XAV-2s]を繋ぎます。先ほどはタイマー画面で表示されました。

YouTube動画:テロッパ検証12(X1C>テロッパ>RGB21ピン>[XAV-2s]>S端子ケーブル>レグザTV)
「うっそん!」緑部分のチラつきが若干ありますが、かなり綺麗に表示されています。

「ここまで来たら次はザナドゥで試すしかねぇ!」
ザナドゥはパレット0番表示と共に、画面フラッシュ時に同期を見失う問題も検証できます。

ダイレクトで[XAV-2s]に繋いだ時は、ウルトラ物語ではブランキングの修正がしきれず
ザナドゥでもステータス窓にグラデーションがかかったり魔法で同期を見失います

おぉ、意外といけるのかも?



うぉ~大画面でフラッシュ成功キターーー!!

(X1C>テロッパ>RGB21ピン>[XAV-2s]>S端子ケーブル>レグザTV)


これらの検証を総合してみると
どうやら、パーソナルテロッパを挟む事で、基準値に極めて近いC-SYNCを生成してくれて表示出来る可能性。
この基準値とは今時の数値であって、過去ではX1本体も基準値内だったはずです。

ダイレクトでマイコンソフトの[XAV-2s]が正常に表示されてなかったり、フラッシュで同期を見失ってしまうのも
[XAV-2s]が水平ブランキングに対応していないのではなく
X1から正常な「H-SYNC」&「V-SYNC」や、「C-SYNC」を放り込めて無かっただけな模様。


もう少し掘り下げて検証してみましょう。

中華アプコン(GBS-8200)にC-SYNCを入れて見ましたが、全く表示される気配なし。
ん~、やっぱ中華の同期信号は普通じゃありません。

あと試したいのは、テロッパRGB21ピンの「C-SYNC」をRGBビデオコンバータ:[RGB-VIDEO-CV04N]に入れるパターンです。
既にテスト環境はヒドイあり様。パスタ状態ですw
 

「ぬぬぬぅ、流れまくる....」
しかしこの流れ方は例のアレです。垂直同期とGND間にコンデンサをを噛ませば良い奴。

取りあえず仮なんで刺しやすい所を山勘で....
  


(X1C>テロッパ>RGB21ピン>RGBビデオコンバータ:[RGB-VIDEO-CV04N]>S端子ケーブル>レグザTV)
オケーーーイ。こちらも使用可能です。
これ、デジタルテロッパに内蔵すれば綺麗なS出力が可能になりそうです。

ザナドゥの起動画面で若干のギラツキがありましたがマイコンソフトの[XAV-2s]なら微調整が出来るので、
S端子なら大画面で遊ぶ事が出来そうです。




●まとめ

ゲームソフトの「女囚さそり」は、やはり時代を感じさせる作品でしたが
唯々珍しいの一点に尽きると思います。
説明書が無くパッケージもボロいですがカセットテープの状態がとても良いので大切に保管しておきたいと思います。


パーソナルテロッパは本来の使い方とは掛け離れた検証でしたが、まだまだ可能性がありそうな...
中華アプコンがC-SYNCではなくて、H-SYNCベースで入れる事で表示されるので実験してみたい所。
その為には、まずは同期分離のお勉強から始める必要があり今回は見送りました。

今の時代では使い処が極めて少ないので、今回みたいにオマケで投げ捨てられる事も多々ありそう。
以前見たときは(パーソナルでは無い方が)1000円でもスルーされてました;;
再出品されたら落とそうと思ったのですが、どうやら捨てられてしまった様ですorz

これはあくまでも初心者の妄想ですが、このパーソナルテロッパを挟めば
ソニーのAVマルチ端子や、C-SYNCを再分離してのアナログRGBや
どのモニターを繋いでも水平ブランキング問題が発生しないのではないでしょうか。
発生しないと言うか、調整出来る機構が付いてると言うだけかもしれませんが、
それでもX1の粗い信号を正常値に近付けられるのは便利だと思います。

既にレアアイテムですが実機派の皆さんにはデジタルテロッパ(パーソナルテロッパ)はマジおすすめ。
まぁ実機派ならブラウン管型モニターを買えよと言う話なんでしょうが、修理に限界があったりで先が見えてきています...
実機で綺麗に、完璧な液晶表示したい方は、一度試してみる価値があると思います。

すいません。正直パーソナルテロッパの価値、低く見過ぎていました。
オマケで付いてきたし...

レトロの面白い所は、情報がネット上にすらなくて先人たちの頭の中と一部の書籍などにしか残っていないと思われる点。
攻略本がいつでも見られるゲームと、自分で発見や発信をして情報を共有し合うゲームとの差に似ています。
情報化社会と言われて随分経ちますが、失った楽しみを再び味わえるのがレトロの醍醐味の一つでもあると思いました。


このパーソナルテロッパがブランキング対応しているのなら、
テロッパ基盤を解読して簡易アナログ変換RGBケーブルに簡易ブランキング対応回路を追加する事で
VGAでもブランキング対応で表示出来るのかもしれませんね。チラッ(/_・\)

流石、純正品は100%対応だけはあるなぁっと実感出来た、パーソナルテロッパ検証なのでした。
まだまだ遊べそうな感じなので、また追加で実験してみようと思います。

ジャンクレッドマニア(キーボード、G-RAM、拡張スロット付き)、女囚さそり(レアソフト)、テロッパ(表示補正機器として)と
今回の購入は、色々楽しめたと言う意味でウハウハ状態なのでした。


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プログラムレコーダー「RQ-8100」

2018年02月08日 07時53分31秒 | レトロゲーム

またまたデレコを買ってしまった...

今回のジャンクデレコはパナソニックのRQ-8100です
初期写真撮るの忘れた...
再生速度が極端に遅いのと電池ボックスのカバーが無いと言う事で、ジャンク扱いでした。

どうやらこの機種は、データレコーダー兼カセットレコーダーとして販売されていたようです。
カセットテープをデータの記憶媒体とする時代が終わり、一般音楽用としても使えるようにして
販売の裾野を広げないといけない時代になってきたのかな?と思わされます。


●掃除と簡単な整備

取りあえず埃まみれだったので全バラして「ケース丸洗いの刑」です。



側面に集中している端子とスイッチ類は右から
「位相反転スイッチ」
「機能切替スイッチ(一般音声用、データ用スピーカーOFF、データ用スピーカーON)」
「ボリュームダイアル」
「トーンダイアル」
「音声入力(SAVE)」
「リモート」
「音声出力(LOAD)」
「電源アダプター端子」
となっています。

電源アダプターは6Vのセンターマイナス通常のアダプターと逆、極性がファミコン等と同じで注意が必要)
乾電池(単三、4本)で動く様に、6V仕様になっている様です。

中身は、今まで見てきた中ではコンパクトに詰め込んでる感じがするのは、電源が外付けだからなんですね。
縦型デレコは電源(トランス)を内蔵しているものがほとんどですが、
横型デレコは電池とアダプターの2電源方式が多い様に思います。大きい電解コンデンサも不要なので収まりも良いですね。



電解コンデンサは、見た感じ当時物の中では新しい感じですが
20年以上は経過していると思われるので、念の為交換しておきました。


モーターからフライホイールへのベルトも千石ベルトのφ75×1.2に交換。
その他の駆動系はゴムリングタイプだったので、そちらは掃除だけに留めました。

再生速度が極端に遅いと言う事で調べてみましたが、各機構はスムーズなので原因は特定出来ず。
まずはギア関係を分解せずに、届く範囲の旧グリスを掃除して新たにグリスアップ、
スイッチ部も接点復活剤をかけてカチカチ動かします。

特に難所も無く組み付け完了。分解時の部品点数が少ないので難しくはないですが
基盤と機械部分の配線が短いので、あまり引っ張ると千切れてしまいそうな感じです。




●動作テスト

6Vアダプターが無かったので、テスト様に一つ新調しました。
ファミコンの時に作ったセンター+-入れ替えのジョイントを繋いで動作テストです。

テストテープを入れて各スイッチテスト。
再生、早送り、巻き戻し、一時停止、ボリューム調整、モニター音切り替えは問題なし
トーン、位相反転、録音は未確認です。

音楽テープを回してみても、特に再生速度は問題無い様な?
どの道整備する予定の所ばかりだったので、その中の何かが悪かったのかもしれませんね。
念の為PCで再生速度を見ておきましょう。

気持ち程度早いですが許容範囲内です。にしても驚くほどの安定感があります。
デレコにしては後期タイプになるのでしょうか?
NECのDR-〇〇シリーズは再生速度がユラユラするんですよね。まぁパーツが古くて悪い可能性もありますが。

もういきなりゼビウスでテスト。

しかしロードエラーorz
「ふふふ、これには位相スイッチがあるのだよ!」ロードエラーorz
説明書が無いので詳細な内容は分かりませんが、
データモードではエラーになるので、普通のノーマルモードに切り替えました。

どうやらデータモードは音量がMAXで固定される感じで音量が大き過ぎてエラーが出ている模様?
ノーマルモードでボリュームを調整してみましょう。

  
PCGを通過した様で起動路線に乗り、無事に起動しました。

日は変わりましたが5分超の「ばってんタヌキの大冒険」でロードテストです。
最初はロードエラーになりましたが、音量を調整して無事に起動。
  



●まとめ

特に山場も無く終わってしまいました...

データレコーダーにしては比較的新しい部類に入るのか精度が良すぎてイマイチ楽しめないw
故障個所を直す事で構造や理解が深まる様で、
動いているものを分解してまでって言う領域には、まだ達していませんね...

そして気になったのが、これファミリーベーシック専用のデレコと凄く似ている気がします。
端子の位置や操作ボタンやケースを見るにナショナルのOEMなのでしょう。
まぁ、ファミリーベーシックがどのデレコでも動くなら大した意味は無いのですけど
ナショナルの色を塗り替えたらファミリーコンピュータのデレコっぽくなるのかなぁ?っと。

今の所ソフトが起動するので問題ありませんが、この機種はモーターの速度調整場所が分かりません。
モーター自体に調整個所が見当たらないし、基盤にも可変抵抗がありません。
フライホイールの締め付けで多少は変化しますが、そんな物理的な変更では時間と共に速度が変わってしまいますよね。

モーター速度の調整が無いと言う事で、逆に速度が狂う事が無いのでしょうか?
それならば良いのですが、一度再生速度が狂ってしまうとドツボにハマりそうですねw


なかなかの安定感があるので性能重視な方には結構オススメ出来ます。
モノラルですが音楽用として使えるだけはあり、DR-320みたいなアンプノイズ?の様なものもありません。
ベルトとゴムリングがしっかりしていれば、内部の埃とヘッド&ピンチローラーの掃除だけで使える様になるかもしれません。

このタイプはあまり人気が無い様で結構安く手に入るので、また機会があれば購入してみようと思います。

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格安VGA2HDMIの問題点

2018年01月27日 08時03分22秒 | レトロゲーム

何気に安価で便利だったのでVGA2HDMIを、もう1つ注文してみました。
最初に買った物は中華アプコン用に内蔵してしまったので、別途単体で使える物があれば良いかなぁと。

最初に買った時は500円でしたが、さらに値下がりしてました。
240円?安っ!w
そして、次見た時は493円...
amazonの価格変動制って、急に安くなったり高くなったりするので、ちょっとイラッとする時ありますよね。
何個か買っておけば良かった...みたいな。


●「VGA2HDMI」の比較

到着したので早速動作テストしてみると、どうも前回のと少し違う模様?
DOS/V機のBIOS起動は表示されたものの、Windowsの画面が表示されません。

「どうも外れロットの製品な気がする...」
全く使えない訳では無いし、ネタを買ったと思えばこれも有りでしょう。

普通のディスプレイに直接繋いでみると問題なく表示されているので
そのまま解像度を少し上げて繋ぎ直してみると表示されました。
640×480で表示されたりされなかったりする感じでしょうか?それとも接続方法の問題?

それでは分解してみます。(何故そう繋がるのかw)
 


流石の中華クオリティ...足を切れ足をw
まぁ映るんだけど、シールドアースのハンダも無し...



ん~。ハードカバーは同じだけど、中身がなんか前回のと違う...
パターンはあるのに実装されて無いパーツがある感じ。

比べてみよう。

うん、基盤が全然違うw
使われているパーツは似ていますが、筒状のアルミ電解コンデンサが付いてません。
この電解コンデンサの正確な意味は自分には分かりませんが、電源を安定化させる為なら付いてる方が良いのでは?


まぁ、最初に来た分もコンデンサの半田付けが怪しかったのですが
シールドの半田はちゃんと付いてます。


で、よくよくパッケージを見てみると、今回来たのは濃いブルーのパッケージやし...
Amazonのレビューにも2種類のパッケージで比較されてましたが、どうやら、濃いブルーは外れロットの様です。



こちらが最初に来た水色パッケージ


●「VGA2HDMI」の延命改良

発熱はどちらもそこそこありますが、外れロットの方が明らかに高温を放っている気がします。
初期状態で長時間使用すると間違いなく壊れる気がしますね。
ケースに穴を空けて放熱させるだけでも違うと思うので、ケースをバラせる方は熱が籠らない様に工夫して使うと
500円のもとは取れるんじゃないでしょうか。
 
取り合えず、レギュレータっぽい所の表裏に穴を開けてみました。

電源安定化用と思われる電解コンデンサを水色パッケージと同じ様に付けて
デジットさんで見かけた格安ヒートシンクを付けてみました。

熱を放つレギュレータっぽいやつに、両面テープで止めただけ。
ヒートシンクがそこそこ熱をもっているので、それなりに効果はあるはず?


●まとめ

少し値段が高くなった新しいバージョンみたいなのが出てますね。
写真だとハードカバーのプリントとオーディオ端子が変わってそうですが
結局は使ってみて中身を見てみないと何とも....

安価な古いタイプを普通に使いたい人は、濃いブルーパッケージが届いたら一通りテストして
問題がある場合は交換して貰うのが良いかもしれません。
どちらにしても放熱処理は必須かと思われます。

それでも300円~500円(送料込み)でコレを作れと言われても、絶対に無理でしょう。
どんなけ量産すればコノ値段になるのでしょうか?まぁ、個人情報狙いなのかもしれませんけどね~

自分みたいに1から作れない人には値段に比例した用途はあると思うので
分かって買うならお買い得な品だと思いました。


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ファミコンのAV化に挑戦

2018年01月23日 08時20分36秒 | レトロゲーム

一般に販売されているAV化ファミコンって何気にお値段が高いですよね。
ヤフオクなどではそれなりに安い物もありますが、中身がどうなってるか分からないのが問題です。

自分はRF出力でもそれほど困らないのですが、他人に譲る時はTVに繋げないのでそうも行きません。
なので、簡単に出来るものなのか面倒なのか、実際に改造してみようと思います。

今回使用したファミコンは○ボタンの初期型です。(プレートにFFマークが無いもの)



●情報収集と部品収集

まぁ、日本で頂点を極めた過去を持つレトロゲームハードで、今でもファンが多く情報には事欠きません。
参考にしたのはこちら。「とらぷ@taivatri」さんの「家庭用ゲーム機をxxする」ページです。


さっそく部品を買いに行くと、ノイズ取りに使う1.5μFと2.2μFの積層セラミックコンデンサが高い...
チップだったらもっと安いのでしょうか?
写真で見たら20個200円で1個10円なんですが、
店頭で見つけたものが50V2.2μFで1個100円~120円もするし...
それぞれ20個ずつ買おうと思ってたけど、流石にどれだけ使うのかか、また効果があるか分からない物のに2000円は勿体ない!
取りあえず1、2個付けてみてから考える事にしました。

秋月で見たら50V2.2μFが1個25円だし、なんか特性が違うのですかね?
この辺りが、素人には全く区別がつきません...
秋月のコンデンサ共立のコンデンサの差が分かりませんorz
秋月のが安いんだけど送料を考えるとチョコ買い出来ないのがねぇ...
400円の買い物で送料500円とか通販の痛い所です。


基本パーツは、たったのこれだけ。あとはジャンク同軸ケーブルを使います。
元々VIDEO信号を出す設計だったとは言え、こんなに簡単に変更出来るなんて先人様には感謝感謝です。

ファミコンの分解は簡単で、普通のネジをひたすら外していくのみ!特に硬いハメ込みとかもありません。


CPUは07番でした。




●ファミコンの縞対策その1
AV化は部品の取り付けが必要なので、余分なパーツを付けて扱いにくくなる前に
縞々の原因になるらしいノイズ対策を施したいと思います。

まずは縞々対策その1、
トランジスタのベース足のパターンに隣のパターンからノイズが乗るらしくこれを改良して空中配線にする様です。


まずはこの四角いトランジスタを外します。


ついでにCPUの足を抜こうと思ったのですが
ハンダを吸い取ってはみたものの、硬いCPUの足を1本だけ抜く作業は結構難易度が高そうだったので
先の細い部分を切ってしまって太い部分から曲げました。
どの道、一旦曲げた足を元に戻したCPUなんて誰も使いたくないだろうし。
失敗してICの根元から折ったら終わるパターンですしね。

トランジスタは一旦外して、ベース(基盤でBと書いている)だけ基盤に刺さず浮かせます。
ベースだけを引っ張り出すと基盤面に触れてしまうので、記事を参考に
トランジスタを寝かせる形にエミッタとコレクタを折り曲げて差し込めば、ベースだけ浮いた形になるので簡単でした。
 

そして、その2カ所をジャンプさせるだけ。
だけ。とは言え、初心者がCPUの足を触るとか結構危険なので、今回の様に切って起こす方が確実だと思います。
 

ノイズ取りその1、完成。しかしジャンプさせた線が最短ではなかったw大丈夫かすらん?


●ファミコンのAV化

次に抵抗とジャンパーを付けて超簡易AV化を施します。
もともとコンポジットの信号が出ていて、それをRFに変換しているので
部品点数も少なく簡単にコンポジット表示が出来るらしいです。
こちらは「FF」マーク付きのファミコンでは不要との事。
  
こんな感じに抵抗の足を使って、そのままジャンプ。AV化の基盤部分完成♪

「はやっ!」


次は問題の電解コンデンサの仕込み場所をどうするか。

RF&電源ユニットが一体になってる後期型と違って
前期型はメイン基板とRF電源ユニットの間にかなり間が有る事が判明。
ここに入れとけば問題なさそうですね。

先にコンデンサと抵抗をくっ付けたこんなのを作って。


チューブを通して、取りあえずこんな感じに並べてみました。


あとは端子まで行けばOKなはずなので、仮組してテストしてから
ケースを加工しようと思います。

取りあえずテストだけなので、ジャンク配線を使いましょう。配線がそのまま使えるので楽です。
 


前回のアプコンを使っての動作テスト。
 
RF接続      コンポジット接続
RFは映りますが、コンポジットは映りません...

音声は、ハンダしてないのでノイズがあるものの問題なさそうです。
映らない時は電解コンデンサと抵抗を変えてみるらしいので、ちょっと変えてみましょう。
音声は出る事が確認できたので一旦取り外して、映像のみをテストします、
と、分解した時に気が付いた....

なんで75KΩ付けてるんだ自分!!orz

と言うか、なんでパーツの中に75Kなんて入ってたんだろう...
記事の何処にもそんな抵抗使ってないし、別の企画物が混ざり込んだのでしょうか?
しかし別のパーツ袋にも見当たらず...

ん~買う時に1KΩが必要だったので、流れで75KΩを間違って取ったとしかw
買い出し表をみても75Ωって書いてるのに、おバカさん...orz

流石に75Kでは映るはずもなく。試しに余ってた110Ωでテストしてみましょう。
ついでに電解コンデンサも470μFにしてみました。
今回は実験してから取り付けよう(最初からそうすれば良いのに...)


「ふっふっふっ。」
過去の実験基盤は、普通の基板にジャンクICソケットを付けたものでしたが
ちゃんとブレッドボードを買ってきました。
300円の格安品で精度は皆無?ちょっと反ってますが...w

 
電解コンデンサと抵抗を付けるだけです。

早速電源ON!!

ガーン。真っ白orz

良く回路を見てみると、電解コンデンサと抵抗が逆でした。

配置を変えても同じだったので、RF接続してみると真っ白。
どうやら、カセットの差し込みに問題がある可能性。

刺し直してみると、映りました!!

表示画像が粗いのは恐らく「コンポジット無理やりS変換端子」を使ってS端子表示にしているからだと思います。

念の為、レグザTV(RE1)でも映してみても問題なし。

しかし、RFでも結構綺麗だと思ってたので、コンポジットの有難みがイマイチ実感出来ないw
X1の時もそうでしたが、これはレグザTVの補正能力の影響があるかもしれません。

後は、先ほどの様に組み付けます。
  
左は最初に付けた時の写真なのでコンデンサの値が違いますが大体こんな感じ。
完成品には念の為チューブでカバーしてしまいます。


今回は、配線を引き出すタイプにしてみました。
 
このコードブッシュは削らないと配線が通りません。

縞取り用のパスコンと言われるものは今回取り付けていませんが、CPU足とトランジスタの加工で、気にならないかな?
 

 
と思ったけど、アプコンに繋いでみると、結構ハッキリ縞々がでています。
つまりレグザTVが補正して縞を消している可能性が高いです。



●ファミコンの縞対策その2

折角なので、パスコンと呼ばれる物を1個付けてみましょう。
本当はチップコンデンサが良さそうですが、扱いやすい普通のリードタイプです。


取りあえず、どまんなかに一つ。

無理やりつけました。


テストしてみると。

 
ちょっと写真では判別しにくいですが、薄いノイズはまだまだ有りますが濃い(太い)縞々がアプコンではマシになりました。
もともと補正能力の高いレグザTVでは目立たなかった縞々が、逆に少し目立つようになった気がしないでもない。
大量にパスコン付ければ良いらしいで、安いコンデンサがあれば実験してみようと思います。


●まとめ

このファミコンAV化、トランジスタを追加する訳でもなく凄く簡単な所が面白いですね。
もともとそう言う接続にする予定だったのか分かりませんが
発売当時は100%普及していなかったであろうコンポジット接続をあえて選ばなかった事も、
ファミコンヒットの要因の一部分であった可能性も無いとはいえません。

ファミコンのRGB化はとても大変(と言うかアプコン内蔵って事なのかな?)で値段も高いですが
それならコンポジット化からの中華アプコンでも良いんじゃないでしょうか。

作業的にはICの足加工が少し怖いですが、部品を集めてハンダコテを扱えるなら結構簡単にAV化出来ると思います。
音声の疑似ステレオ化とか色々追加の改造方法がありそうなので、また機会があれば試してみたいですね。
取りあえず、ファミコンAV化の第一弾はこれにて終了~。

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