さてさて、実機X1のゲームと言えば「コントローラー必須」に近いと言う事は、一般的にはあまり知られていません。
ただ単にキーボードだと操作し難いとか言う問題ではありません。
ゼビウスで例えると、キーボードでの操作で移動キーを1度押すと自機が止まらずに進み続けるのと
テンキーの同時押しによる斜め入力がありません。(2+4で斜めには動かず斜め移動は1を押す必要がある。)
シューティングは何らかの処理の関係上、こう言う仕様になっているのでしょうか?
この状態でも遊べなくはないけど、あまり遊びたくはないw
現在所持しているX1のコントローラーですが2つあります。
1つはハドソンのと、もう一つはゼビウス同梱のジョイスティック
○ ハドソンのコントローラー
このハドソンのコントローラー、実は物凄く使い勝手が悪くて
任天堂の特許である十字キーが使えないが故に、かなり歪な十字キーとなっています。
この十字部分が細い為に、短時間で指が痛くなってしまうという致命的な欠点があります。
○ ゼビウス同梱のコントローラ
コレを手に入れた後は、ほぼこちらで遊んでました。
当時のゲームの価格が5000円前後だった事を考えると、
+500円~1000円程度でジョイスティックが付いてくるという破格値でした。
パッケージの写真を見ての通り、これが正位置なのですが
レバーが右についていて、このままだと使いにくい...
でも、ご安心あれ。裏にスイッチが付いていて、逆向きでも使えると言う凝った?仕様。
当時のゲームセンターでも左レバーだったと思うのですが、
2468のキーボード配置を真似て操作レバーを右に配置したのでしょうか。
現状はケーブルが謎の液状化でヌメヌメしてます。艶消しのゴム系コーティングがされてたのでしょうか?
そうとう使い込んだので、裏面にヒビが入っているのと、レバーのスプリングがギシギシ言うてはります。
●ハドソンコントローラーの修理と改良
ケーブルに何か巻きついてますが、どうやら昔むかしに断線の修理をした形跡らしい。
配線をめくって、別の銅線でジャンプさせて、ビニールテープで止めてるだけ...
その修理跡も古くなって、また接触不良になっているようです。
まずはこちらの再修理から
途中の配線を全てぶった切って、コードを新調しても良かったのですが
まだガッツリとゲームをする段階でも無いので、仮に配線だけ修理する事にしました。
と言っても、ビニールテープを剥がして、結線部分をハンダ付けして、再びビニールテープで巻き直すだけ。
ビニールテープのネバネバ掃除が毎度の事ながら大変です。
次に、折角無駄な知恵を付けて成長したので、使い勝手の悪さを何とかしたい。
この細い十字部分が指の痛くなる原因なので、カバー的な物を付ければ良くなるはず。
何かで型を取って、その型に材料を流し込んで作るのが一般的なカバーの作成方法なのでしょうが、どう考えても面倒そう。
原型をむやみに破壊したくは無いので、脱着式のオリジナル十字キーを作ってみようと思います。
そこで考えたのが、グルーガンでのツライチ化。
方法は、溝を全てグルーガンで埋めてしまう作戦ですが、油の様なもので引っ付かないようにすれば外せるかな?
昔のプラスチックなので、油そのものだと後々面倒な事になりそうな気がしたので
花粉対策に効くと噂のあった「ワセリン」で替わりにならないか試してみることに。
余談ですが、ちなみにワセリンだけでは花粉は防げません。
結局一度反応してしまうと効果薄。マスクと併用する事で効果を実感出来るかな?程度
特に拘りが無ければ、素直に注射してもらった方が良いんじゃないでしょうか。
で、話をもどして
ただ単に、十字キー全体にワセリンを塗りたくって、その上からグルーガンで埋めて行く。ただそれだけ。
表面の整地が難しいので、ある程度地ならししたあとは
引っ付かない様にワセリンを塗ったアルミホイルを当てて、ドライヤーで表面だけ軽く溶かしてみました。
後は、完全に固まるまで冷やして(中まで冷えるまで結構時間がかかるかも?)無理やり引っぺがすだけ。
写真右はドライヤーで溶かし過ぎてカドが凹んで失敗しています(笑
少しだけ盛り足してならしてみました。
お世辞にも綺麗とは言えませんが、少しはマシになったかな?
早速、使用感を試してみると「なにこれ操作性が雲泥の差!!」
見た目は凄く悪いですが、指の痛みは全く無くなって十字ボタンが押しやすくなりました。
(すでに十字ボタンとは言えない形状ですがw)
取りあえず、ジョイカードを1個確保!
そう言えば、配線の修理中に「アタリ仕様のコントローラーってどんなのかな?」
と、このジョイカードを分解して、衝撃の事実が!
中には何の装置も無く、ただゴムパットのスイッチがあるだけ....
これなら自分でも「既存のコントローラーを改造して作れるんじゃ?」と思い
折角なので、コントローラーを新調して見る事にしました。
●PlayStationのコントローラをX1専用に改造
最初に引っ張りだしてきたのが、デュアルショック1
アナログスティックがデロデロに溶けて掃除してもどうにもならなかったのですが
あっさりカバーだけ外れました。「こんな仕様だったんだ...」
更に調べていると「アタリ仕様」には5Vラインがあるのですが
X1Cの説明書によると、全てがデータポート!!
自分にはプログラムで5V出せるのかどうか分かりません。
PSのピンは9本ですが配線の数を確認すると、6信号と1グランドの7本線でした。
「これなら配線もそのまま使えそう!」
と、デュアルショック1をバラし始めて何かが足りない事に気が付いた。
「十字ボタンのゴムが無ぇ~orz」
どうやらデュアルショック2に移植した後だった様だ...
と言う訳で、急遽HORIのノーマルコントローラーを使う事にしました。
アナログ機構が無いので、中身は至ってシンプル。
とは言え、アタリ仕様とは違い、少ない配線で多くのボタンを送信する為にチップが入ってます。
このチップをジャンプさせて、全てを直結配線するだけ。
PSコントローラー関係の基盤には、チェック用なのか何なのか
基盤からむき出しになった端子が全てのボタンに付いてます。
ここから直結すればハンダ付けも楽でした。
しかし、動作テストしてみると上手く動かない。
どうやら電源が無くても、ICチップ内で微妙に繋がっているようです。
コネクタの根本がカプラーで外れる様になっていたので、基盤から一旦切り離す事にしました。
ジャンク部品から似た様なカプラーを探して取付。
アース以外をカプラーに移設
このコントローラーは、もう使う事は無いと思うので配線も作り変えます。
完成♪
パーツ屋で買えるこのD-sub9ピンコネクタが丁度、X1Cのコントローラー端子と同じです。
しかし、同時購入したカバー。これが端子を挟み込む形になるため
本体のジョイスティックインターフェイスに刺さらなくなると言う罠がorz
「配線剥き出しで抜き差しするのもなぁ」とジャンクコードを漁っていると、ありました。
昔懐かしRS-232C延長ケーブル。取りあえず延長する形で使っています。
「ワザワザ端子買わなくても、これで結線すれば良かったのかorz」と後悔しながらも、無事に新コントローラーが完成♪
使用感を試してみると、内部の配線が太過ぎたのか押した時にちょっと違和感があります。
まぁ、これ見たら如何にもな状態ですし...今のハンダコテでIC部分に付けるのは難しいので
コーティングされたニクロム線みたいなのを使うのが良いかな?もっと細い配線に替える必要があると思います。
思った通りに動かない時があり、ひょっとしたら道中のコードが長すぎるのかもしれません。
なにせ普通のPSコントローラーのコード+RS-232Cの1m延長コードですから...
しかし、ゲーム側の仕様で同時入力を受け付けないだけの可能性もあって
斜め入力になって動いていないだけの可能性もあり、確認作業が必要です。
まぁこれなら簡単だし、また暇が出来たら作り変えてみようと思います。
●PlayStationのコントローラをX1専用に改造~その2
もう1つレバーコントローラーも欲しかったので使わなくなったものを改造する事にしました。
このジョイスティックが、何気にズッシリ感があってシューティングやアクション向きなんですよね。
こちらは基盤のハンダ付が全て裏面でこなせるので、先ほどみたに配線がボタンに干渉する事がありません。
左下が配線の付いていた所。
カプラー状ではなく直付けだったので今度は配線を加工せずに、別の配線で組み替える方法にしました。
ボタンの外し方が分からず、結構作業がやりにくいまま結線。相変わらず基盤にハンダ付するだけなので、簡単に終了。
完成♪
こちらは本格的にゲームをするまで使う予定が無さそうなので
再び箱にしまって保存する事にしましょう。
●まとめ
一番初期の頃はキーボードで遊んでいました。
お陰で、2468の扱いには当時から違和感なく、PC98○○時代になってもキーボードで遊んだものです。
X1Cはキーボードのボタンが機械スイッチなので、押すたびに独特の音(何かバネが弾ける様な音?)が鳴るのが時代を感じさせ。
スペースバーに至っては多くのゲームで連打する事となり、ガシャガシャ鳴るようになってしまってますねw
流石にキーボードのみでの2人同時プレイが難しく(不可能?)ハドソンのジョイパットを買って貰った記憶があります。
コントローラーの欠点としては、やはり斜め入力でキャラが動かなくなるゲーム。
ハンバーガー(バーガータイム)などがそうで、結構シビアな十字操作が必要な為
今でも2468で遊ぶ方がキャラが引っかからず思い通りに動ける感じです。
そのせいか、当時は4方向と8方向が切り替えられるジョイスティックが売られていた記憶があります。
コントローラー作製と言っても、見ての通り特に難しい事はやっていません。
ボタンとレバーを買ってくれば、完全オリジナルのレバコンを作る事も結構簡単そう。
既製品を改造する場合、ファミコンぐらい古くなるとコントローラーの値段が高くなってしまうので
何かコントローラーが欲しいだけなら、リサイクルショップなどでPS1のコントローラーを探して改造すれば十分ではないでしょうか。
Windows用のレトロ風コントローラーもありますが、ゲーム専用機と比べて耐久性が低過ぎるのでお勧めしません。
差込コネクターだけ少し考えないと、自分みたいに直刺し出来なくなります。
ジャンクで売ってるRS232Cケーブルを切って結線してしまうのが一番簡単かもしれませんね。
今回作ったコントローラーは、X1だけに限らずMSX等でも使えます。
しかし、MSXの機種によっては今回使った部品9ピンの端子やRS232C端子だと
端子の角が本体カバーに当たってしまい、そのまま刺さらないので注意。
その場合、ネジ止め部分を曲げるか切れば使えるようになると思います。
PSコントローラーだとボタンが余るので、いつかは連射装置の内蔵にも挑戦してみたいですね。
以上、X1専用コントローラーの作製でした。
関連記事:~X1専用コントローラーの改良
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