前回に続きビデオ編集での疑問。どこかに書いてあったのか、勝手に私がそう思っ手しまったのかわからないが、ビデオ画像の色空間はsRGBで良いとずいぶん前から思いこんでいて、TVコマーシャル用の画像の依頼があるとsRGBで作っていた。動画編集をするようになって、動画の編集ソフトに画像を取り込むとどうも色がおかしいのに気づく。sRGBだと彩度がかなり上がってしまっている。試しにAdobeRGBを当ててみるとそこそこにはなるが、コントラストがやや足らない。あちこち調べてみるとどうやらビデオのカラープロファイルはRGBではなくYUVとかいうやつらしい。しかしPhotoshio CS5が扱えるプロファイルの中にYUVというのはなく、動画っぽい名前にHDTV(Rec.709)というのがあったので検索してみるとどうやらこれを使えば良いみたい。編集中のスライドショーの100点ほどの全画像のカラープロファイルをこれに変換してとりあえず一件落着。(ちなみにPhotoshop ElementsではsRGBとAdobeRGBしか扱えないし、「アクションパレット」もないのでこの作業は全くできない)
動画にはまだまだ良くわからないことがいっぱいである。
PowerDirectorよるビデオ編集をMacBookProのWindows7のもとで続けるのはやはり何かと苦しくて、専用マシンを導入する。Windows機を購入するのはNECのPC9801以来で、十数年ぶりだ。Macintoshもずいぶん安くなったとは思うが、今やWindows機はcore i7 2700K quad 搭載機でさえ気軽に買える価格にまで下がっている。使用中のMacBookProもCore i5なので編集作業についてはMacBookに比べてとびぬけた差は出ないが、エンコード時間は各段に早くなった。
PowerDirector10では使用できるエンコード補助を使うかどうかを選択できる。MacBookではNVIDIAのCUDAが、新しいマシンは特にビデオカードを積んでないのでIntel Quick Sync Video が表示される。CUDAでは特に問題はなかったのでQSVを使ったところ、PCでの再生では問題はなかったがTVのプレーヤーで再生するとエフェクトの集中する場面での作動がガクガクになってしまった。動きの速いシーンという訳でもなく、最初原因が分からずいろいろ条件を変えエンコードしてみるとQSVが犯人であった。QSVを不使用にしてもさほどエンコード時間はかわらず、時間の差はやはりCPUに負うところが大きいようだ。以後マスターディスクの作成にハードウエア支援は使用しないことにした。ビデオ編集についてはまだまだわからないことが多い。