朱鷺色の天使

ソロモンオウムをはじめ沢山の鳥さんとの日々、を綴ります。また、元エホバの証人の2世です。そのネタ投下もします。

午前零時まで待っててね!ピアノを弾いた北大生

2013-05-13 22:14:15 | ペット
午前零時まで待っててね♪

思いだしたんですが、弟の家庭教師だった幼なじみの男性のお話しをば。

本当に小さな時からの幼なじみでした。彼の母はピアノの先生でした。しかし彼は一度もピアノを教わった事はありませんでした。

彼はなんとまあ北大に進学しました。塾にも行かず、ストレート!かれんの県のT大に行かず、遠くで自由な感じで生物学をやっていました。とっても素直で明るい人でした。

卒業後、地元へかえって来て、やはり幼なじみの私の弟の家庭教師をしてくれました。いい先生でした。弟の成績も良くなりましたからね♪授業後のお茶の時間が楽しみでしたね。話しも上手で私はいつも手作りのお菓子など用意していました。恋?ではなく、とても親しいお友達でしたね。

そして彼は、私がたまたまピアノを弾いているのをみて、私が弾き終わったあと、さりげなくピアノの前に座りました。そして、ドビュッシーの亜麻色の髪の乙女をさらっと弾いてくれました。この曲はピアノを習ったことがない人にはむずかしいはずです。難度は中級ですが、バイエル程度では到底無理です。

しかし彼はさらっと弾いて、私に笑顔で振り返りました。今思えば、何かのサインだったのかも知れないですね。選曲も申し分ありませんでしたしすばらしい演奏でした。しかし私はちょっと鈍かった(>_<)

弟の家庭教師を終えて、彼は引っ越してしまい、あれから会っていません。幸せであって欲しいです。

理知的な、見目麗しい彼の演奏は、今思い返すと美しいサラブレッドのような姿です。ドビュッシーをさらっと弾<、それも習ったことがないのにパーフェクトに弾く。才能でしょうか?練習をしたのでしようか?もうわからない事ですし、彼に聞くつもりもありません。けれど亜麻色の髪の乙女を聞くと、心がちょっと切なくなります。

私が19歳の時の思いでです。