同居人は化け猫!
第6章 ケンカ大騒動
5. お互いのプレゼント
冬夜はドアを開け、固まった。
冬夜宅(仮)がさわさわと明るい。
「鈴蘭…?」
リビングへ走る。
彼女は、帰ってきたのだろうか。
リビング前のドアを壊す勢いで開け、中へ足を進め――。
パァーン!!
「でっ」
「あれ?」
大きな音とともに、何かから紙テープ・紙吹雪などが飛び出した。
最初の声は冬夜。
紙テープの固まりを、顔面にぶつけてしまったのだ。
そして、その後の声は。
「あはっ。お帰り、冬夜。」
「鈴蘭…。」
鈴蘭だった。
白っぽい長い髪を適当にまとめ、夜空のような青い瞳で笑っている。
その手には、クラッカーが。
さっきの「何か」はこれらしい。
「誕生日、おめでとー。」
紙テープがぶつかった額を抑え、固まっている冬夜には目もくれず、鈴蘭は引き出しをゴソゴソとあさった。
「はい、プレゼント。」
水色の包みが出てきた。
鈴蘭は今も笑っている。
まるで、昨日何もなかったかのように。
そうだ、俺も言わなきゃいけない。
「なんか…ごめんな。」
鈴蘭はなぜか嬉しそうにもう一度笑った。
「で、お詫び。」
「おわび?なんだそれ。」
冬夜が出したピンクの包み。
鈴蘭が首を傾げつつ開けるのに合わせて、冬夜も鈴蘭からもらったプレゼントを開ける。
「…あれ?」
「…ん~?」
2人は首を傾げ、お互いの物を見る。
「あ、り?」
鈴蘭が再度首を傾げるのを横目に、冬夜は苦笑した。
2人のプレゼントは、両方とも同じだったのである。
written by ふーちん
第6章 ケンカ大騒動
5. お互いのプレゼント
冬夜はドアを開け、固まった。
冬夜宅(仮)がさわさわと明るい。
「鈴蘭…?」
リビングへ走る。
彼女は、帰ってきたのだろうか。
リビング前のドアを壊す勢いで開け、中へ足を進め――。
パァーン!!
「でっ」
「あれ?」
大きな音とともに、何かから紙テープ・紙吹雪などが飛び出した。
最初の声は冬夜。
紙テープの固まりを、顔面にぶつけてしまったのだ。
そして、その後の声は。
「あはっ。お帰り、冬夜。」
「鈴蘭…。」
鈴蘭だった。
白っぽい長い髪を適当にまとめ、夜空のような青い瞳で笑っている。
その手には、クラッカーが。
さっきの「何か」はこれらしい。
「誕生日、おめでとー。」
紙テープがぶつかった額を抑え、固まっている冬夜には目もくれず、鈴蘭は引き出しをゴソゴソとあさった。
「はい、プレゼント。」
水色の包みが出てきた。
鈴蘭は今も笑っている。
まるで、昨日何もなかったかのように。
そうだ、俺も言わなきゃいけない。
「なんか…ごめんな。」
鈴蘭はなぜか嬉しそうにもう一度笑った。
「で、お詫び。」
「おわび?なんだそれ。」
冬夜が出したピンクの包み。
鈴蘭が首を傾げつつ開けるのに合わせて、冬夜も鈴蘭からもらったプレゼントを開ける。
「…あれ?」
「…ん~?」
2人は首を傾げ、お互いの物を見る。
「あ、り?」
鈴蘭が再度首を傾げるのを横目に、冬夜は苦笑した。
2人のプレゼントは、両方とも同じだったのである。
written by ふーちん