死神
8.死神の危険
<3>
「迅~!!」
ルリの声とともに、病室のドアが大きく開かれた。
すり抜けてくればいいんじゃないか?と思うが、…今は言わない方が良さそうだ。
なぜなら、
「死ぬって、どういうことよ!」
かなり、怒っているから。
「俺は死なねえぞ?」
ま、予想のうちだ。
俺は笑顔で答える。
「そ、そうよね…。迅は、死なないよね…。」
ルリが安心したように言う。
俺は笑顔を崩さないで付け足した。
「あぁ。俺は死なない。死神にはなるけどな。」
「そっか…死神にね…。…って、はぁ!?」
うん、反応の落差が面白すぎる。
ルリが悪鬼の形相で振り向いた。
「迅~?どういう意味?」
「だーかーらー。俺は死神になるんだって。」
「どーしてよっ!」
「親父を助けるため。」
「………はい?」
別に本人に「お前を遠ざけたいから」なんて言いづらいからウソを言っているわけではない。
立派な理由だ。
「あんたが死んでもお父さんの助けにはならないわよ。」
「ちげーよ。しかも俺死なねえって。」
「じゃぁどういうこと?」
あれ何か最初に戻ってる気がするのは俺だけカナー…。
あーもう、単刀直入に言ったほうがいいや。
「親父の魂の糸を切る。それが俺の仕事だ。」
written by ふーちん
8.死神の危険
<3>
「迅~!!」
ルリの声とともに、病室のドアが大きく開かれた。
すり抜けてくればいいんじゃないか?と思うが、…今は言わない方が良さそうだ。
なぜなら、
「死ぬって、どういうことよ!」
かなり、怒っているから。
「俺は死なねえぞ?」
ま、予想のうちだ。
俺は笑顔で答える。
「そ、そうよね…。迅は、死なないよね…。」
ルリが安心したように言う。
俺は笑顔を崩さないで付け足した。
「あぁ。俺は死なない。死神にはなるけどな。」
「そっか…死神にね…。…って、はぁ!?」
うん、反応の落差が面白すぎる。
ルリが悪鬼の形相で振り向いた。
「迅~?どういう意味?」
「だーかーらー。俺は死神になるんだって。」
「どーしてよっ!」
「親父を助けるため。」
「………はい?」
別に本人に「お前を遠ざけたいから」なんて言いづらいからウソを言っているわけではない。
立派な理由だ。
「あんたが死んでもお父さんの助けにはならないわよ。」
「ちげーよ。しかも俺死なねえって。」
「じゃぁどういうこと?」
あれ何か最初に戻ってる気がするのは俺だけカナー…。
あーもう、単刀直入に言ったほうがいいや。
「親父の魂の糸を切る。それが俺の仕事だ。」
written by ふーちん