自分史の決定版
「膀胱ガン闘病記」
電子書籍と同時に普通の紙本(ペーパーバック)出版
販売プラットホーム…Amazon電子書籍
[内容紹介]
「二人に一人はガンの疑いあり」といわれるガンになってしまった。ある日突然にそれは起こった。
何時ものように小用に立ち用をたしていると、何と小便が異常に赤い。しかしこの時は「趣味の陶芸の窯出し作業で疲れが出たのだろうと高をくくっていた。だが、少し不安が残った。ところが、二日後のことである。小用に立った時、その不安が現実のものとなった。ますます赤い。これは少しおかしいと直感。近くの診療所へ駆け込む。診療所では詳しいことは分からないからと和歌山県新宮市の医療センターへ行くようにと紹介状を書いてくれた。早速紹介状を持って同センターへ直行。「何も問題なければいいのだが……」幾度もつぶやきながらハンドルを握る。
今はとにかく無心で居よう。そうだ、こうなったら今すべきことをするだけだ。あとは、♪ケセラセラだと開き直り受診。 だが、そこで担当医から告げられた衝撃の事実「膀胱にガンらしきものがありますね」。「嗚呼、やっぱりそうか」確信ある医師の言葉に頭が真っ白状態。
ここから著者の戦いが始まる。
本書は、物を書くことが好きな著者が、入院ベッドで苦痛と戦いながら記した日記である。単なるメモのような記録であるが、読んでみると常に著者の傍で彼の息遣いを聞いているような雰囲気になる。浮き沈みする著者の心が痛いほど伝わってくる。真実を吐露している。実に不思議な日記だ。
普通は退院後に記録としてしたためる類いのものだが、全てのことに超ポジティブな著者のこと、何と、苦悩のベッドのなかで筆をとっている。見事な精神力である。
ガンに罹っている人、そうでない人を問わず、この短編日記が問いかけるものは何か? それは、宗教の言葉を借りればある意味、人生の「解脱」を示唆している感がする。滅多にお目にかかれない珍しい体験記録といえよう。これが自分史の神髄と言えるのではないだろうか。
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