私的な記事になりますが・・・
まぁブログ自体が私的なBCの日記なんですが・・・
(言い方は悪いが、誰も見てくれなくても自分の記録と日記として活用するつもりで始めていて、本ブログが誰かのほんの少しでも役に立てれるのならというスタンスなので、当然気に入らない方は早めにスルーしてください。また身内へ向けての近況報告も兼ねています。)
というわけで、道東BC会の若手の面々が、今シーズン スプリットデビューを果たしたのだが、どうもシール登行に苦戦しているようだ。
今までのシューからシールに変わったので、当然慣れるまでは苦労するだろうが、なかなか一緒に行く機会も少ないので、この場でアドバイスをと。
夏山もやっていて体力的には全然問題は無さそう。
自分より体力はあると思う。
60の爺さんと30代の若者を比べること自体間違っている気がするが。
それでも登行時にはかなり差がついてしまっている。
じゃあ何が違うのか?
簡単なことだ。
経験と技術の違いだけ。
彼らに経験と技術が備わったら、自分は簡単に置いてけぼりになるだろう。
何が違うのか?
経験の違いなのだが、基本的なことは体軸の意識。
滑る時に気を付けることは?
斜面に対して体軸をどのようにしたら1番エッジにプレッシャーを掛けれるか?
当然垂直に立つことだ。
斜面に対してではなく空間においてでだ。
登行も同じこと。
いかに板全体に過重を掛けれるかということ。
緩斜面なら平地とあまり変わらずヒールリフターによって登って行けるだろうが、急斜面になれば1歩ずつしっかり過重をかけて登っていくことだ。
どうしても体を前に倒し気味になる場合は、歩幅を縮めて前かがみにならないように体軸を意識して足の裏全体に過重を掛ける意識を持った方が良い。
焦るあまり前に出す足を気にするより、軸足になる出さない足に意識した方が良い。1歩踏み出す時に踏み出さない足がスリップするようでは登れない。
つまり踏み出した足がしっかりグリップしてから、次の足を踏み出していく。
ポールの突く位置も変えていく、スリップしだしたら前気味に突いていたポールの位置を後ろに変えてポールで体を上に押し出すようにするとかなり違ってくるはず。
それでもスリップするようなら、踏み出す板全体をバンと雪面に叩きつけるようにしてみる。
これでもダメならトレースを半分ずらしてみる。
それでもダメならトレースを外しジグを緩くして登るしかない。
ジグ時でも体軸はあくまで垂直を意識する。
どうしても急斜面だと山側に体軸がずれると思うが、これは反対に谷側の足が流れる原因になる。しっかり谷側にも過重を掛けてしっかり足場を確保することが重要。
急斜面になればなるほど、雪が薄くなればなるほど、硬くなればなるほど、谷側の足場をしっかりさせなければならない。
谷側がどうしても不安定な時は、谷側の板の下にしっかりとポールを突き刺す。これによって板が流れてもポールによって止められそれ以上は流れない。
ポールの持つ位置も当然いつも同じではない。
ジグ時は山側は短く持ち、谷側は長く持つ。この方がバランスを取りやすい。
あと必要ならポール自体の長さを変える。
急登で後ろに突きたい時に長さが足りない場合はポールを伸ばせばいい。
余談だが、林道を割って漕いで帰る場合はポールを伸ばして漕いだ方が断然楽になる。
シールのグリップは製品の違いもあるが、雪質によっても大きく変わってくる。
結合の高い結晶が崩れている雪と、結晶が残る雪とではまるで違ってくる。
結合の高い雪は比較的にグリップしやすく、結晶の残る雪はグリップしずらい。しずらいというよりシールに当たる雪の下がずれるということになる。
そこで板をバンバンと叩きつけて結晶を崩して少しでもずれないようにする。
1級国道並みに何人も通ったトレースはツルツルになりすぎているため、軽いアイスバーンのようなものなので、慎重に1歩1歩進むか思い切ってトレースを変えた方がいいだろう。
数をこなせば段々と自分なりの方法が見つかると思う。
最終的には経験を積むしかない。としか言えないが。
以上のことは自分なりのやり方で、専門家には笑われてしまうかもしれないが、少しの役に立てればという思いです。
「同じシールだよ!」
と言われて悔しかったという彼女・・・
憎たらしいと思ったかもしれないが、「なにくそ!」って思って頑張ってほしかったので悪しからず。
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