前回シール登行のお話を素人目線でお伝えしたが、いよいよシールでは無理になってからのお話を。
シール登行も限界、斜度もきつくなってきて、さあどうする?という場面です。
これからの判断は重要になってきます。
まずは、この先クランポン装着のみでドロップポイントまで到達出来るのか?
クランポン装着しても勾配がきつく雪も硬いのですぐにシール登行不可になりそうなのか?
先を見つめた判断をしていかなければなりません。
それも早め早めに。
ギリギリのところまで来てしまうと、装備の換装が出来ないだけではなく、ザックも降ろすこともままならず、滑落の危機さえ出てきます。
クランポンがない(これはあり得ないですけど)場合はこの時点で安全を考え、アイゼン&シートラに換装した方がいいでしょう。
まさかとは思いますがアイゼンがない方は、このまま戻るしかありません。
そうですそこがあなたの今日のドロップポイントです。
クランポンに換装するにしても、アイゼン&シートラに換装するにしても、安全に換装する場所を確保しなければなりません。十分な足場を確保できない場所での換装は大変危険です。板を刺せない、ザックを置けない場所ではほぼ不可能と考えてください。岩の陰で雪が窪んでいるところや幼木がある場所などや比較的雪の柔らかいところなどが足場を確保しやすいでしょう。
結果、先を先を読んだ早めの判断が重要になってくるでしょう。
そもそもハイクした場所を滑るのなら、その時点で滑るには不向きなので、その前の段階で諦め滑り下りた方がいいでしょう。
ハイクした場所じゃないところを落とす場合は、十分にルート取りを考え遠回りになっても、安全なルートを取ることを勧めます。
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