予報では小雪のようだが、カミフへ向かう。前十勝狙いで。
そろそろ整い出したのでは?なんて淡い願いを抱いて白銀荘に着いた。
やはり雪が舞っている。風はさほどではないようだが、視界はいいとは言えない。三段山の一段目が見えるかどうか?だ。
準備をしだすと、暑寒別岳でも秋に高原沼でも会った彼たち三人組に声をかけられた。彼たちも前十勝狙いだそうで、ラッセルを頼んでおいた。若者たちに今日はおんぶに抱っこするつもり。
今日は、タカシ、タツ、自分。
タツは自分たちに刺激され、太板、ブーツを新調してきた。確かに山屋のタツの細板では深雪はちょっとかわいそうだった。
がっ、今年は深雪パウダー行きまっせ!
頼むよ、タツ!
さぁ出発。
天気も良くないから、ダラダラの準備で、ダラダラの出発。
おまけに先行してもらっているので、うちのラッセル隊長のタカシも今日は楽々トレース。
積もっている雪はサラサラ、ふわふわだが、すぐ下にガリガリの層がある。よってパウダー面は薄い。でっ、滑るには支障はなさそうに感じた。
渡渉時のスノーブリッジは2箇所が完璧。
対岸に取り付いて進むとやはり中腹から上はまるで視界なし。最悪な場面も想定してカバワラ尾根を行くことにした。千春沢の左面はどうもハイマツ出てそうに見えた。
すると、先行の彼たちは左に折れ進んでいるようだ。ずっと先に彼たちの姿が見えたが左に折れすぎてる。夏道に上がろうとしているみたいだ。どこに行こうとしているのかわからないが、無事に帰ることを願った。自分たちは右に進路をとりカバワラ尾根に取りついた。
雪は薄いと言えば薄いが、ウィンドパック気味ではあるが、なかなかのパウダーだ。最悪はここだけ滑る予定。
カバワラ尾根を進み、千春沢の中が見え出すと沢はまぁまぁ埋まっているようだ。後は雪の状態だが、千春沢方向に進路を変える頃にはうねりと吹き溜まりがひどくなってきた。相当風に叩かれている。沢の状態を見るために沢に下りたが、ウネウネのボコボコだった。おまけに視界が悪いため足元の1m先も確認できない。
「ダメだなこりゃ!」
「千春沢は滑れないわぁ~」
おまけに振り返るとカバワラ尾根自体も白く見えなくなってきた。来たルートを引き返すことにした。
うねりに体がグラグラ、吹き溜まりに突っ込み板が刺さる。
「今日も修行じゃあ~!」
疎林が見え出して、やっとちょっとまともに滑れるようになった。
「今日はここからが本番だなぁ」
疎林を木をかわして滑っていく。雪は薄いがこの天気では良しとしよう。疎林があるために雪面がわかるためだ。なにもないオープンだと真っ白けでまるで雪面がわからないだろう。
このまま帰るのも寂しいのて、登り返してカバワラ尾根を滑ることにした。
すると、上から来るは来るはで7~8人下りて来た。ここを登ったのだろうか?
あの人たちはどっから来たんだ?
いずれにしてもせっかくの斜面は一気にギタギタ。
でも仕方ないので登り返して、渡渉地点まで滑り下り、少し登り最後の短い斜面も滑り行けるところまで滑り進み、シールを貼って観測小屋まで登り、樹林帯をトコトコ歩いて帰ってきた。
皮肉なことに最後に滑った短い斜面が今日1のパウダーだったのに、一同失笑・・・
もちろん最後は白銀荘で体を温め帰路についた。
も少し雪積もんないかな?
なにやら、羊蹄山が良かったようですなぁ~
にゃか、K4、こんにゃろ~! 羨ましいぜ!
正月に行くからセッションしようぜ~!
って、お願いいたします。
それでは😉