年度末になり、世の中が騒がしい。自分は最近、頭痛なるものに悩まされている。
どうも夕方からのお仕事は、時々生活リズムの自然さに戻そうとする身体の反乱みたいなものかもしれない。
冬になると、佐賀人はとても暗くなるらしく、自分も大体そんな感じになっている。
というか、年末はお金がないと暮らせない、日本の年中行事のあり方が、みんなをして暗くさせるのかもしれない。
こんなときには、津軽海峡の写真でもみて、東北の冬景色は美しいなあ、と思うのが一番だ。
辻仁成の『海峡の光』というのがあって、なにか芥川賞らしいが、小説を読んで、ずいぶん考えたけれども、希望というなの光はない。
実際作者は東北地方に住んだことがないのではないか、心象風景を描いていっただけなのか。
現代は、小説衰亡の時代であるように思うけれども、この小説はなかなかよかった。
そもそも現代日本は文学不毛の地ではないか。
というか職業作家として自分がいいと思うのは、浅田次郎さんとかほかに少ししかない。
ある意味、そうなると、読書の時間は無駄な時間である。
スマホと漫画がいいのは、短時間でできることである。
最近、近くの大学教授や准教授や助教とかのかたで、地道な研究をしている先生を探そうとしたが、首都圏とかはともかく、いない。
なんか、華々しい研究内容をあげて、みてみると、教育なのか自己満足なのかわからない。
地方は文化的にも危機にあると思う。