おちょこな日々

「器の小さき事、御猪口の如し」 器の小さいおちょこ床宗の日記です 

江田島・旧海軍兵学校(後編)

2015年09月24日 | 戦跡

旧海軍兵学校の見学ツアー後編です。

大講堂の次に見学するのはその隣にある幹部候補生学校庁舎。こちらは外観のみの見学です。

この建物は旧海軍兵学校生徒館で明治26年の建築。通称「赤レンガ」と呼ばれている、煉瓦造りの美しい建物です。波風が降りかかる船上での生活に慣れるため、正面入り口に扉は無く、開けっ放しです。台風の日などは掃除が大変そうです。

使用されているレンガはイギリス製で一つ一つ丁寧に紙に包まれて輸入されたそうです。高級品で表面はレンガとは思えないほどツルツル! これを触るとお肌がつるつるになるとか、ならないとか…

NHKのスペシャルドラマ「坂の上の雲」のロケにも使われた廊下。長いです。

幹部候補生学校庁舎前の松はどれも真っ直ぐです。これは毎日毎日、海軍兵学校の時代から生徒たちと一緒に、教官の「気をつけ!」という号令を聞いていたから、松も真っ直ぐになったんだとか…。ちなみに植えられている松はほぼすべて男松(黒松)で、女松(赤松)は1本だけだそうです。

この見学ツアーのメインとなる教育参考館。兵学校卒業生の積立金と一般企業からの寄付によって昭和11年に建築されました。館内には日本海軍の貴重な資料が多数展示されています。

日本海軍の特殊潜航艇「甲標的」。真珠湾攻撃に参加した一艇で昭和36年に返還されたものです。

有翼特殊潜航艇「海龍」。内部が分かるよう、外殻の一部がカットされています。

戦艦「大和」の主砲弾、「91式撤甲弾」。高さが1.95mもあります。

日本海軍が誇る高性能酸素魚雷「93式魚雷」。

ガダルカナル島で回収された一式撤甲弾。これはヘンダーソン飛行場への夜間艦砲射撃に参加した戦艦「金剛」または「榛名」から実際に発射された主砲弾です。

帰りは行きの逆ルートで。しかし市電を乗り間違えて途中下車です。

広島での最後はいつもの麗ちゃんでお好み焼きを! 今回も混んでいました。

 そしていつものスペシャルを注文。1,270円です。色々入っているのでお得に思えるのでつい…。ちなみに私は、そば派です。


江田島・旧海軍兵学校(前編)

2015年09月23日 | 戦跡

 シルバーウィーク最終日。久しぶりに江田島にある海上自衛隊・第一術科学校(旧海軍兵学校)の見学に行ってきました。

広島湾の沖合にある江田島には海上自衛隊・第一術科学校と幹部候補生学校がありますが、戦前はここに日本海軍の士官を養成する海軍兵学校がありました。現在も当時の建物などが使用されており、それらを見学するツアーが無料で開催されています。今回はそれに参加してきました。

まずは新幹線で広島まで行きます。新大阪から1時間20分。速いです。

JR広島駅からは市電に乗り換え、宇品の広島港まで。約35分です。

宇品から江田島の小用港までは高速船で移動です。片道1,060円。高いです…

高速船に乗り、約25分の船旅です。

小用港からはタクシーで第一術科学校まで。ようやく正門に到着です。

案内板を見ると狭いようですが、構内は結構広いです。

見学ツアー開始まで時間があったので、構内の江田島倶楽部で本場の海軍カレーをいただきました。日本海軍の聖地で食す海軍カレーの味は格別です。海軍魂が五臓六腑に染み渡りました。

いよいよ見学ツアー開始です。まずは大講堂を見学。

入校式や卒業式などに使われる大講堂は大正6年の建築。マイク無しでも後ろまで声が通るように設計されています。天井から下がる照明は海軍らしく舵輪の形です。

当然ながら立ち入り禁止の大講堂正面の玉座。

後編につづく…


腕時計(8)  SEIKO マリンマスター SBDB001

2015年09月19日 | 時計

 勢いでSEIKOマリンマスターSBDB001を購入してしまいました。全く反省していないです…

マリンマスターSDBD001は今からちょうど10年前、国産ダイバーズ40周年の記念の年に発売された600m飽和潜水に対応したダイバーズウォッチです。ムーブメントにはSEIKOが誇るGMT機能付のスプリングドライブを搭載し、当時は理想的な究極ダイバーズと宣伝されていた、マリンマスターのレギュラー・ラインナップ最上位モデルです。

究極ダイバースのSBDB001も発売から10年も経っていますのでこの夏、SBDB011にモデルチェンジされました。ところがデザインは全く同じ。変わったところはルミブライトが向上し暗所での視認性が向上した事と、ケースの材質がブライトチタンから純チタンへとダウングレードした事。材質がダウングレードしたのに定価は上がり、割引率は低くなったので、実売価格で6万円ほど高くなり40万オーバーになってしまいました。

そうなると旧モデルのSBDB001の実売価格34万円が急にお買い得(?)に思えてきて、しかも同じ事を考えている人が多かったのか急に在庫がなくなってきて、ちょっと焦ってしまいました。そんな時、幸か不幸か、たまたま近くの某家電量販店に在庫が残っていたので勢いで買ってしまったわけです。

さすがに最上位機種だけあって細部の作り込みが丁寧で高級感があります。「のこ刃」型の回転ベゼルも操作しやすいです。GMTの針が白なので見間違うかと心配しましたがすぐに慣れ、案外見間違う事はありません。ちなみにGMTの針にはルミブライトが塗布されていませんので、暗所では時針と分針しか見えません。

耐久性を高めるため、厚さ4ミリのサファイアガラスが採用されています。そのためケースサイズの厚みが17ミリと、かなり厚みがある時計ですが、デザインで薄く見せる工夫がされています。

サイズは大きめで分厚いですが、チタン製のため思った以上に軽く、付け心地はかなり良いです。

左からSBDB009、SBDB001、SBDB005。結局、SEIKO・PROSPEXシリーズのスプリングドライブ搭載3機種すべてを購入してしまいました。しかし夏のモデルチェンジによりこれらはすべて型落ち機種に… でも新機種はデザインが全く同じ。何だか複雑です…

でもこのSBDB001は買って良かった! 腕の形状に合っていたのか付け心地は良く、何より時間を確認するのが楽しくなる時計です。耐久性を誇るプロ用ダイバーズウォッチなので、これから長く愛用できそうです。