徳川慶喜log~徳川と宮家と私~

徳川慶喜家に生まれた母久美子の生涯、そして私の人生。

姪・山岸美喜~24年ぶりの再会③~

2020-01-02 05:00:00 | 日記
2019年6月29日国際仏教大学(文京区小石川にあり、慶喜公の終焉の地であり、私の母も生まれ育ったところ)にて毎年恒例の講演会があった。
数年前に慶朝も私の母も講演させて頂いた。
そこで24年ぶりに姪の美喜に偶然にも再会する事が出来た。

その日を境に姪の美喜と何度も電話で話すようになり、慶朝のことを色々聞くことが出来た。
2019年慶朝の二年祭の折参列させてもらった。
後日慶喜公の弟である徳川昭武の住んでいた松戸市の戸定邸にて美喜と二人で婦人公論のインタビューを受けさせてもらった。(10月8日号)

fujinkoron.jp/articles/-/963

姪の美喜は慶朝から受け継いだ事をとても重く感じており、女の自分がこの後どのようにして動けばよいのか悩みぬいた。
まして山岸家に嫁いだ身として徳川を名乗っていない自分がどこまで慶朝の意思をつげるのかそれは不安であったと思う。

しかし彼女は意を決して自分が慶喜家5代目として綺麗に家を閉じることを決意した。
しなければならない事は山積みであった。
谷中のお墓の事、慶朝の住んでいた家のこと、慶朝が大切に管理していた膨大な慶喜公の資料等々。
他にも問題は多々あった。
相談できる親族はほとんどおらず2年程は一人で勉強をし、苦悩の日々であった。

徳川おてんば姫(東京キララ社)