森村学園中等科・高等科すべて一学年一クラスの少人数制であった。
女子校のほうが人数も多く一般には女子校と思われていた。
校風としては、のびのびとした学園であった。
50人弱の教室で、私だけ違う制服を着て後ろの席にいると最初の授業が始まった。
先生が来られるまではほとんどの生徒は席につかずとにかく、ガヤガヤしていた。
先生が入って来られてやっと静かになった。
こんなことはいままでは無かったので驚いた。
先生は出席を取り始めた、と、その時突然私の方を見て 「なんだ!一人変な奴がいるな!ちょっと前にこい! 」と言われた。
驚いたの何の、オドオドしながら前に出ていくとその先生は私の肩を抱き 「今日からうちの生徒になった。自己紹介をしなさい。」よく覚えていないが、自分の名前だけ言って席に戻った。
あまりにも先生の態度が今までと違うのには面食らった。
その後、何もなかったかのように授業は淡々と進んで行った。
驚いたのは、学習院であった。
学期途中で転校するにはキチンと理由を上に説明しなければならなかったようで、大騒ぎになった。
母のところに何とか戻って欲しいと何度も何度も頼みに来ていた。
少なくとも3学期が終わるまではいてくださいと言っていたようだ。
母は頑として受け入れなかった。
母があんなに怒ったのは多分生涯一度だけだったのかもしれない。〖数か月後、前回記事で書いた万年筆盗難事件の真犯人は見つかった。〗
その後、慶朝とは毎日学園で顔を合わせたが、一緒に通学したことは一度もなかった。
なぜかは全く憶えていない。
森村学園に移ったことで残りの学園生活はのびのびと楽しくすごせた。
私の弟は私のこともあり、中学から他の学園に行くことになった。
徳川おてんば姫(東京キララ社)
女子校のほうが人数も多く一般には女子校と思われていた。
校風としては、のびのびとした学園であった。
50人弱の教室で、私だけ違う制服を着て後ろの席にいると最初の授業が始まった。
先生が来られるまではほとんどの生徒は席につかずとにかく、ガヤガヤしていた。
先生が入って来られてやっと静かになった。
こんなことはいままでは無かったので驚いた。
先生は出席を取り始めた、と、その時突然私の方を見て 「なんだ!一人変な奴がいるな!ちょっと前にこい! 」と言われた。
驚いたの何の、オドオドしながら前に出ていくとその先生は私の肩を抱き 「今日からうちの生徒になった。自己紹介をしなさい。」よく覚えていないが、自分の名前だけ言って席に戻った。
あまりにも先生の態度が今までと違うのには面食らった。
その後、何もなかったかのように授業は淡々と進んで行った。
驚いたのは、学習院であった。
学期途中で転校するにはキチンと理由を上に説明しなければならなかったようで、大騒ぎになった。
母のところに何とか戻って欲しいと何度も何度も頼みに来ていた。
少なくとも3学期が終わるまではいてくださいと言っていたようだ。
母は頑として受け入れなかった。
母があんなに怒ったのは多分生涯一度だけだったのかもしれない。〖数か月後、前回記事で書いた万年筆盗難事件の真犯人は見つかった。〗
その後、慶朝とは毎日学園で顔を合わせたが、一緒に通学したことは一度もなかった。
なぜかは全く憶えていない。
森村学園に移ったことで残りの学園生活はのびのびと楽しくすごせた。
私の弟は私のこともあり、中学から他の学園に行くことになった。
徳川おてんば姫(東京キララ社)