徳島電友会

NTTグループ退職者で構成し会員の皆様との親睦とコミュニケーションを推進します。「心豊かに健やかに、ますます輝く毎日を」

坂本知信さんの「山紀行」

2019-07-22 11:54:51 | 会員のトピックス

坂本知信さより”山においでよ!”の原稿をいただきましたので、紹介します。雄大な山の写真とともにご覧ください。

2018年の山行はニュージーランドのミルフォードとルートバーントラックを歩き、令和初めての山行はピレネー山脈最高峰のアネト山に登って来ました。ミルフォードは世界一の散歩道と言われるだけあって楽しく歩けました

ニュージーランドも天候不順で到着日の5日前にハリケーンが来て、3日前には山に雪が降ったと聞いて厳しい状況が目に浮かびました。実際は到着して最初のロッジまでと帰国日に雨が降っただけで他の日は快晴でした。天候不順が幸いしました。ミルフォードとルートバーンのロッジは1日50名までしか泊まれません最初はミルフォードトレッキングツアーに参加しました。出発前にテアナウの集合場所でコース全体の説明を受け船でコースの入口まで行きそこからウオーキング開始です。

 起点のテ・アナウから全長53kmの山道を進む間、山々と湖、渓谷、滝など、素晴らしい風景が楽しめます。出発前に最初の日の夕食メニューを決めていたので部屋に荷物を置いて夕食を済ませ翌日のルートの説明を受けそれから、最初に私たち夫婦が自己紹介を仰せつかり自己紹介に入りました。参加している人は、アメリカ、ヨーロッパカナダ、オセアニア、韓国、そして日本人です。苦しい英語のトークをしてから順次各国の参加者の自己紹介も済み、翌日の夕食を肉、魚、野菜のどれにするか選び湯たんぽをして寝ました。翌朝は6時に昼食のサンドイッチを自分で作り、朝食を食べ、7時30分~45分の間に次のロッジへ出発します。

ガイドは先頭と最後尾そして間に二人の計4人です。私たちは、最初は最後尾のガイドと一緒に歩き、脇道に入るときはザックを置いて他の人に知らせるなどと教えてもらいながら歩くペースをつかみました。

また、「ニュージーランドは紅葉が無いのでミルフォードはジュラッシックパークみたいだ。」と昼食時に一緒になったイギリス人が言っていました。3日目はPM3時半までにロッジに着かないと往復2時間かかるサザーランド滝を見にいけないのでペースを上げ1000m登り、1000m下ってロッジまで歩き、それから1時間かかって滝に着き滝壺を見ながらおやつを食べてヌレネズミになってマイナスイオンを浴びていました。夏と言ってもロッジの夜は寒く私たちには厳しかったです。しかし快晴の昼はTシャツで歩けます。最終日には、現地ガイドの2人が昼食の時に沢で泳いでいました。フィニッシュ地点のサンドフライポイントには、50人中5番、6番目に到着しました。そして、ミルフォードサウンドに全員が到着してから4人のガイドから完歩達成証明書の授与式があり、一人ずつ名前を呼ばれ感動しました。また、このトレッキングの目的の一つである飛べない鳥ウェカや、人が歩いた後の虫を狙うロビン、人懐っこいライフルマン、尻尾のきれいなファンテールを近くで見ることが出来、そして、世界で一番風景のきれいなトイレにも入り落差580mのサザーランド滝も最高でした。ルートバーンも天候に恵まれMtクリスチーナや氷河も見ることが出来、見たかったサウスアイランド・エーデルワイスも綿毛をまとった宝石の様な感じでした。

ツチボタルの洞窟も星空のようで感動しました。また、ミルフォードサウンドでは野生のオットセイ、イルカ等を見て楽しく過ごせました。最終日の朝、クイーンズタウンを散歩しているときに見たベンロモンド山に登り、下山してクレイフィッシュ(エビ)のレストランを探し無事に食べることが出来、最後までこの山旅は計画していた野鳥、景色がすべて見えて食べ物もすべてよかったです。

 今年の2019年、令和初の山旅はピレネー山脈最高峰アネト山3404mに登りました。関空からオランダ、そしてスペインのバルセロナへ飛び、ベナスケへいきホテルに着きました。その日は夜も雷が鳴り、強風と雨が凄かったのですが朝は少しましになりました。そして現地ガイドのバスク出身イワンさんを紹介され、私たちの装備を見てもらい、それからハイキングで足慣らしをしてお花畑や雪上を歩き翌日にベルスタ公園からレンクルーサ小屋に行き、夜中の3時から登り始めました。日本ではあまり知られていない「アネト山」は、3404Mと決して高い山ではありませんが、小屋からハーネスを付け岩稜帯からはじまり、10時間以上アイゼンを 履き雪渓を登り、氷河のトラバース、そして最後は40度近い氷河の登り 山頂近くにはモハメドの橋と呼ばれる岩稜の両側が切立っている岩場と、変化に富んだ好ルートです。山頂から北側には雪に覆われたマラデッタ山塊、南側には薄暗く乾いたアルト・アラゴンという。対照的な展望が得られる。(ヘルメットは滑落したら同じだからつけな着ていいよと言っていました?)モハメドの橋で下山者との対向で登頂を30分以上待ったおかげで頂上では貸切り状態でした。下山は時間との戦いで雪が柔らかくなり足場が滑る中、出発から11時間以上歩きレンクルーサ小屋からベルスタ公園の駐車場まで駆け下りてきたとき、ガイドのイワンから拍手され握手してから今までガイドした日本人の中で一番足が強くスピードがある。」と言ってくれました。夫婦で顔を見合わせて「一番の褒め言葉です。」と言いました!。ちなみにイワンさんの車は10年で走行距離38Kmを越えていました。帰りはバルセロナ空港の発着が混み3時間遅れとなりオランダ乗換での関空の便に乗り遅れてしまい オランダ~韓国~関空と乗継、疲労困憊で帰ってきたが、何故か私の荷物だけ2日遅れで帰って来ました。・・・ 

 

 日本の山も800座登り、過疎化した瀬戸内の島々を地図とコンパスと剪定バサミで山歩きをし、仲良くなった山仲間を後部座席にのせ岡山、島根、兵庫へと足を延ばしています。

山はいいですよ。みんな「山においでよ!」


 

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