情報流通促進計画 by ヤメ記者弁護士(ヤメ蚊)日隅一雄

知らなきゃ判断できないじゃないか! ということで、情報流通を促進するために何ができるか考えていきましょう

練習機特攻に異議を唱えた美濃部正夜間飛行隊長の合理的発言に学べ

2010-04-01 00:37:04 | 有事法制関連
 普天間移転問題で、日米関係が大変なことになるなんていう宣伝が昨年から日本中を駆け巡っているが、冷静に考えれば、海兵隊1万数千人から一万人近くがグアムに移転した後の数千人の問題。米国にとっては、思いやり予算全体に比べれば、本当にどうでもいいようなことであり、そんな小さなことをさも大きなことのように言いふらす様子は「熱病」にでもかかったようだ。

 昭和20年2月末、海軍木更津基地で、第三航空艦隊司令部による沖縄戦に関する研究会が開かれた。その席上、「次期沖縄決戦には練習機を含めて全員特攻編成する」という原案が打ち出された。

 これに対し、夜間戦闘機隊・飛行隊長美濃部正少佐が反対意見を述べた。「今の若い搭乗員で死を恐れるものは誰もいません。ただ、一命を賭して国に殉ずるためには、それだけの目的と意義を有し、死して甲斐ある戦果をあげたい、と念じています」「しかるに敵上空に到達することすら見通しがなく、かつ死に価する戦果をあげる確算もない特攻では、どうして死に甲斐となるでしょうか」と声を上げた。
 
 これに対する批判に対し、少佐は、「赤とんぼ(ヤメ蚊:練習機の愛称)まで出して成算があるというのなら、ここにいらっしゃる方々がそれに乗って攻撃してみるといい。私が零戦一機で全部、射ち落としてみせます」と述べたという。

 極めて合理的な意見だ。

 このような意見を述べることができたのは、彼が歴戦の飛行機乗り、つまり、判断できるだけの情報を持っていたからである。

 いまこそ、マスコミの中に、この美濃部少佐のような役割を果たす者が出てくることを期待したい。

画像は→http://www.youtube.com/watch?v=tBzPwsUAKAE&feature=player_embedded#より

本文は、阿部敏勝氏の投稿記事を参考にさせていただきました。


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