情報流通促進計画 by ヤメ記者弁護士(ヤメ蚊)日隅一雄

知らなきゃ判断できないじゃないか! ということで、情報流通を促進するために何ができるか考えていきましょう

日米同盟の見直し論、最悪の場合「米中安保」締結へ転換も(zakzak)…それっていいことでは?

2010-04-14 20:19:38 | 有事法制関連
皆さん、朗報です。一気に沖縄の基地問題が片付くかも知れない。なんと、米国が日米関係から日中関係に重心を移し、場合によっては、日米同盟を解消し、米中同盟を結ぶかもしれないというのだ。この情報はジャーナリストの加藤昭さんが対日政策を担当するM・シファー国防次官補代理の側近A氏から聞いたらしい。zakzakに加藤さんの記事が掲載されている。

(http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20100331/plt1003311607003-n2.htm)

 加藤さんによると、米国防総省(ペンタゴン)が日米安保崩壊を視野に入れた独自リポートを作成したらしく、そのリポートには、

第1の提言として、「日米同盟の見直し論」(軍事同盟の相手として日本はふさわしいのかという疑問)

第2の提言として、「日本政府が同盟強化を先送りするなら、日米同盟の解消も想定すべき」

ということが書かれているらしい。

 そして、日米同盟を解消をした軍事オプションとして、

「米韓軍事同盟の強化」(東アジアの安保政策の拠点はハワイの米太平洋司令部となり、沖縄駐留の米海兵隊はグアムまで引く。極東有事の際、海兵隊の現場急行に時間がかかるのが弱点だが、第七艦隊でフォローできる)

「究米中安全保障条約の締結構想」(このままだと中国との友好関係構築へと軍事戦略を転換せざるを得ず、その場合、日米同盟は邪魔になり、破棄される)

などがあるというのだ。

 加藤さんは、そうなった場合、「日本は自国の領土・領海・領空を自分の手で守らざるを得なくなり、防衛力は格段に低下する。これに大喜びするのは中国と北朝鮮だろう。報告書は終章で『中国の国防当局は日米同盟は間違いなく崩壊する』との見方を紹介している」と悲観的なコメントをしているが、果たしてそうだろうか?

 米国と中国が同盟関係になれば、中国を仮想敵国とする必要は完全になくなるうえ、台湾有事も考えられなくなる。また、北朝鮮が何か起こしても、米中が共同して事に当たるため、北朝鮮はまったく暴走できなくなる。そうなれば、日本に米軍を駐留させる必要性はまったくなくなる。基地の完全撤去が可能となるのだ。

 自衛隊も縮小できるし、その予算を貧困対策や景気対策などに充てることが可能となる。

 こんなにすばらしいアイデアはない。

 よく考えれば、いずれ、米中は軍備に関する協定を締結することになる。

 というのも、日本が中国・北朝鮮を仮想敵国とした状態で、日米安保が継続すれば、どうしても、アメリカは中国・北朝鮮を脅威とみなさざるを得ず、緊張関係が継続し、軍備が拡大する。中国は圧倒的な国内市場を有しているため、アメリカは、国力が持たなくなり、アメリカは、中国との間で軍縮方向での協定を結ぶしかなくなる。それが、米中同盟という形になるのか、日米中同盟となるのかは、分からないが、何らかの手当てをせざるをえないのだ。

 そうなれば、在日米軍は不要となり、米国は負担を軽減することができる。

 もちろん、東アジア以外の情勢がどのようになっているかということが影響を与えるだろうが、少なくとも、基地を日本におかなければならない理由はなくなる。

  グレート、ワンダフル、トリフィック、スーパー、クール…いくら讃辞を重ねても足りない。

 加藤さん、zakzak、すばらしい情報をありがとう。





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★「政策を決めるのはその国の指導者です。そして,国民は,つねにその指導者のいいなりになるように仕向けられます。方法は簡単です。一般的な国民に向かっては,われわれは攻撃されかかっているのだと伝え,戦意を煽ります。平和主義者に対しては,愛国心が欠けていると非難すればいいのです。このやりかたはどんな国でも有効です」(ヒトラーの側近ヘルマン・ゲーリング。ナチスドイツを裁いたニュルンベルグ裁判にて)
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NPJシンポジウム「 どうなる日本? どうする日本?」植草一秀氏×半田 滋氏~経済、安全保障…

2010-04-13 19:26:38 | そのほか情報流通(ほかにこんな問題が)
 マスメディアに阿らない辛口のエコノミスト植草一秀さんと安全保障の専門家半田滋記者を迎えたシンポジウム「どうなる日本? どうする日本?」(NPJ=News for the People in Japan主催)が、4月20日(火)午後6時半、東京都千代田区の教育会館(一ツ橋2‐6‐2
)で開催される。

詳細は→http://www.news-pj.net/npj/pdf/2010/20100420.pdf

 政権交代後初めての国政選挙を控えたいま、

 政治は本当に変わったのか? 
 経済はどうなるのか?
 私たちの生活は?

 という疑問をエコノミストの植草一秀氏と新聞記者の半田滋氏が、政治、経済、日米関係、メディアなどについて切り込み、鋭い視点から政権交代の「今」を解き明かそうというもの。

 選挙を迎え、それぞれが抱える疑問を聞くのも面白いと思う。


 入場料は500円。

 パネリストの経歴は、次のとおり。

植草一秀(うえくさ・かずひで)さん
スリーネーションズリサーチ株式会社代表。
東京大学経済学部を卒業後、野村総研主席エコノミスト、
早稲田大学大学院教授等を経て現職。
痴漢冤罪事件で最高裁まで闘った。現在再審を検討中。
ブログ「植草一秀の『知られざる真実』」→http://uekusak.cocolog-nifty.com/blog/



半田 滋(はんだ・しげる)さん
1955 年(昭和30)年栃木県宇都宮市生まれ。
東京新聞編集局社会部記者を経て、2007 年8月より編集委員。
1992 年より防衛庁取材を担当。
2007 年、東京新聞・中日新聞連載の「新防人考」で第13 回
平和・協同ジャーナリスト基金賞(大賞)を受賞。
著書に、「『戦地』派遣 変わる自衛隊」(岩波新書)などがある。


会場は、日本教育会館「新会議室707 号」。
  地下鉄都営新宿線・東京メトロ半蔵門線「神保町駅」(A1 出口)下車徒歩3分
  地下鉄都営三田線「神保町駅」(A8出口)下車徒歩5分
  東京メトロ東西線「竹橋駅」(北の丸公園側出口)下車徒歩5分
  東京メトロ東西線「九段下駅」(6番出口)下車徒歩7分


お問い合わせは、メールにてお願いします。
NPJ ホームページ(http://www.news-pj.net/)画面右上の「MAIL」マークをクリックして、お問い合わせ内容をお書きください。


【重要なおまけ】

白バイ事故冤罪被害者と警察裏金告発警官の記者会見、必見です。

       ↓

http://www.ustream.tv/recorded/6152311






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かくて移設先は頭の中に~橋本勝の政治漫画再生計画第206回

2010-04-12 07:33:37 | 橋本勝の政治漫画再生計画
【橋本勝さんのコメント】
こまった弱った鳩山さん
ことを丸くおさめるにはどうしたらいいのか
基地のお引越し
どうにかなると思ったが
からみあった方程式が解けそうもない
私には腹案があるなんて言ったものの
本当は腹の中になんにもありはしない
心やさしい鳩山さん
沖縄県民の負担軽くするため
ジュゴンのくらしも守るため
そして日本の皆さんの平和と安全をたもつため
だが何よりも大切なのはアメリカ政府の
期限をそこなわないようにすること
そんなみんなが満足するような
解決策がみつからない
こまった弱った鳩山さん
だんだん近づく5月の時間切れ
ズルズルベッタに普天間基地が
そのままに…
なんていうのもまずい
こまって弱った鳩山さん
頭がポッカリあきまして
こうなりゃ頭の中に
移設するしかないよ
米軍基地



【ヤメ蚊】
私は、じっくりと解決するべきであり、5月末の期限はずるずると引き延ばせばよいと思います。時の流れはこちらに有利なように思いますから…。

【橋本さんのイラスト展】
「アウシュヴィッツから9条」
日時:2010年4月24日~5月31日
   10時~17時(火曜日休館)
場所:アウシュヴィッツ平和博物館
入館料:一般500円、小中高生300円
http://www.am-j.or.jp/schedule/100324.htm


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民主党不支持に歯止めがかかる予感~マスメディアの動きが変わってきた

2010-04-12 03:15:21 | メディア(知るための手段のあり方)
 民主党支持率の件で、いったん、ぼやき原稿を書いて公開したが、貯まっていた先週の新聞記事を斜め読みして、ぼやいたのは間違いだったと思いなおした。民主党支持率は底をつきますよ、これは。

 医師会の会長、財界の寄付の方法、日弁連の会長、裁判所の画期的な判決の連続、ここにきて、政権交代の効果が明確に表れてきた。

 他方、自民党は、新党騒ぎで相変わらずの状況…。

 そういう中で、各紙の民主党に対する論調がなんとなく変わってきたように思う。

 テレビがどうなのか、ここのところ、見ていないので良く分からないが、仕分けなども始まるようだし、新聞と大きくずれることもないだろう…。

 今度の支持率調査で底を打ち、民主党支持が回復する、と日曜の深夜というか、月曜の未明に眠い頭で「予言」します。「ぼやき」よりは、「予言」の方がましでしょう(笑)。

 ただし、問題は普天間。この基地問題はいまだに自民党時代の呪縛から抜け切れていない記事が顔を出す。

 たとえば、4日の朝日新聞のグアムの市民が基地受け入れに難色を示していることを取り上げた記事。グアムの地元議員が海兵隊基地受け入れに難色を示し始めており、延期を要求する声を上げているという状況を伝えるものとなっている。

 しかし、解説記事の中で、「グアム移転費の予算措置でつまずいて受け入れの遅れが決定的になれば、日本に普天間の決着を先送りする口実を与えかねない」と地の部分で書いている。

 村山祐介さん、あなたは、どこの国のジャーナリストですか?せめて、「という危惧が米国内にあるからだ」とか、付け加えたらよかったのではないでしょうか…。


 また、「前年度分の予算審議では昨年11月、普天間問題のこじれを背景に上院がグアム移転費の7割をいったん削減、その後やっと満額まで戻してもらった経緯がある」と読売新聞が大きく報じた誤報をそのままなぞった記述をしている。

 ※誤報であることは→http://blog.goo.ne.jp/tokyodo-2005/e/00998cee4a5c38075846f7f6a911246a


 さらに、ここにきて、5月末決着が難しくなったようで、この点について、マスメディアがどこまで過熱するかが、気がかりではある。

 しかし、鳩山首相が、地元を無視しては決着できないこと、あせって決着する必要がないこと(+そもそも、海兵隊のグアム受け入れも時間がかかりそうであること)を丁寧に説明すれば、有権者にも理解してもらえるのではないかなぁってことで、底をついた方に1000点。

 

 





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沖縄密約開示請求訴訟勝訴判決全文をNPJが掲載~ぜひ、ご一読を

2010-04-11 09:36:25 | メディア(知るための手段のあり方)
 西山記者が革命だと評価した東京地方裁判所の沖縄密約開示請求訴訟勝訴判決全文をNPJ(http://www.news-pj.net/)に掲載しましたので、ぜひ、ご一読ください。

 重要なのは32頁からの「当裁判所の判断」以降。

 39頁から40頁にかけて外務省文書の密約を認定。

 41頁、同文書の重要性

 42~43頁にかけて財務省文書の密約を認定。

 43頁、同文書の重要性

 45頁~47頁にかけて文書の存在について、請求側がどこまで立証するべきかが丁寧に書かれている。 

 47頁から58頁にかけて本件についてのあてはめ。
   51頁、外務省調査がいかに不十分であるかについての説明
   56、57頁、財務省調査がいかに不十分であるかについての説明

 59頁以降、慰謝料がなぜ認められるかについての説明
   62、63頁、知る権利が侵害されたことについて


 既に多くのメディアによって評価されているので、それぞれ気になった部分を確認してみてください。本当に一般市民の素直な感覚に基づいて書かれていることに驚かれると思います。

 なお、産経新聞が、【地裁が示した情報公開の枠組みが、そのまま外交の場にも通用するのか、外交のすべてを明らかにすることが本当に国益にかなうことなのか。改めて冷静に議論する必要がある】、【密約のすべてを明らかにすることについてはさまざまな意見がある。外務省の有識者委員会の報告書は「密約があった、なかったとレッテルを張るのではなく、当時の政治状況や国民感情を考慮して論じるべきだ」と過剰な反応を牽制(けんせい)した】、【法廷で密約を認めた吉野文六・元外務省局長も、証言後に行った会見で、「外交交渉の手法を明らかにすることは不利との考え方もある」との見解を示し、密約という言葉が独り歩きすることを懸念している】などと批判している。(http://sankei.jp.msn.com/affairs/trial/100409/trl1004092229010-n1.htm)

 しかし、問題は、自民党政府が米国で文書が見つかった後も密約がないと隠し続けたことだ。

 外交問題において、一定の秘密が必要なことは理解できる。

 しかし、秘密にすることが許されるのは、一定期間経た後で有権者に開示されるということが前提だ。永久に隠されると考えるのは、民主主義に反する。

 そもそも、政権が交代すれば、直前の政府が締結した密約について、有権者に対する重大な背信行為があると考えれば、いくら相手国に迷惑をかけようと、自ら公開しなければならないときだってあるはずだ。
 
 沖縄の普天間基地移転に伴う自民党政権時代の日米合意についても、有権者に知らされていない合意があり、それが背信的なものだと考えたならば、直ちに公開をするべきなのである。

 東京新聞がスクープしたグアム基地支援金が本土からグアムに転居する家族の住宅建設にも充てられるという問題などは、おそらく、公開すべき「密約」だろう。

 オスプレーが新基地を利用する計画があるのに、未定だと発表したこと、及びその経過も公開すべき「密約」だ。

 そういう緊張感をもって外交に当たらないと、結局、相手方の言いなりになりかねない。

 たとえば、弁護士が相手方に対し100万円を支払うよう交渉する際、その交渉経緯を一切、依頼者に秘密にしていいのだとすると、相手が50万円に固執してなかなか譲りそうもない場合、「じゃぁ、40万円でいいよ。でも、絶対に交渉経過を明らかにしないでね」と相手と合意したうえで、依頼者には、「いやぁ、相手は10万円っていったんだけど、甲称してようやく40万円にしました。大変でした」と説明することができる。こんなに楽な交渉はないし、こんなに依頼者に損失をもたらす交渉もない…。

 また、永久に秘密ということになれば、官僚に、自民党が政権をとったときには報告するが、民主党には報告しない、などというとんでもない選択を許すことになる。それでは、官僚が政治を行うようなもんで、民主主義は形だけのものとなってしまう。

 今回の勝訴が民主主義を前進させたことは間違いない。その前進の幅を決めるのは、これから、市民がいかに情報公開制度を利用するか、にかかっている。


【お知らせ】
NPJシンポジウム どうなる日本? どうする日本?
パネリスト  植草一秀氏  半田 滋氏
4月20日(火) 18時30分~20時30分
場所:日本教育会館(最寄り駅/地下鉄 神保町、竹橋)
http://www.news-pj.net/

 



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米軍残虐アパッチヘリ、子ども二人を巻き添えにした直後、通行人を巻き添えに~リーク映像フルバージョン

2010-04-09 07:44:32 | 有事法制関連
 一昨日、イラクでの米軍アパッチヘリがゲーム感覚で、怪我人を運ぼうとした市民を射撃した映像をご紹介しましたが、今日はそのフルバージョンをご紹介します。冒頭の画像は、アパッチヘリがターゲットとする建物にミサイルを発射する瞬間を静止画にしたものです。次の瞬間、建物の前を通っているだけの通行人が建物ごと吹っ飛んでしまいます。アパッチの乗組員誰一人、市民を巻き添えにしたことについてまったく触れません。日常茶飯事のようにすら見受けられます…。

 その後さらに、もう一発撃ち込まれます。このときも、はっきりは分かりませんが、数人の通行人(救助している人のようにも見えます)が巻き添えになったようです。

 成人限定ですが、お時間のある時に、下記YOUTUBEで、34分以降を確認してみて下さい。

 一昨日の映像の直後にこんな攻撃ができるなんて…。しかも、子ども二人を巻き添えにしたことを知っているにも関わらず…。日常茶飯事なのだろうか。

 私自身、こんな形で巻き添えになりたくないし、私以外の誰にも巻き添えになってほしくない。

 巻き添えになった市民もそう思ったはずだ…。

 日本はロシア、中国の大陸間弾道弾、弾道弾積載潜水艦を監視する米国の砦となっている。在日米軍とともに、自衛隊がその役割を担わされていることは、明らかだ。

 日本がその役割を果たしているからこそ、米国は安心して中東で侵略行為を続けることができるわけだ。

 日本がノーと言えば、米国は中東で無謀な作戦を行うことはできないはずだ。

 民主党政権に対し、世界における日米関係の持つ意味を十分に検討し、普天間を含む米軍基地問題を解決するよう期待したい。

 5月の期限なんか守る必要はない。巻き添えになって死んだ人には、もう時間なんて関係ないのだから…。
 




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日本でも議論が必要~米連邦通信委、「ネットの中立性」訴訟で敗訴 介入権限なし

2010-04-08 06:25:57 | メディア(知るための手段のあり方)
 日経は、7日、【米連邦控訴裁判所は6日、通信会社が特定のサービスへのデータの流れを絞ったりすることを禁じようとする連邦通信委員会(FCC)の規制は、同委の権限外との判断を下した。CATV最大手コムキャストの主張に沿った判断。FCCは、ネットを合法的に利用するすべてのユーザーを平等に扱う「ネットの中立性」を保証すべきだと主張してきた。一方、通信大手側は、政府には通信網の運営に介入する権限がないと主張していた。】と伝えた。

 この決定、というか、ネットの中立性の問題は、非常に重要なテーマであり、日本でも少なくとも議論が必要だ。

 いかにして、インターネット上の情報の流通を自由にさせるか、という問題とそれぞれの企業の営業の自由のバランスをいかに確保するか。

 そのバランスの在りようが、今後の情報流通の在り方を形作ることになる。

 でも、日経以外のマスメディアは、少なくとも、ネット版には掲載していないようだ。

 昨日のイラクでの虐殺ビデオも日本のマスメディアは報道していないようだが、日本のマスメディアはもはや情報を流通する手段ではなく、娯楽、政府広報になり下がったのだろうか…。

 何が重要なのかを判断することができず、日本の政府・行政が発表する情報に味付けをして掲載し、たまに特ダネを書く…。

 虐殺ビデオやFCCの決定に即応して対応できるような広い視野を持つ遊軍的な記者を養うという発想ががないのだろうか…。

 元共同通信の原寿雄さんは、ジャーナリストが、アジェンダセッティング(Agenda Setting:議題設定)のイニシアティブを行わなければならないとかねてより強調している。

 しかし、虐殺ビデオやFCCの決定を伝えようとしないマスメディアがアジェンダ設定機能を持っているとは到底思えない。

 もちろん、マスメディアの中で頑張っている人たちもいるので、その人たちに対する評価を忘れてはいけないが、総体として、このままでは、マスメディアが衰退するのは避けられないのではないか。

 マスメディアは内部でこういう事態について少しは議論をしているのだろうか…。

 ところで、明日午後2時、東京地裁で、沖縄密約開示請求訴訟の判決が出されます。

 難しい事案ですが、裁判所の英断を期待しています。

 NHKは、翌日夜下記の番組を放送予定だそうです。そうそう、これも、アジェンダ設定ができている番組の一つだと思います。
 

http://www.nhk.or.jp/tsuiseki/file/next.html

22:00-22:45 NHK総合 追跡!A to Z「「問われる情報公開 ~密約問題の真相を追う~」。核兵器を搭載したアメリカ艦船の寄港。沖縄返還時に政府が米国に代わって負担した巨額の費用…。1960年代から70年代、日本が米国と極秘裏に結んでいた「密約」の存在が、次々と明らかになっている。先月9日、密約問題を検証してきた外務省の有識者委員会が報告書を提出。1960年の日米安全保障条約改定1972年の沖縄返還交渉の際、いわゆる「核持ち込み」や、沖縄返還時の費用負担について、広い意味での「密約」が存在したと指摘した。しかしその後、密約に関する文書の一部が破棄された可能性が浮上するなど、真相究明は容易ではない。そんな中、沖縄返還時の費用負担の「密約」で、国に対し、密約文書の公開を求める訴訟が注目を集めている。訴えているのは38年前に密約をスクープした元新聞記者の西山太吉氏や研究者たち。国は密約文書は存在しないとしているが、アメリカ側には対になる文書が見つかっている。それなのになぜ文書が存在しないのか、原告側は国に説明責任があると訴えているのだ。判決は今月9日。その結果は、日本の「情報公開」の行方を左右する。密約問題をきっかけに問われる国の「情報公開」の実態と、あるべき姿を追跡する。

※画像はニューヨークタイムズ電子版(http://www.nytimes.com/2010/04/07/technology/07net.html?th&emc=th)


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イラクでのありふれた殺人~これが戦争の実態だ。9条=お花畑?ふざけんな!これが現実だ!

2010-04-07 01:02:00 | 有事法制関連




2007年7月12日、イラク・ニューバグダッドの郊外で、アパッチヘリコプター2機が公式発表では「反政府軍」とされる十数名を30ミリ砲で射撃した。しかし、映像では、彼らの一部は銃を持ってはいたが、完全にヘリコプターなど気にせず、リラックスして歩いていた。そのうちの二人は大きなカメラを持っており、一見してジャーナリスト、実際にもロイターのカメラマン、助手だった。
 
 しかし、アパッチは、彼らの数人が武器を携行していることから射撃許可を得たうえ、RPG(対戦車、対ヘリコプター無反動砲)を持っているなどとして発射した。

 確かに、RPGでアパッチを狙った男がいるようにも見える。しかし、それ以外の者はまったく油断をしており、仮に建物の陰にいた男がアパッチを狙っていたとしても、ほかの者との関連はまったく分からない状況だ。


 連射の結果、十数人はほぼ即死、中には、木っ端みじんになった者もいるように見える。

 たった一人、男性が生き延びてもがいていた。

 アパッチは、射撃する口実を探していた。「武器をとれ」などとさえ言っている。

 そこへ、一台の車が到着し、彼を病院へ運ぼうとした。すると、アパッチは武器を拾おうとしているなどと報告し、その車にも射撃を加えた。

 明らかに病院へ運ぼうとしている車両、いわば、救急車だ。アパッチは、彼らにも射撃を加えた。

 そして、二度目の殺戮を実行した。

 なんと、車の中には、幼い子2人も乗っていた。

 おそらく、置いてくる間もなく、助けにきたのだろう。

 よく見るとアパッチの映像には射撃前に子供が映っている…。



 まるでゲームのように人を殺す米兵…。

 もちろん、米兵だけを非難することはできない。
 
 その米兵はなぜ、戦地に赴く選択をしたのか?

 そして、彼らはどこから出撃するのか?

 出撃基地を保有する国はどこなのか?


 …寝ようと思っていたが、寝られなくなった。 

 …この映像を見てしまった自分にいったい何ができるのだろうか?


 冒頭の画像は、18分近くあります。しかも、衝撃的な映像が含まれているため、YOUTUBEのアカウントをとらないと見ることができません。でも、お願いします。ぜひ、見てください。そして、このことを多くの人に伝えてください。


 アカウントがうまくとれないという方は、下の二つの映像をまずは、ご覧ください。

http://www.youtube.com/watch?v=FfOBV6rxIzw

http://www.youtube.com/watch?v=DRNuIycPHCE


 射撃された方々の命を、せめて、無駄にしたくない…。

 


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★「政策を決めるのはその国の指導者です。そして,国民は,つねにその指導者のいいなりになるように仕向けられます。方法は簡単です。一般的な国民に向かっては,われわれは攻撃されかかっているのだと伝え,戦意を煽ります。平和主義者に対しては,愛国心が欠けていると非難すればいいのです。このやりかたはどんな国でも有効です」(ヒトラーの側近ヘルマン・ゲーリング。ナチスドイツを裁いたニュルンベルグ裁判にて)
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道新高田記者が司法記者クラブをモーセのように歩いた日~道警総務部長名誉毀損裁判関連

2010-04-05 04:48:40 | メディア(知るための手段のあり方)
 北海道県警(道警)の裏金を暴きだした北海道新聞(道新)が出版した本に対して、ささいなことで道警総務部長が名誉棄損訴訟を提起し、なんと一審で道新側が負けてしまったことについては、何度か取り上げましたが(※)、取材班リーダーだった高田昌幸記者(上記事件の被告でもある)が月刊マスコミ市民4月号で語ったエピソードに衝撃を受けたので、紹介したい。

 エピソードは、札幌地裁で判決のあった日、高田記者がコピー機を借りようと司法記者クラブに入った際、モーセの十戒の如く海が割れるように、人混みが左右に割れ、コピー機に辿り着くまでの道ができたというものだ。コピーしている間も、若い記者やテレビ局の記者は黙ったままで話しかけてこなかったという。

 高田記者は、「裁判の当事者がのこのこ現れたわけですから、ふつうなら、会見で聞けなかったことを、聞こうとするじゃないですか。あるいは、名刺だけでも交換しようとか」と述べたうえ、「現場の記者が意味もなく委縮している、まさに今のムードを的確に表していると感じました」と感想を述べている。

 私も正直、がっかりした。これまで、システム(クロスオーナーシップ、総務省による放送行政、巨大広告代理店の存在など)に問題があるから、日本のメディアは政府批判、権力批判ができにくい構造にある、という趣旨のことを書き続けてきた。その姿勢について、制度ばかり批判するのではなく、メディアで働く者の自覚をもっと促すべきではないか、などという指摘を受けてきた。それでも私は、やる気はあるはず、環境さえ整えば力を発揮できると言い続けてきた。

 しかし、判決のあった日に裁判の当事者に近寄ってこないのは、やはり、自覚の問題というほかない。システムだけの問題ではないようにさえ思えてしまう。

 あなたが、司法記者クラブにいたら、どう対応したでしょうか?現役の記者皆さんに考えて欲しい。


 


※「道警幹部に裏金関係で失われる社会的評価があるのか~対道新名誉毀損訴訟判決を読もう!」(http://blog.goo.ne.jp/tokyodo-2005/e/5532b0a690a29ad29388f0251acb50bb)

「道警幹部名誉棄損訴訟で証拠として提出された「マスコミ関係者」の見解って、記者クラブは抗議したのか?」(http://blog.goo.ne.jp/tokyodo-2005/e/66ac411faa9d2bccbb9afc8fec769ec1)




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宇都宮日弁連会長の「初仕事」~中国政府の邦人に対する死刑執行通告に関する会長声明~迅速さにびっくり

2010-04-03 12:36:57 | 適正手続(裁判員・可視化など)
 日弁連会長となった宇都宮弁護士の「初仕事」は、なんと4月2日の「中国政府の邦人に対する死刑執行通告に関する会長声明」だった。3月29日に、中国政府が日本人男性を死刑にすると通告してきて、4日後、4月1日二執行部が交代したばかりであることを考えれば驚異的なスピードだ。新会長の人権重視政策の表れだといえよう。

 会長声明(http://www.nichibenren.or.jp/ja/opinion/statement/100402.html)では、

日本が批准し、中国が署名している国際人権(自由権)規約の第6条2項が、「死刑を廃止していない国においては、死刑は、犯罪が行われた時に効力を有しており、かつ、この規約の規定及び集団殺害犯罪の防止及び処罰に関する条約の規定に抵触しない法律により、最も重大な犯罪についてのみ科することができる。」としていること

自由権規約委員会は、その一般的意見6(16)において「『最も重大な犯罪』 の表現は死刑が全く例外的な措置であることを意味するように厳格に解釈されなければならない」と述べており、「最も重大な犯罪」とは、少なくとも人の死という結果を伴う犯罪に限定されることを意味するのこと

を指摘したうえ、

【同様の事態がヨーロッパの国民について生じた場合、政府は前面に出て、自国民の処刑を避けるためにあらゆる手段を執るはずである】

【国内法では死刑を科し得ない事件について、国際人権基準に明確に反する死刑によって日本国民の生命が奪われようとしている事態を座視するべきではない】

と日本政府に対し、ヨーロッパ諸国並みに自国民に対し、救済の手をさしのばすよう求めている。

  
 テーマと言い、実質的相手方と言い、なかなかすぐに会長声明が出せるようなものとは思えないが、それでも、あえて、就任後2日目に、この声明を出したことを高く評価したい。

 


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25条がありながら、自殺大国という日本の不思議~橋本勝の政治漫画再生計画第205回

2010-04-03 09:01:45 | 橋本勝の政治漫画再生計画
【橋本勝さんのコメント】
「人身事故」という自殺が
当たり前の日常生活の1部になってしまった国
年間3万人の自殺者が12年も続いている国
すべての国民の生存権をうたった憲法25条をもちながら
それがちっとも生かされていない国
「自己責任」という言葉で
生きることの困難を個人に押しつける国
過酷な格差社会にして競争に負けたものは
どうぞ死んでもらって結構というやさしさのない国
GNPが世界第2位なんて信じられない
とても経済大国とはいえない国
子どもたちが未来に希望のもてない国
でも
絶望をのり越えられるのも人
歪んだ社会のあり方を変えるのも人
年間3万人の自殺者を出し続けるというのは
国家による殺人に他ならないのだ。


【ヤメ蚊】
自殺が多いことは日本の有権者として恥ずかしいと思う。



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「海兵隊は北朝鮮崩壊時の核除去のため」~毎日新聞はそれを信用したのか?

2010-04-02 05:45:10 | 有事法制関連
 昨日、第二次大戦における夜間戦闘機隊・飛行隊長美濃部正少佐の練習機による特攻反対表明を例にだして、正確な情報に基づく判断が必要であり、沖縄の基地問題についても、正確な情報を入手するべきだということについて書きました。

 偶然にもその日届いた毎日朝刊一面トップに、アメリカ太平洋海兵隊のキース・スタルダー司令官が防衛省幹部に対し、沖縄の海兵隊の役割について「南北の衝突より金正日体制の崩壊の可能性の方が高い。その時、北朝鮮の核兵器を速やかに除去するのが最重要任務だ」と伝えたとの記事が掲載された。
(http://mainichi.jp/select/world/news/20100401ddm001010008000c.html)

 確かにこれまでのような抽象的な「抑止力論」に比べれば、具体的な情報だといえる。

 しかし、この情報を毎日新聞がどこから入手したのか知らないが、

①本当にスタルダー司令官がそのようなことを話したのか

本当に話したとして、

②その発言は日本側の事前の要請に基づくものではないのか

③その発言は真実を伝えたのものではないのではないか=本音は別にあり、言い訳として述べただけただけではないか

という疑問を持たざるを得ない


 なぜなら、海兵隊が北朝鮮崩壊時に北朝鮮に乗り込んで核兵器の捜索に当たるためには、中国の了解が必要だ。そうしなければ、下手をしたら米中戦争が勃発しかねない。

 そもそも、中国はそれを了解するだろうか?という疑問が浮かぶ。

 もちろん、了解することもあるだろう。しかし、それには少し時間がかかる。崩壊した直後の数時間に海兵隊が乗り込むことなんてできないわけだ。中国と話し合って処理についてどう対処するかを決めた上で行動するからには、十分な時間が必要だ。それは数日以上かかるはずだ。よって、そういう理由で日本に海兵隊を置く必要があるとはいえない。


 もちろん、そのような話を米中政府が事前に協議しておく、ということもありうるだるう。しかし、そもそも、北朝鮮崩壊にはその兆候があるだろう。米国本土から海兵隊を送り込むだけの時間は十分にあるはずだ。

 記事には、韓国内での米韓共同演習で、核兵器などの撤去を目的とする米特殊部隊の移送についても練習されたということも書かれている。

 しかし、だからといって、日本に海兵隊を置く必要があるかどうかはまったく別の問題だ。

 もちろん、日本の安全保障上、そういう事態に備えて、海兵隊が日本にいた方が適切だという見解もありうるだろう。
 
 しかし、それは、日本の市民に十分な情報(北朝鮮の状況、海兵隊を駐屯させるために必要な費用、海兵隊がどのような行動を本当にしてくれるのか、など)が与えられたうえで、冷静に話し合ったうえで、判断されなければならない。

 思いやり予算をもらってハッピーな当事者である海兵隊の司令官が勝手に決められるような話ではない。自分の国の税金で沖縄に駐屯しているならまだしも、そうでないのだから、勝手に決めつけてもらっても困るわけだ。

 私は、この情報は、防衛省幹部のでっち上げもしくはうそと知りつつそのような言い訳を飲み込んで利用した、のどちらかである可能性が大きいと考えています。

 この日の毎日は、3面でも沖縄海兵隊の意義に関する論議を掲載しているが、そのなかの「なるほどドリ」という解説記事において、海兵隊のグアム移設後の人数について、米軍は実数は発表しないが4000人程度となるとの推測を掲載したうえ、

【ただ、政府は移転後も「定数で1万人が残る」を公式見解にしています。防衛省幹部は「1万人」について「中国へ与える心理的圧迫感こそが抑止力」と強調しますが、沖縄の人たちにとって海兵隊は日々接する存在。この感覚の違いが「抑止力」を巡る溝の大きさの要因です】

と書いている。

 違うな。「感覚の違い」なんて生易しいもんではない。

 いくら、日本政府が実数をぼかしたとしても、米側の情報はより事実に近いものが発表されるから、いったん移転してしまえば、実数はばれてしまう。そして、実際には、グアム移転後の沖縄海兵隊基地は、新兵を鍛える訓練施設として残っているに過ぎず、何らの抑止力にもならない部隊だということが明らかになるだろう。

 かりにそうではなく、4000人がまともな部隊として残るとしても、日本政府のみが人数をごまかそうとしても、中国が1万人もいると誤解するはずがないわけだ。米側の情報及び軍事衛星、諜報部員によって、実数に近い数字などを把握することはいとも簡単だ。

 もし、本気で防衛省幹部が、1万人とすることで中国に心理的圧力を与えられると信じているとすれば、そんなアホは直ちに更迭するべきだ。
 
 この幹部は、絶対に確信犯だ。

 つまり、「竹槍で米軍に対抗しよう」といって、国内の動揺を抑え込もうとした第二次世界大戦の指導者たちのように、事実と異なる情報を市民に与えて、自分たちに有利な展開にしてしまおうと考えているのだ。

 昨日も述べたように、このような馬鹿げた情報をそのまま掲載するのではなく、厳しく追及し、場合によっては、厳しく批判する、それこそが、ジャーナリズムだ。



 







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練習機特攻に異議を唱えた美濃部正夜間飛行隊長の合理的発言に学べ

2010-04-01 00:37:04 | 有事法制関連
 普天間移転問題で、日米関係が大変なことになるなんていう宣伝が昨年から日本中を駆け巡っているが、冷静に考えれば、海兵隊1万数千人から一万人近くがグアムに移転した後の数千人の問題。米国にとっては、思いやり予算全体に比べれば、本当にどうでもいいようなことであり、そんな小さなことをさも大きなことのように言いふらす様子は「熱病」にでもかかったようだ。

 昭和20年2月末、海軍木更津基地で、第三航空艦隊司令部による沖縄戦に関する研究会が開かれた。その席上、「次期沖縄決戦には練習機を含めて全員特攻編成する」という原案が打ち出された。

 これに対し、夜間戦闘機隊・飛行隊長美濃部正少佐が反対意見を述べた。「今の若い搭乗員で死を恐れるものは誰もいません。ただ、一命を賭して国に殉ずるためには、それだけの目的と意義を有し、死して甲斐ある戦果をあげたい、と念じています」「しかるに敵上空に到達することすら見通しがなく、かつ死に価する戦果をあげる確算もない特攻では、どうして死に甲斐となるでしょうか」と声を上げた。
 
 これに対する批判に対し、少佐は、「赤とんぼ(ヤメ蚊:練習機の愛称)まで出して成算があるというのなら、ここにいらっしゃる方々がそれに乗って攻撃してみるといい。私が零戦一機で全部、射ち落としてみせます」と述べたという。

 極めて合理的な意見だ。

 このような意見を述べることができたのは、彼が歴戦の飛行機乗り、つまり、判断できるだけの情報を持っていたからである。

 いまこそ、マスコミの中に、この美濃部少佐のような役割を果たす者が出てくることを期待したい。

画像は→http://www.youtube.com/watch?v=tBzPwsUAKAE&feature=player_embedded#より

本文は、阿部敏勝氏の投稿記事を参考にさせていただきました。


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