「たま」 2020-10-02 00:00:00 | 日記 2020年10月2日、和歌山電鉄は2015年6月24日、三毛猫駅長「たま」が2015年6月22日夜に急性心不全で死んだと発表した。2015年5月19日から鼻炎で治療していた。人間にたとえると80歳ぐらいの16歳だったのだ。たま駅長は1999年4月29日生まれ。旧南海電鉄貴志川線貴志駅(和歌山県紀の川市)にすみついたトラ猫が産んだメスで、貴志駅隣の小屋で飼われていた。2006年に和歌山電鉄に移管される際、線路や駅舎の用地を南海電鉄から買い取った地元自治体から小屋の撤去を求められ、飼い主が「猫が駅に住めるようにしてほしい」と和歌山電鉄の小嶋光信社長に直訴。「ふてぶてしいようで、どこか愛敬のある風貌(ふうぼう)」が見初められ2007年1月、貴志駅の駅長に就任。一気に全国区となり、たま駅長をモデルにした駅舎や電車ができるなど、ローカル線を元気づけてきた。2014年1月に「ウルトラ駅長」となり、全駅の駅長になったのだ。その功績をたたえ、和歌山電鉄は2015年6月28日午後0時半から、貴志駅コンコースで小嶋社長が葬儀委員長となり社葬を営んだ。たま駅長は国内外のメディアが数多く取り上げ、アジアを中心に、たま駅長見たさに和歌山を訪れる外国人観光客も増加した。その功績をたたえ、和歌山県は「県勲功爵(わかやまでナイト)」や「県観光まねき大明神」の称号を贈ったこともあった。仁坂吉伸知事は「たま駅長は観光のスーパースターとして国内外から絶大な人気を誇り、観光振興に大いに貢献してくれた。突然の訃報で、深い悲しみとともに感謝の気持ちでいっぱい。どうか安らかに永眠してほしい」とコメントしている。2020年現在は、和歌山の歴史に名前が刻まれている・・・(井森隆)